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2014-06-27 更新
アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、上戸 彩
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
7月5日(土) 全国公開
© 2014 Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.
映画『マレフィセント』の来日記者会見が都内で行われ、主演のアンジェリーナ・ジョリー、共演のエル・ファニングが出席した。アンジーはこの日、一部で報道された女優業からの引退について、「引退するつもりはないわ」と否定した。
本作は、ディズニーのアニメーション映画『眠れる森の美女』では悪役だった、邪悪な妖精マレフィセントを主人公とするダークファンタジー。監督は『アリス・イン・ワンダーランド』などのプロダクションデザイナーを務めたロバート・ストロンバーグ。
マレフィセントの封印された過去とオーロラ姫を永遠の眠りにつかせる呪いをかけた理由が明かされる。共演のオーロラ姫にはダコタ・ファニングの妹としても知られるエル・ファニング、アンジーの娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットも共演している。
本作に挑戦した理由について聞かれたアンジーは、本作で描かれているるコミカルな要素を挙げ、「大変だったけれど、軽くユーモアを交える遊び心みたいな楽しさもあったので、わたしにとって大きなチャレンジだと思ったの」と楽しそうに述懐した。
この日、会場に駆けつけた子供記者からオーロラ姫と出会い、変わっていくマレフィセントについて「母親になったアンジェリーナさんと重なるようなところが感じられましたが、マレフィセントはアンジェリーナさん自身ですか?」と質問があると、アンジーは「マレフィセントの良いところは私に重なっていると思いたいわね。私は子どもができて、変わったの。子どもたちは幸せをもたらしてくれているわ」と語り、子どもたちに「最高のインタビューをありがとう」と優しい笑顔を向けた。さらに本作について「マレフィセントは、自らの困難に女性らしさと母性をもって立ち向かう。現代女性を象徴するような存在なの」と述懐した。
また、アンジーは、本作のプロモーション中に「監督業に専念するため、演技を辞めるつもり」と、女優業の引退を示唆したばかり。そんな女優引退発言について言及されたアンジーは「引退するつもりはないわ」ときっぱり否定、「でも、これからはもっと脚本家としての仕事や監督業、人道的な活動に集中していきたいと思っているので、これまでのように映画に出演することは少なくなると思うの。出演するとしても、自分がどうしてもやりたいプロジェクトを慎重に選んでいきたい。女優業を作り上げていく段階は終わって、アーティストとして、これをやりたいというものを選んでいきたいの」と語った。
今回初来日を果たしたエルは、「日本を楽しまれていますか?」と質問に「原宿と渋谷に出かけて、ベビードール型のピンクのワンピースやアイスクリームがついた靴下を買ったの」と嬉しそうにコメント。東京の印象については、「109にも行ったけれど、東京を仕切っているのはティーンエイジャーなんじゃないかと思った。みんな、思い思いの服を着ていて感動したわ」と感想を語った。
作品についてエルは「悪人として生まれる人はいない。誰にだって良い心があるから、それを探すことの大切さを描いているんだと思う」と本作にこめられたメッセージを伝えた。共演したアンジーについて質問が及ぶと、「アンジーとマレフィセントの共通点? エレガントでミステリアスな部分かしら。それに彼女が部屋に一歩入れば、全員の視線が釘づけになる点も似ている。もちろん、アンジーはマレフィセントみたいに意地悪じゃないわ」と大女優との初共演に感激しきりの様子。アンジーは「私の娘がこんな風に、純粋に育ってくれればうれしい」とエルの人柄を称えていた。
この日は特別ゲストとして、本作でオーロラ姫の日本語吹き替えを担当している上戸 彩も出席した。上戸は、アンジーの大ファンで、先月28日(現地時間)の米・ロサンゼルスで行われたワールドプレミアでは、アンジーとの奇跡のツーショットを実現させた。上戸は「私が着て行った着物にアンジーが反応してくれて、“一緒に写真撮ろう”って言ってくれて夢のようでした。また日本で会えて嬉しいです」と満面の笑みを浮かべていた。
8度目の来日を果たしたアンジーは「また、戻ってこられて嬉しいわ。子供たちも日本に来るのをいつも楽しみにしているの」と親日家振りを発揮、この日招待されていた子どもの記者たちに優しい母親の目で接していたのも印象に残った。
(取材・文・写真:福住佐知子)
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