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2016-07-11 更新
竹久夢二。1884年に岡山で生まれ、明治、大正、昭和の3時代を駆け抜けた“日本最初のポップ・アート・アーティスト”。生誕130年を経た今でも色褪せぬことなくファンを魅了し続ける。そして、これまでにも「夢二」にフィーチャーした映像作品が発表されてきたが、その多くは彼を巡るある種の幻想の物語だった。しかし本作は初めて「竹久夢二」の男としての本質に向きあい、夢二の真の姿を浮き彫りにしている。「美人画」のモデルとなった妻・たまきとの憎愛と決別、そして最も愛した女・彦乃との逃避行……。夢二の愛に翻弄される女達の心情と、2人の女性への愛に身を委ねる男・夢二。その愛の姿は、時代を超えた普遍的な愛を描き出している。
主人公・竹久夢二を演じるのは、30歳で役者デビューを果たし、2011年のNHK連続テレビ小説「カーネーション」でヒロインの夫に大抜擢。その後TBS「半沢直樹」出演など、若手実力派としての実績を着実に積み上げ注目を集める駿河太郎。夢二が最も愛した女・彦乃には『イン・ザ・ヒーロー』(14)、『カバディーン!~花吹雪高校篇~』(14)などへの出演で話題を集めた小宮有紗がこれまでのイメージを覆す体当たりの演技に挑戦している。夢二の妻・たまきには『極道の妻たち Neo』(13)、『利休にたずねよ』(13)、『イン・ザ・ヒーロー』(14)の黒谷友香、彦乃の父を2002年度第12回日本映画批評家大賞主演男優賞を受賞し、日本のみならず海外進出も果たしている加藤雅也と、話題溢れる俳優陣が脇を固める。
本作でメガホンをとり脚本を手掛けたのは、宮野ケイジ。TVCMなど広告、プロモーション映像をディレクターとして手がけ、「日本産業映画コンクール」企業部門・最優秀作品賞をはじめ、多数の受賞歴を誇る不良性感度の高い映像作家と評され注目を集めている。
ストーリー時代はいくつも変われど、愛され続けている竹久夢二。そして、夢二の生きた「素敵な憧憬」として輝きを放ち続けている「大正時代」。
夢二は、「美人画」のモデルとなった妻・たまきと息子の3人で絵画の店を営みながら暮らしていた。生活のために絵を描くことを選択した夢二だったが、現実的な日常にどこか不満を抱く芸術家としての自分との葛藤に筆の進まない日々を送っていた。
一方、男としては妖艶な色気を放ち、女性ファンが絶えない。そんなある日、運命の女性・彦乃と出会い、彼女との愛に溺れてゆく。
家を顧みない夫・夢二の変化に苦しみ、やがて夫婦生活は崩壊をきたしてしまう。そして、夢二の思いは一途に彦乃へと向かうのだが……。
(2015年、日本、上映時間:108分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:宮野ケイジ
原作:野村桔梗「竹久夢二のすべて」(駒草出版)
メインテーマ曲:mayo「always love you」(ドリーミュージック・)
出演:駿河太郎、小宮有紗、加藤 雅也、黒谷友香ほか
配給
ストーム・ピクチャーズ、ベストブレーン
7月30日(土) シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
オフィシャル・サイト
yumeji-ai.jp (外部サイト)
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