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『イン・ザ・ヒーロー』キックオフ会見

2014-07-07 更新

唐沢寿明、吉川晃司(主題歌)、水野敬也(脚本)、武 正晴監督

イン・ザ・ヒーローinthehero

配給:東映
9月6日(土) ロードショー
© 2014 Team REAL HERO

 唐沢寿明主演最新作『イン・ザ・ヒーロー』は、ハリウッドの映画のアクターすら降板する、危険なヒーロー・アクション映画に挑む、日本一のスーツ・アクターの物語。映画に命をかける男たちの姿を通じて、夢追うすべての人に贈る応援エンタテインメントだ。観客に顔を知られることなく、肉体を酷使しながら闘う彼らの、一直線に夢を追い求める熱い想いを描いている。

 この度、本作のキックオフ会見が実施され、主演の唐沢寿明ほか、「夢をかなえるゾウ」で200万部以上を売り上げ、本作の脚本を担当した水野敬也、武 正晴監督、そしてこの会見にて発表された主題歌「Dream On」を担当する、吉川晃司が登壇した。

 会場に超満員のマスコミが集まるなか始まったキックオフ会見。まずはじめに、本作のプロデューサーである遠藤茂行(東映株式会社)と李 鳳宇(リ ボンウ)が本作の企画趣旨を説明。そして夢を追う全ての人に贈るこの作品にふさわしい主題歌「Dream On」を作詞作曲から吉川晃司が担当することが発表された。

 過去にスーツ・アクターをやっていた経験のある唐沢は、自分にとってこの映画が「自分の経験談かと思った。とにかく一生懸命やるしかなかった作品」と熱弁。一方、主題歌を担当し、本作の新たなヒーローとして仲間入りを果たした吉川は唐沢と共に仕事をするのは今回が初。そんな唐沢の映像を観た吉川は「唐沢さんは歳も近いので、アクションが大変な気持ちがわかります」と語り、「僕もステージで暴れるほうなんで、この歳になると骨折ったりとかしょっちゅうです。でも唐沢さんは映画の中で飛んだり跳ねたりしてるんですよ。本当に素晴らしかった! これが日本の映画だ、という感じで、けっこう泣きました」と賞賛を贈った。

 脚本を担当した水野は本作が初めての劇場映画脚本執筆となるが、この作品の魅力について「完全オリジナル脚本で、魅力ある作品に到達するまで集中できるように、他の仕事を1年入れないでくれと事務所に頼んだくらい。何回も直しまして、これこそ映画のあるべき姿になりました」とコメント。さらに武監督は唐沢の様子について「役というより本人がやっているその気迫にスタッフも引っ張られましたね。あのラストの立ち回りはもう二度とできないんじゃないかと思います」と撮影時の思い出を振り返った。

 夢に向かって突き進む人々の物語である本作にちなみ、この日は登壇者が“夢を追っていた頃”の写真も大公開。唐沢が18歳頃にアクション・ショーに出演をしていた時の写真が披露されると唐沢は「誰かがどこかで自分のことを見ていると信じて疑わなかった」と当時を感慨深げに振り返る場面も。

 最後に唐沢は「アナログ感たっぷりだけど、肉体一つで勝負している作品。子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで観てほしいと思います。せっかく作った映画ですから、より多くの方に楽しんでもらいたいです。そのためにはみんな巻き込んで宣伝しないと。トム・クルーズだってやってますよ!」と話し、公開に向けての意気込みを語った。


【トーク内容】

MC: 皆さま、本日は映画『イン・ザ・ヒーロー』キックオフ会見にお越し下さいまして、誠にありがとうございます。『イン・ザ・ヒーロー』は、観客に顔を知られることなく、肉体を酷使しながら闘うスーツ・アクターが主人公の物語です。彼らは、アクション映画や特撮ヒーローものにはなくてはならない方々ですが、一般には知られざる影の存在です。本作は、そんな彼らが、ハリウッドの映画アクターですら降板する、危険なヒーロー・アクション映画に挑む、日本一のスーツ・アクターの物語であり、夢追うすべての人に贈る応援エンタテインメントです。
 さて、それでは、本日の会見に駆けつけて下さった皆様にご登場いただきましょう。主演の唐沢寿明さん、脚本を担当された水野敬也さん、武 正晴監督、そして、本作の主題歌「Dream On」を担当されました吉川晃司さんです! 皆さま、お一人ずつご挨拶をお願いいたします。

唐沢寿明: 本日はたくさんの方にお集まりいたただき大変光栄です。とにかく精一杯、一生懸命やるしかない撮影の連続でした。この想いが観客の皆さんに届けばいいと思います。完成を楽しみにしていてください。

吉川晃司: ほぼ完成している映像に歌を合わせていますが、映像を観たときはものすげえいい映画だなと感動したので、全力で曲を書かせていただきました。

水野敬也: 普段ずっと本を書いているので、こんな華やかな場所に出るなんて恐縮です。魅力ある作品に到達するまで集中できるように、他の仕事を1年入れないでくれと事務所に頼みました。全く原作のないオリジナル脚本で、これこそ映画のあるべき姿だと思います。この作品の一員に加われて嬉しく思います。

