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記者会見

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『フューリー』来日記者会見

2014-11-20 更新

ブラッド・ピット、ローガン・ラーマン

フューリーfury

配給:KADOKAWA
11月28日(金) TOHOシネマズ日劇他 全国超拡大ロードショー
© Norman Licensing, LLC 2014

 映画『フューリー』の記者会見が都内にて行われ、主演と製作総指揮を務めるブラッド・ピットと若手俳優ローガン・ラーマンが出席した。ブラピの来日は『ワールド・ウォーZ』のプロモーション以来、1年3ヵ月ぶり、10度目となる。

 本作は、第二次世界大戦末期、“フューリー(激しい怒りの意)”と名づけられた戦車に乗った5人のアメリカ兵が、300人のドイツ軍部隊に果敢に挑んだ壮絶な一日を描く。ブラピがストーリーとキャラクターに惚れ込み、主演と製作総指揮を熱望して映画化された。『エンド・オブ・ウォッチ』で手腕を発揮した元軍人のデビッド・エアー監督がメガホンをとり、共演にシャイア・ラブーフ、マイケル・ベーニャら実力派俳優陣が顔をそろえている。

fury 笑顔のブラピは「とにかく日本が大好きなんだ。来るたびに驚きがあるよ。写真をいっぱい撮って子供たちに送っていて、日本のおもちゃをたくさん買ってきてくれと言われている」とコメント。また、作品については「生々しくて、とても臨場感があって、普遍的な部分もあって、本当に作りたかった作品なんだ」と力強くアピール。劇中、指揮官ドン・コリアー軍曹役を熱演している。

 一方、来日3回目となるローガンも、「初めて来たときから恋に落ちた」と日本愛を語った。

fury 撮影前に主要キャストは、軍人になりきるための合宿を行ったという。「5人の俳優から1週間、カプチーノを取り上げて、携帯も使えなくしたらどうなるのかと思ったんだ」というブラピだが、エリート軍人が用意したという「合宿プログラムは、最悪だったよ。ここまでやらされるのかとね」と苦笑。また、「リーダーは部下のために、いろんな決定をするために、厳しくあらねばならない一方、愛情をもって接するところもある。そんなリーダー像を描けた」と自信に満ちたコメントも。

fury ローガンも「睡眠もとれないし、肉体的にも精神的にも苦痛があった。それにお互いのサポートがないと達成できないプログラムだったから、団結力が身について、みんなが家族になることができたんだと思う」と過酷な役作りについて語った。劇中、ローガンは戦闘経験のない新兵・ノーマンに扮している。「人を殺したくない男が1日にして殺人者になっていく……。そんなストーリー全体を意識しながら、ノーマンの変化をうまく表現したかった」と役作りについて語った。そんなローガンをピットが「ノーマンは最も大変な役どころだったと思う。あの状況下でよく耐え切った」と称えた。

fury ブラピのアドリブから生まれたという「理想は平和だが、歴史は残酷だ」という、作品を表す重要なセリフについては「実際に話を聞いた退役軍人の言葉なんだ」と明かし、「戦場は殺すか殺されるかの、日常のルールが通用しない世界で、理不尽なこともたくさんあって、人間の矛盾や愚かさが表現されている」と真剣な表情で語っていた。


(取材・文:Sachiko Fukuzumi、写真:Haruko Noto)



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