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2014-07-14 更新
ジャリル・レスペール監督
配給:KADOKAWA
9/6(土) 角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズ他全国ロードショー
© WY productions - SND - Cinéfrance 1888 - Herodiade - Umedia
1960年代から現在に至るまで、揺るぎない地位を築いたハイブランドの創始者にしてフランスが世界に誇る伝説のファッション・デザイナー、イヴ・サンローラン。彼の輝かしいキャリアと人生の、その光と影を描いた感動作『イヴ・サンローラン』が、9月6日(土)より全国公開となる。
本国フランス公開で、初登場No.1の大ヒットを記録。公私共にサンローランのパートナーだったピエール・ベルジェ氏が全面協力し、イヴ・サンローラン財団所有の貴重なアーカイブ衣装が貸し出されて制作された、財団"初"公認作品である。
この度、<フランス映画祭2014>での本作上映に併せて来日したジャリル・レスペール監督が、上映終了後のQ&Aに、「エルジャポン」塚本 香編集長と登壇した。
映画の冒頭は彼自身の鼻のままですが、晩年病気とアルコールの影響で老化した姿の最後のシーンは特殊メイク(つけ鼻)を使用しました。ニネの素顔はイヴ・サンローランに似てはなく、むしろ天性のエレガンスと立ち振る舞いが似ていたのです。この役を演じるには、準備が大変なので、若くて、仕事熱心、舞台経験があり演技の基礎がしっかりしていることが条件でした。
ピエール・ニネとの出会いで「彼しかいない」と思いました。5ヵ月の準備期間に彼は、数々の記録映像を参考に、振る舞いや声、話し方を研究したり、デッサンのコーチについてマスターし、サンローランの現デザイナー、エディ・スリマンのスタジオに行き実際のクチュリエの仕事を体験したり、ショーのバックステージを見学したりしました。
初めてピエール・ベルジェに会いに行った時、20分もしない内に彼の信頼を得ることができ、自分がやりたいことを理解してもらえた上、財団が保管する美術品のような衣装へのアクセス権と全面的な協力を得ることができました。
「バレエ・リュス」のショーの撮影で、モニターの前で隣にいたベルジェが号泣していたのです。その時、現場に遊びに来た僕の3歳の娘がベルジェの膝の上で彼を慰めていたのが、何とも感動的でしたね。
でも、モデルのウォーキングを注意したり、いろいろとダメ出しをしてきたので、次のカットでは、バック・ステージで彼が当時やっていたようにショーを取り仕切ってもらいました。
そのエピソードは本当です。映画の撮影前に写真撮影をしにイヴ・サンローランのアトリエを訪れた際、サンローランが飼っていた犬がたまたまアトリエにいました。その時、ピエール・ニネに大興奮で飛びついてきたのです。ただ、私は犬の言語を解しませんので、サンローランだと間違えてなついていたのかどうかは分かりません(笑)。
(オフィシャル素材提供)
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