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2014-07-24 更新
佐藤直樹(日活 代表取締役社長)、松岡宏泰(東宝東和 代表取締役社長)
チャウ・シンチー監督
配給:日活/東宝東和
11月TOHOシネマズ有楽座他、全国ロードショー
© 2013 Bingo Movie Development Limited
この度、日活×東宝東和 初タッグによる、アジア各国の第一級作品を日本の映画ファンに提供するレーベル=アジア映画最強レーベル“GOLDEN ASIA”設立記者会見が開かれた。
また本レーベルの記念すべき第1弾となる『西遊記』のはじまりの物語『西遊記~はじまりのはじまり~』で6年ぶりにメガホンをとった『少林サッカー』『カンフーハッスル』チャウ・シンチー監督が来日し、来日記者会見に出席した。
<GOLDEN ASIAとは>
世界の映画産業で今、最も勢いのあるアジア。新レーベル“GOLDEN ASIA”は、<アジア諸国と日本の文化の懸け橋として、アジア各国の第一級の作品を日本の映画ファンに提供する【アジア映画最強のレーベル】>がコンセプトだ。
レーベル対象作品は、それぞれの国で興行第一位を獲得・映画賞を受賞など、“実績ある作品”が選定の基準となる。
“GOLDEN ASIA”は、インド映画『きっと、うまくいく』(09)をヒットさせ、インドネシアとの合作『KILLERS/キラーズ』(14)を制作した“日活”と、かつて70年代~80年代にかけて多くの“ブルース・リー作品”“ジャッキー・チェン作品”に加え、『Mr.Boo!』シリーズ、『少林寺』(82)、また近年では『レッドクリフ』(08、09)シリーズ等、アジア映画を代表する香港・中国映画で、数々のヒット作品を世に送り出した“東宝東和”が、本格的にタッグを組む。
“ハリウッド映画に匹敵するバジェットで、ハイ・クオリティな作品”を生み出す今のアジア映画は、名実共にグローバル・スタンダードになりつつあり、日本からも“その動向に加勢するレーベル”を目指す。
<イベント概要>
【第一部】GOLDEN ASIA ラインナップ発表会
日活×東宝東和による、日本の映画ファンに提供するレーベル=アジア映画最強レーベル設立会見では、両配給会社の代表取締役社長より挨拶があった。
記念すべき第1弾として、チャウ・シンチー監督6年ぶりの最新作にして2013年中国映画興行記録1位のメガヒットを記録したあの「西遊記」の始まりの物語である『西遊記~はじまりのはじまり~』を発表、第2弾『チェイス!』、続けて第3弾に『BHAAG MIKLHA BHAAG(原題)』が配給されることが発表された。
佐藤直樹 日活 代表取締役社長: 経済的、文化的にも熱く世界中の注目を集めているのがアジアです。このアジアで選りすぐりの作品を皆さまにお届けするのがこのGOLDEN ASIAです。日活は100周年を迎え、先日タイの映像制作プロダクション、カンタナ合弁会社を設立いたしました。次の100周年に向けて日活が知恵を絞って考えたのが、積極的に日本の外にうっていこうということです。これが日本の映画、映像産業に貢献するためにもできることであると考えました。そのキーワードが国際共同制作です。
この国際共同制作を進めていくことで重要なことは、アジアの優れたタイトルを私たちが受け入れる、そこで、監督や役者の優れた才能と出会う機会を更に増やし、日本のお客様にこの優れたアジアの映画お伝えしていくことによってアジア各国との強い結びつきを作っていくことではないかと思っています。
幸いなことにアジア映画で実績、歴史のある東宝東和さんとこうしてパートナーシップを組むことは、日活にとっても大変喜ばしいことです。なんとしてでも、このGOLDEN ASIAを大成功に導いていきたいと思っています。アジアで選りすぐりの作品をピックアップし、目の肥えた日本のお客様にお届けすることによって、世界的にどんどん加速していくアジアというところから、わたくしどもがアジアの全体のマーケットにも貢献できることを目指しています。
GOLDEN ASIAのスタート作品にこのような素晴らしい豪華ラインナップを組めたことを大変光栄に思っております。このラインナップを成功させる意味あいは日活だけではなく、アジア映画全体の非常に大きな力を示すことになるのではないでしょうか。また、アジアと日本の映画の架け橋になるという意味でもとても重要なプロジェクトになるのではないかと思っています。
是非、ご理解賜りましてGOLDEN ASIAの応援をいただければと考えております。
