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2015-11-05 更新
横浜聡子監督
配給:日活
2016年1月31日(土) テアトル新宿ほか全国ロードショー!
© 2016『俳優 亀岡拓次』製作委員会
第28回東京国際映画祭の「アジアの未来部門」にて、映画『俳優 亀岡拓次』2度目の上映が10月30日(金)に行われた。評判も上々で早々にソールドアウトとなったチケット。上映終了後には6年ぶりの長編新作を手がけた横浜聡子監督が登壇し観客とのQ&Aが実施された。
横浜聡子監督: 本日はお越しいただきましてありがとうございます。ご覧いただいた直後で言語化するのが難しいかとは思いますが、いろいろと質問していただければと思います。
横浜聡子監督: 安田 顕さんは見たことあるなという程度でそこまで詳しく存じていなかったのですが、注目してみるとすごく個性的な役をやられている中で本人は何を考えているか分からない、闇を抱えている気配にも惹かれていきました。役者さんの中でもゲップやおならをすぐ出来たり「芸がある」と思いましたし、バスター・キートンのような喜劇俳優の動きが魅力だと思います。
横浜聡子監督: 劇中に4人の映画監督役が登場しますが、いかにも監督っぽくはしたくなかったので遠ざけるようにしていたのですが、山﨑 努さんは確固たる監督のイメージがあったようで、ジャンパーも黄色などご自身で役をつくられてきました。かなりベテランの映画監督という感じになっていると思います。山﨑さんから提案のあった映画監督像を楽しみました。
横浜聡子監督: 原作でオーディションのシーンはあるのですが、少し飛躍させたくて劇中のような感じにしました。背景にスクリーンを使いたいという視覚的なイメージを優先させたので、舞台からの影響というのはあまり無いかも知れません。
横浜聡子監督: 演劇のことは全く分からないので、安田さんやエキストラの方からお話を聞いたり、本も読んだりしましたが難しいですね。私はまだ映画だけでいっぱいいっぱいです。
横浜聡子監督: 映画の古典的な手法、スクリーン・プロセスを用いています。ロードムービーでありトリップムービーでもあるとおもっているので、現実と非現実がひょいとやってくる、あえてウソを分かりやすくやってもこの作品なら成立すると思って早い段階から決めていました。
横浜聡子監督: 今まではオリジナルでやらせてもらって、オリジナルを成立させるのが難しいという状況はあると思います。今までは自分の物語だったけれど、初の原作ものなので、他人の視点、他人の世界観の中で作品を作っていく上で、プロデューサーや俳優さんの意見も取り入れてやっていきました。最終的には自分は自分なんだと再認識しました(笑)。今後もオリジナル、原作ものとこだわらずに映画をやっていきたいです。
横浜聡子監督: 麻生さんは以前お仕事をさせていただいて、ぴったりだなとイメージしていました。「あと5g位重い演技をしてください」というような注文にもしっかりと応えてくれる、とても細かい演技をしてくださる女優さんです。
横浜聡子監督: 撮影前に、一度二度お話しをさせていただいたら、大勢の前では本音を言わないけれど、2人きりになってポロッと本音を言うシャイな方だなと思いました。亀岡拓次というつかみどころのない役で、演出も難しかったですが、安田さんもどうしていいのか分からないところがあったと思います。自分自身でも出来上がりが想像できなかった分、完成したら安田さんが持つ華の部分も暗い部分も全てさらけ出してくれていたことに気づきました。今までどんな役でも見たことのない安田 顕さんがご覧になれると思います。
(オフィシャル素材提供)
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