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トップページ > インタビュー > 『ロパートキナ 孤高の白鳥』オフィシャル・インタビュー

『ロパートキナ 孤高の白鳥』
オフィシャル・インタビュー

2016-01-23 更新

ウリヤーナ・ロパートキナ


ロパートキナ 孤高の白鳥lopatkina
© DELANGE PRODUCTION

ウリヤーナ・ヴァチェスラヴォヴナ・ロパートキナ

 1973年10月23日、ウクライナのケルチ生まれ。
 ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー卒業後の91年、マリインスキー・バレエに入団し、95年にプリンシパルに昇格して以来、第一線で活躍し続ける。
 プライベートでは、02年、一人娘マーシャが誕生。身長175cm、世界で最も身長の高いバレリーナと言われている。
 古典的でドラマチックな役どころに秀でており、長い手足、研ぎ澄まされた見事なライン、そして優れた表現力。ロシアが誇る、完全美を体現するバレリーナである。



 世界最高峰のマリインスキー・バレエが誇る伝説のプリンシパル、ウリヤーナ・ロパートキナの素顔と魅力に迫る感動のドキュメンタリー『ロパートキナ 孤高の白鳥』。この度、ロパートキナ本人のオフィシャル・インタビューが到着した。


あなたの“白鳥”はとても素晴らしく、日本でも世界中でも多くの人々に愛されていますが、白鳥に特別な思い入れなどはありますか?

 白鳥の成功の秘訣は手の動きにあります。指先まで美しければ、本当に素晴らしい白鳥になります。そして、白鳥と黒鳥は一人の人間が両方踊るわけですから、善と悪との対比をいかに表現できるかにかかっていると思っています。


スポーツや芸術などでバレエの参考にしているものはありますか?

 音楽や絵画は心が和むし休まるので好きです。バレエは生きる彫刻だと思いますので、絵画も同じですよね。絵画と音楽が共に活きるのがバレエです。観客がバレエの舞台を観るということは、生きている絵画を観ているということだと、私は感じています。


日本の芸術や文化で表現に取り入れたいと思ったものなどはありますか?

lopatkina 日本の浮世絵は本当に美しいと思います。いろいろな色を細かく組み合わせているのが美しい、海外にはない物ですね。私の小さい頃に家に浮世絵があって、見る度に違う世界の物語に見えました。子供の時には、まさか日本にくるとは思っていなかったですし、遠い遠い夢の世界でした。今、こうして日本にいるのが、とても不思議ですし幸せです。


あなたのドキュメンタリー映画が来年公開されます。なぜこの映画の撮影に応じられたのですか?

 ロシア・バレエのファンの方がドキュメンタリー映画を撮ろうと提案してくださったのです。バレエの中における愛について観客の皆さんと考えてみようということで提案を受け入れました。そして、撮影の時期と、『愛の伝説』の稽古の時期が偶々重なり、まさに、映画の趣旨に沿うような形で撮影が行われました。


この映画でも『愛の伝説』は何回も出てきますね。あなたにとって『愛の伝説』はどのような作品でしょうか。

lopatkina 私にとって『愛の伝説』はどのような作品か? 私の大好きな作品の一つです。『ジゼル』、『ライモンダ』、『バヤデルカ』、『白鳥の湖』といった叙情的なバレエでは《熱情》(テンペラメント)というものは滅多に要求されることがないのですが、この作品では自分がいかに《熱情》を表現できるかを試すチャンスでもあります。また、このラブ・ストーリーでは、主人公の感情や考えが多彩で揺れ幅が大きく、いつもこの役を楽しんで演じ、踊っています。


(オフィシャル素材提供)


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