このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Media Playerをダウンロードする
2014-11-16 更新
宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美、吉田大八監督
配給:松竹
全国大ヒット上映中!
©2014「紙の月」製作委員会
第27回東京国際映画祭にて、観客賞を、そして主演・宮沢りえが見事、最優秀女優賞を受賞いたしました映画『紙の月』が、全国260スクリーンで公開初日を迎えた。
角田光代のベストセラー小説を映画化した本作。平凡な主婦が起こした巨額横領事件。真っ当な人生を送っていたはずの彼女が、なぜ横領に手を染めたのか。彼女が本当に手に入れたかったものは何だったのか――。
初日舞台挨拶には、主演の宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美の豪華キャストと、吉田大八監督が集結した。
上映終了後、衝撃のラストの余韻が残る会場に、豪華キャスト陣の宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、小林聡美と吉田大八監督が登場! 大きな拍手と歓声に包まれた会場は一気にボルテージMAXになり、主演の宮沢筆頭に、キャスト陣と吉田監督は感無量といった表情で客席を見渡していた。
舞台挨拶では撮影秘話をクロストークで交えながら、主人公・梨花が横領を働いてしまうという物語にちなんで、「この中で、この方のこんな素敵な面白い部分を盗みたい」という話に。キャスト陣の仰天エピソードも飛び出した。
最後には、吉田監督が宮沢へ感謝の手紙を読むというサプライズがあり、宮沢は感極まって涙ぐんでいた。監督がその手紙をそっと手渡し、二人は熱い抱擁を交わした。その様子に他のキャスト陣と観客からは惜しみない拍手が送られた。
MC: 初日を迎えられたお気持ちとともに、お一人ずつご挨拶を頂きたいと思います。
宮沢りえ: 皆さん、息つまっていませんか(笑)? 観てくださった方の前で挨拶するのはドキドキです。公開を迎えて興奮しています。待ち遠しかったこの日を迎えられて嬉しいです。人生を音楽に例えるなら、『紙の月』に出合えたことは大切なその一小節になりました。監督、ありがとう。この作品が皆さんに浸透したらいいなと思います。
池松壮亮: 初日からありがとうございました。りえさんがこうして7年ぶりにこの場に立って挨拶されている心境は、僕には計り知れません。皆さんが少しでも何かを受け取って帰ってくれたらうれしいです。
大島優子: 初日を迎えられて嬉しいです。観終わった感想、どのような気持ちになったのかを聞くのはドキドキします。一人ひとりの気持ちが全国に広がってくれることが楽しみです。ぜひ友達、家族に薦めてください。
田辺誠一: 観終わったあとということは、僕の印象悪いですよね(笑)。頑張ります! 原作を読んで、お金や幸せについて、本当に自分の価値観が変わりました。夏にヨーロッパに行ったんですけど、ブランド品買わなかったですし(笑)。皆さんもたくさん受け取られたと思います。それがどう育つか楽しみです。
近藤芳正: (噛みかみで)お越しくださり、あ、あり、ありがとうございます(笑)。映画の中の、ふわふわな髪の毛は、カツラですよ、地毛ではありません(笑)。衣裳合わせのときに急に監督が「カツラつけようか」っておっしゃって。居酒屋のシーンが最初の撮影だったんですが、わざとらしいぐらい髪の毛をフッて上げたんです。そしたら監督が「ありですね」と。そのあとも何回もやることになりましたね。あの役者、浮いてるって感じになってなければいいのですが(笑)。映画は皆さんの口コミ次第です。ディスカッションのきっかけになる作品ですから、ぜひ一人で面白がらずに広めてください!
小林聡美: 私の出番は銀行のシーンがメインだったんですが、宮沢さん、大島さん、近藤さんとがっつり充実した現場でした。実際に映画を観て、池松さんや田辺さんも観て、素敵なシーンを撮っていたんだなと分かって感動しました。たくさんの人に観ていただき、こうして舞台挨拶に立てて、嬉しいです。
吉田大八監督: たくさんのお客さんやキャストと初日を迎えられて嬉しいです。今日は特別なんだと、控室あたりから昂ぶっております。頑張ります(笑)。
MC: さて、今年2月に撮影が行われ、やっと本日初日を迎えたわけですが、約2ヵ月の撮影、映画のプロモーションを経て、皆様、長い間、ご一緒されてきたかと思います。ここからは、主人公・梨花が横領を働いてしまうという物語にちなんで、この方のこんな素敵な、面白い部分を盗みたい」というお話を伺えないでしょうか。皆様がお互いにどんな印象をお持ちになったのか、撮影を振り返りながらお話いただければと思います。
吉田大八監督: 池松くんの若さと落ち着きですね。この若さで落ち着いてるって無敵ですよ! 僕の年齢と落ち着きのない感じを交換して、長い人生を謳歌しようかと。でもきっと持て余すので、すぐに返すと思います(笑)。
池松壮亮: (低い声で)落ち着いてないっすよ。
吉田大八監督: このくらいの声の張り方で生きていけたらいいですよね(笑)。
小林聡美: 私は宮沢さんと大島さんの、上がっているのに上がっている感じに見えないのを盗みたいです。近藤さんと私は時々噛みますもんね。出直したいですね~(笑)。
近藤芳正: そうですね、撮り直したいですね(笑)。
りえちゃんの美しさを盗みたいです(笑)。男53歳でも美しくありたい! 監督、演出がしつこいんです。りえちゃんが電話をしているシーンを見ていて、3~4回NG出されていたときに上を向いて「はぁ~」って溜息をついたんです。それがとても美しかった。
宮沢りえ: 一日5回ぐらい溜息ついてましたね。それを近藤さんに見られていたなんて(笑)。
田辺誠一: 池松さんが映画の中で、カフェの店員さんにパラソルを移動してもらおうとするシーンがあるのですが、あんなふうに堂々としたいです。
大島優子: 小林さんの安心感ですね。あの包容力は……抱きしめてもらいたいぐらいです。(小林さんが手を広げて大島さん、宮沢さんを順に抱きしめる。その後、宮沢さんと大島さんもハグ)今日はこれで満足しました(笑)!
池松壮亮: 大八さんから老いをもらい、りえさんから元気をもらいたいです。りえさんはパワフルで元気ですね。
宮沢りえ: 監督の粘り強さがほしい。監督の粘り強さは天下一品です。それと近藤さんのユーモアですね。すべてをユーモアに変える人生の力強さ、立っているだけで人に何かを与えるのが凄いです。
近藤芳正: 何て言ったらいいのか……(笑)。
MC: ありがとうございました。では、最後に代表して宮沢さんから、一言メッセージをいただけますでしょうか。
宮沢りえ: 本当に忘れられない日になりました。こういうのを感無量というんですね。一人でも多くのお客さんに観ていただいて、心に何かが残ってくだされば幸いです。
(オフィシャル素材提供)
関連記事
・第32回トリノ映画祭 公式上映&記者会見