松岡宏泰 東宝東和 代表取締役社長: 振り返ってみると、東宝東和は「この映画だったらば日本のたくさんの方に観ていただけるだろう」つまり商業性の高い映画、「この映画を日本の一人でも多くの方に観ていただかなければならない」いわゆる芸術性、この両方を追い求めてきたのではないのかなと思います。その意味でこのGOLDEN ASIAはその両方を追いかける素晴らしいプロジェクトだと思いますし、日本の映画業界のパイオニアである日活さんと東宝東和がガッチリとタッグを組んでこの企画を成功させることは本当に大きな意味があると考えております。
松岡宏泰 東宝東和 代表取締役社長: 期待で胸がいっぱいと言いたいところですが、期待と不安の両方があります。やはり、これだけのプロジェクトですし、日活さんと組ませていただくわけですし……。しかし、3本とも素晴らしい出来で、こうった作品を世の中に出すことで期待と不安を結果に繋げたいと思います。
松岡宏泰 東宝東和 代表取締役社長: 最近、東宝東和はユニバーサル作品の配給であったり、ハリウッド作品への投資等、アメリカ寄りになっていて、正直アジアでどのようなことが起きているかリアルタイムでサーチがフォローできていないのではないかと思い、日活さんは共同制作を通じてアジアに素晴らしいネットワークをお持ちですので、その中から上がってくる作品をご一緒させていただくことは東宝東和にとって最大のヒントだと思っています。
杉原晃史 日活代表取締役: 確かに日本という国は、経済の再生途上が続いており、3年前の震災の復興にまだまだ時間がかかるといった一面もあります。ところが、大きな市場の中国からはそれだけ隠れた才能も生まれており、韓国映画も素晴らしい映画が着々と創られており、インドも年間1300本以上のハリウッドより遥かに多くの作品を作り、映画の先進国です。このような国々と組んで、日本に映画を輸入し、今までは純然たる邦画、ハリウッド映画が中心であった日本に、アジアの面白い作品を改めて目の肥えている日本国民に紹介することによって商機が十分開けるのではないかと思っています。
【第二部】チャウ・シンチー監督 来日会見 Q&A
チャウ・シンチー監督: 日本の皆さん、こんにちは。しばらく日本に来ておりませんでしたが、また皆さんに会えて嬉しく思っています。
チャウ・シンチー監督: 僕はこの「西遊記」がすごく好きで、以前から撮ってみたいと思っていました。
チャウ・シンチー監督: キャスティングはすごく順調で、この映画を観ていただけるとわかると思いますが、出演されている俳優の方々が素晴らしかったです。
チャウ・シンチー監督: 1995年に最初の『西遊記』を撮ったのですが、その後にどのようにすればもっといいものが撮れるだろうかといろいろ考えていました。「西遊記」という物語にはいろいろな要素が含まれるので、脚本に関しては10年以上はかかっています。
チャウ・シンチー監督: 僕が「Gメン」の大ファンだからです。それと、三蔵法師が3人の弟子を連れて妖怪を退治するというのが、「Gメン」と合っていると思ったからです。
チャウ・シンチー監督: 日本の美味しいラーメンが食べたいです。映画に関しては、作品を日本の方々に気に入っていただければと思います。
チャウ・シンチー監督: 撮り始めは、心配でドキドキでした。撮り終わった後は、満足でした。俳優の演技とアクショに対しても思った以上の作品になりました。
チャウ・シンチー監督: すごく大きな影響があります。今回、悟空の変貌する見た目が特にそうで、様々なところから「ドラゴンボール」から閃きを得ています。
チャウ・シンチー監督: 自分に合った役がなかったからです。良さそうな役もあったのですが、出番があまりなく気にいらなかったからです。というのも、僕は主人公しかやりませんから。脇役は全く興味がありません(笑)。
チャウ・シンチー監督: 僕はキャスティングする時、直観が多いのですが、彼の場合は見た目が役に合っていたのと、彼自身が仏教のことをすごく勉強されていたのでキャスティングしました。
チャウ・シンチー監督: 中国でも、映画産業が発展し、大きな市場ができたことで今が一番いい時だと思います。
チャウ・シンチー監督: 「西遊記」はシリーズ物だと思っていますし、いろいろな要素がありますので、続編はすでに考えています。
チャウ・シンチー監督: 女優として素晴らしいですし、セクシーで強く、愛情のある役柄にとても合っていると思ったからです。
チャウ・シンチー監督: 興味はすごくあるので、チャンスがないかずっと考えています。日本の監督を代表する黒澤明監督の大ファンです。もうすでに亡くなられていますけど、大ファンです。
(オフィシャル素材提供)