武 正晴監督: 監督の武です。本日はお集まりいただきありがとうございます。1年前くらいにシナリオの決定稿を見せてもらって、普段僕らがやっていることを映画にするということでプレッシャーもありましたが、この企画に唐沢さんがいて、水野さんがいて、そして新たに吉川さんが加わって、完成に向けていい映画になっていると思います。よろしくお願いします。

MC: ありがとうございます。それではお一人ずつに私から質問をさせていただけばと思います。まずは唐沢さん、本作は、観客に顔を知られることなく、肉体を酷使しながら闘う彼らが、一直線に夢を追い求める熱い想いを描く作品です。実際にスーツ・アクター経験のある唐沢さんですが、初めて台本をお読みになった時、どのように思いましたか?

唐沢寿明: 自分の経験談かと思いましたよ。スーツ・アクターの経験がある方ならお分かりかと思いますが、本当にこんな生活です。現場にいったら、かぶるだけ、飛ぶだけ、切られるだけですからね。

MC: ご経験があったからこその大抜擢ですね。

唐沢寿明: 大抜擢っていうのかな(笑)。でも経験があったからこそ出来たのかな、と思います。

MC: 撮影ではスタン・トシーンの撮影などかなり過激なアクションがあったとお伺いしましたが、アクション・シーンの撮影はいかがでしたか?

唐沢寿明: 撮影までたくさん準備をしていましたが、かなり怪我しましたね。昔の気持ちで飛んだりしたら全然できなかったです。

MC: 続きまして、主題歌を担当されました吉川さん、本作のために新曲を書き下ろしていただきましたが、台本を読まれた時、また編集中の映像を御覧になった時、どのように思われましたか?

吉川晃司: 唐沢さんは歳も近いので、アクションが大変な気持ちがわかります。僕もステージで暴れるほうなんで、この歳になると骨折ったりとかしょっちゅうです。でも唐沢さんは映画の中で飛んだり跳ねたりしてるんですよ。本当に素晴らしかった! 自分が亡くなるとき、走馬灯に唐沢さんが出てくると思います(笑)。これが日本の映画だ、という感じで、けっこう泣きました。

MC: 主題歌は、どのような想いを込めて曲を作られたのですか?

吉川晃司: 本当に泣けたので、自分がその役を担えなかったらアウトですから、プレッシャーはありましたが、やりきりましたよ!

MC: 脚本を担当された水野さんは、今回初めての劇場映画脚本という事ですが、いかがでしたか? この物語に賭けた想いを是非、お教え下さい。

水野敬也: 一緒に脚本を書いた李さんは本当に素晴らしい方で、昔からお手紙を書いていたりしたんです。たくさんアドバイスをくれました。僕が他の脚本家に勝てるところは何かな、と考えた時、よい形に直し続けることだと思ったんですね。大変でしたが、すごく楽しい作業でした。

MC: 最後に武監督、『イン・ザ・ヒーロー』はどのような作品に仕上がりましたか?

武 正晴監督: 唐沢さんもおっしゃっていましたが、全員が体をはって仕事をするアナログ全開の撮影でした。本城という鍛え上げなくてはいけない役を、唐沢さんは完璧にやってくださって、いつぶっ倒れるんじゃないかと心配でしたが、役というより本人がやっているその気迫にスタッフも引っ張られましたね。あのラストの立ち回りはもう二度とできないんじゃないかと思います。

唐沢寿明: 本当にアナログな撮影だったんですよ。CGとかが流行っている時代にこんな撮影あるのかって、素直に感動できると思います。

MC: 皆さま、ありがとうございます。本作は、夢に向かって突き進む人々の話です。なので本日は、登壇者の皆様がこれまでどのような夢を追って今に至っているのかを、過去の写真を振り返りながらお伺いしてみたいと思います。まずは唐沢さんです。

 <スクリーンに唐沢がショーに出ているときの写真が投影>

MC: この写真は、何歳の時の写真ですか?

inthehero唐沢寿明: 18、9の頃じゃないかなぁ。

MC: 何をされてた頃ですか?

唐沢寿明: どう見ても宙返りしてるでしょ(笑)。ショッカーやったり、仮面ライダーやってたりしないときはこうしてショーに出てたんですよ。

MC: この頃からかっこいいですね!

唐沢寿明: それは昔からよく言われます。

MC: この時の「夢」は何でしたか?

唐沢寿明: やっぱり俳優ですね。見ているのは子供やお母さんたちですけど、ショーに出て、顔を出して演技が出来る時はすごく嬉しかったです。あの頃は誰も自分のことを見ていなくても、誰かが自分を見てる、って信じて疑わなかったです。

MC: 今、このときのご自身を振り返って、どう思われますか?

