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2015-01-27 更新
マイケル・ラドフォード監督
マイケル・ラドフォード監督
1946年2月24日生まれ、インド・ニューデリー出身。
オックスフォード大学で学び、数年間教師をした後ナショナル・フィルム・スクールに入学。1976年から1982年までBBCの多数のドキュメンタリー・フィルムを制作。1983年“Another Time, Another Place”で長編映画デビュー。そして1994年に監督・脚本を務めた『イル・ポスティーノ』でアカデミー賞作品賞、監督賞を含む5部門にノミネートされた他、世界各国の映画賞を受賞した。
近年の作品には、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズら豪華キャストでシェイクスピアの戯曲を映画化した『ヴェニスの商人』(04)、デミ・ムーア、マイケル・ケイン共演のサスペンス『ダイヤモンド・ラッシュ』(未/07)、フランスの天才ジャズ・ピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの数奇な人生とその功績を描いた音楽ドキュメンタリー『情熱のピアニズム』(11)などがある。現在、パキスタンを舞台にした新作“Shadow of the Crescent Moon”が予定されている。
シャーリー・マクレーン&クリストファー・プラマーという2大アカデミー賞俳優が贈る、最高にチャーミングなラブ・ストーリー『トレヴィの泉で二度目の恋を』。『イル・ポスティーノ』、『ヴェニスの商人』の名匠マイケル・ラドフォード監督のインタビューが届いた。
彼女はとてもタフな女性だ。映画ではやわらかさみたいなものを演じて欲しいと伝えた。彼女は驚いた、ケンカになったし口論もした。しかし真剣に役に向き合ってくれた。
シャーリーはムービースターのカリスマ性、スター性がある。
彼はとても才能がある。84歳の今でも一人舞台をしているんだ!
僕は自分を意識してないんだ。それは妻や他の人に聞いたほうがいい。フレッドのユーモアは僕に近い。フレッドみたいに「人生を無駄に過ごしてきたんじゃないか」という恐怖は僕にもある。
二人の間にはケミストリーがあった。それはとても運が良かったよ。クリストファー・プラマーはとても若い。そして若い女性にモテるんだ! 古典的な作品にでる俳優さんだね。シャーリー・マクレーンは真のムービースター。直観的、本能的に演じていて、自分がどう映っているか知っている。タイプは真逆の二人だよ。
最適だった。彼女は文化的にイタリア的なんだ。脚本はまず、スペイン語をイタリア語に、それを僕が英語にしたんだ。
リメイクはとても難しかった。正直、もうリメイクはしない。自分の気に入っている部分はキープした。南米ではヒットしたのに世界的にはダメだった、そこを考えた。オリジナルに比べフレッドのキャラクターを掘り下げた。自分なりにユーモアを付与した。
とても人間的でユーモアがあり感動的、センチメンタルなところもいい。自分が好きなタイプの映画。名優たちと仕事ができるのも嬉しかった。ユーモア、ロマンス、感動を伝えられると思ったんだ。
核になるアイデアは同じ。オリジナルに比べ、フレッドを掘り下げた。
助演も含めて最高のキャストを集められた。主演二人のカリスマ性は凄かった!
二人が初めて夜を過ごすシーンが心配だった、シニアのSEXを匂わすからね。そんなの見たくないと思う人がいるかもしれない。でもいざ撮影してみると凄いなと思った。
息子も生まれたし、結婚もした。なぜか逃れられない運命。イタリアが大好きだし、人生の一部。深いところでイタリアが好き。映画を作るにあたっては深く文化に入り込まなくてはいけない。イタリアが舞台だと作りやすい。
セリフでもあるが、エルサは若い頃にアニタに似ていると言われていた。エルサはずっとニューオリンズにいたから、(『甘い生活』の中のアニタは)エルサの中で異国情緒あふれる夢になった。
映画のスタイルについてはいろいろあるがフェリーニ風にはできなかった。フェリーニの作品とは逆で、親密な小さい世界観にした。役者がいいので、長回しをやった。
ロンドンのテレビで知った。ローマのホスピスで亡くなったと聞いた。とても悲しい。撮影中にホスピスにいると知っていて悲しかった。元旦那はアニタにベタぼれだったんだよ。
シャーリー・マクレーンが22、23歳くらいの頃にアニタと撮った写真を見せてくれた。どこかのシーンで使おうかと思ったよ。シャーリー・マクレーンがトレヴィの泉でコスプレするシーンはシャーリー・マクレーンの提案だったんだ。
会ったことはない。
やっていない。アニタのニュースはイギリスではあまり放送されなかったんだ。
アイコンである。彼女はイメージなんだ、映画的なイメージ! フェリーニは彼女の資質を捉えたんだ。演技はイマイチだったけど。
時間もお金もあるから、今は世界的にシニア向けの作品が増えている。観ててフィールグッドな作品があってもいいんじゃないかと思ってね。
すごく残念(5回くらい)! アメリカ、イギリスではシニアの恋の映画は増えているんだよ。
若い人のリアクションはよかった。実際にトレヴィの泉に行ったと、映画を観てくれた若いカップルが言ってくれた。恋する気持ちはいくつになっても変わらない。人生は常にサプライズなんだ。(この作品は)リアルなラブ・ストーリーだ。年を重ねたら人生楽しくないというのは違う。それを伝えたい。年齢を重ねても恋をするってことを観てもらえたら。
村上春樹とは親交があり「国境の南、太陽の西」の映画化の話があった。村上春樹は「アメリカで撮ってくれ」と言ったが、僕は日本的な映画で日本的なフィーリングがあると思った。いろいろあって実現はしなかったんだ。
日本の小説も文化も好き。吉本バナナも好き! いい本があれば映画化したい。黒澤 明、溝口健二、小津安二郎、大島 渚などの作品が好き。最近のものよりは昔の作品が好き。宮崎 駿の作品は好き。残念だけど(邦画)の公開本数は減っている。
ぜひ作りたい、日本で撮影したい。日本的な要素に惹かれている。
(オフィシャル素材提供)
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