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2016-01-19 更新
ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、新井浩文
配給:東映
2016年2月27日(土) 公開
© 2016 映画「女が眠る時」製作委員会
映画『女が眠る時』の完成報告会見が行われ、主演のビートたけしをはじめ、共演の西島秀俊、忽那汐里、新井浩文が登壇した。
本作は、スペイン人作家ハビエル・マリアスによる短編小説をもとに、ウェイン・ワン監督がオール日本人キャストで初の邦画の監督に挑んだミステリー。妄想と現実の中で、少しずつ狂気に冒されていく男の姿が描かれる。
『血と骨』以来12年ぶりの主演映画となるたけしは、オファーを受けた感想を「本当は西島くんが主役だったんですが、撮影の間に台本がミスプリかなんかで、主役の座に私の名前が書いてあって……。いつの間にか(私が)主役になってしまいました」とたけし節で挨拶して会場の笑いを誘った。
完成作の感想を求められ、たけしは、「時代のニーズに応えていない」と言いつつ、「自分の理想とする、ちょっと難解だけれども知的ゲームがある。ハマると面白い。映画の良き時代の要素を多分に含んでいて、お客の教養や境遇、今までの実体験などが、映画を解釈することに反映する」と説明。また、「良い意見も悪い意見もあると思う。それが映画の面白いところ」とアピール。さらに、「自分の理想とする映画なんで、喜んで出させていただいた」とニヤリ。
第66回ベルリン国際映画祭(2月11~21日開催)パノラマ部門への出品が決定している本作で、たけしは「三大映画祭がいつのまにか五大、六大、東京国際映画祭まで七大映画祭(の一つと言われ)、象印賞みたいに増えてきましたけど……。国際映画祭はカンヌ・ベネチア・ベルリンでいいと思っています」と皮肉を交えながら持論を展開。「厳しい評価もあると思うが、こういう映画も見直してほしいということで、参加できることは良かったと思う」と喜びのコメント。
一方、西島は(ベルリン国際映画祭について)、「アート映画に温かい映画祭だと聞いているので、目の肥えた観客の皆さんに楽しんでいただけたらたら……」と希望を語った。また、たけしとの共演を振り返り、「監督の演出に対して、(意見せずに)120%で向かう。これだけ映画に対する造詣の深い方が、いち俳優として参加する姿勢は本当に素晴らしい。北野さんが出すイメージやアイデアの豊富さにも感銘を受けました」と尊敬の眼差しを向け、たけしを照れさせていた。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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