唐沢寿明: もう戻れないですね(笑)。ひとつのことをひたすら信じてやっていました。

MC: この写真の頃から長い時間が経ちました。いまの「夢」は何ですか?

唐沢寿明: できるだけ穏やかに暮らすことですかね。でもこうしていい作品や素晴らしい人々と仕事に出会えるのは嬉しいことなので、これからもそういった作品に参加したいと心から思います。<
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MC: ありがとうございます。つぎは吉川さんです。

 <スクリーンに吉川の過去の写真が投影>

MC: この写真は、何歳の時の写真ですか?

inthehero吉川晃司: 高校1年の時、水球をやっていた時代ですね。

MC: この時の「夢」は何でしたか?

吉川晃司: 全国優勝でしたね。この時はスポーツ選手かミュージシャンになりたくてどっちもやってました。

MC: 今、このときのご自身を振り返って、どう思われますか?

吉川晃司: (ギターを抱えた写真を見て)服装もう少しどうにかならなかったのかなぁ……(笑)。この時オヤジの靴履いてるんですよね。恥ずかしい!

MC: この写真の頃から長い時間が経ちました。今の「夢」は何ですか?

吉川晃司: 子供のころ描いていた自分に一歩でも近づくことですかね。人間は亡くなるときに完成するって言いますから。ローリング・ストーンズも70歳過ぎてもバリバリやってるじゃないですか。ゴールはないので、いつまでも噛みついていきたいと思ってます。

MC: ありがとうございます。それでは次は水野さんです。

 <スクリーンに水野の過去の写真が投影>

MC: これは、何をされてた頃ですか?

水野敬也: 就職活動をしていた時代の写真ですね。書類が通らないからちゃんとした写真をと思って(笑)。

MC: この時の「夢」は何でしたか?

水野敬也: 企業に就職するのが夢でした(笑)。面接は大好きだったんですよ、笑ってもらえてたし。でも電話だけは一切かかって来なかったんですよね……。

MC: 今の「夢」は何ですか?

水野敬也: あの頃の僕の夢はもう叶ってますね! 記者会見初体験させてもらって、こんな輝きの中にいるのが楽しくて仕方がないです! そして、この作品のように人の深いところに入っていける映画とか、観た人のプラスになる作品を作り続けていきたいと思います。

MC: それでは最後に武監督にお伺いしたいと思います。

 <スクリーンに武監督の過去の写真が投影>

MC: これは、何歳の時の写真ですか?

武 正晴監督: 22、3くらいの時、初めて助監督としてカチンコを打った現場の写真です。この頃は必死でしたが、今思うと楽しかったですね。この頃にこの仕事を始めてよかったと思います。

MC: この時の「夢」は何でしたか?

武 正晴監督: すごい力を持った監督が多かったので、俺も監督にならないとやってられない!って思ってましたね。続けてきてよかったですね。

MC: 今の「夢」は何ですか?

武 正晴監督: 始めたからにはこの仕事を続けて行きたいです。いい作品や、いい才能に出会って自分を高めていきたいと思います。

MC: ありがとうございました! それではこれより、会場にいらっしゃるマスコミの方々の質問をお受けしたいと思います。


唐沢さんはキャリア25年のスーツ・アクターという役柄ですが、体作りはどうされたんですか?

唐沢寿明: もう普通に筋トレとか食事制限とかをやりました。あとはトレーナーの方についてもらって、作り上げていきましたね。その方も過去にアクターをやっていた方なんですよ。ストイックに筋トレしてたら、奥さんに「もうやめたら?」って言われました。仕事だっていうのに!


過去にやっていたスーツ・アクター時代の得意技はありますか?

唐沢寿明: それはもう映画の中でふんだんにやってますから。映画を楽しみにしていてください。顔が出てないから僕がやってるって分からないかもしれませんが、それがこの映画の醍醐味なので。


この作品を観てほしい世代の方はいますか?

唐沢寿明: 子供からおじいちゃんおばあちゃんまで観てほしいですよ。せっかく作った映画ですから、より多くの方に楽しんでもらいたいです。そのためには宣伝しないと、トム・クルーズだってやってますよ!


映画の中で特に楽曲に反映されたところはありますか?

吉川晃司: 主人公は本当に熱い男で、周りはいい加減にしろ、って思ってるんだけど、彼の実直さがいいんですよ。この曲は2バージョン作ったんですが、彼が夢の扉を開けるところで流れるのがメインの曲で、危険な大立ち回りに挑むシーンで別バージョンが流れます。映像と合わせて泣ける楽曲になっていると思います。

唐沢寿明: 本当にいい曲なので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。


吉川さんご自身、こういった作品に俳優として参加したいですか?

吉川晃司: もちろん! 音楽もいいけどぜひ俳優としても呼んでほしいです。『イン・ザ・ヒーロー2』でかな?

唐沢寿明: 僕は忙しいんでちょっと……。

吉川晃司: 主役がいないとダメでしょう(笑)!


(オフィシャル素材提供)



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