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舞台「アンチゴーヌ」初日前会見&公開ゲネプロ

2018-01-10 更新

アンチゴーヌantigone
撮影:阿部章仁

 蒼井 優、生瀬勝久初共演の舞台「アンチゴーヌ」が1月9日(火)より、新国立劇場 小劇場にて上演中だ。

 開幕前日となる1月8日(月・祝)に初日前会見&公開ゲネプロが行われた。


お二人は、2009年の「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」で生瀬さんは演出家、蒼井さんは出演者としてご一緒されているかと思いますが、今回出演者としては初共演となるかと思います。現在のお互いの印象をお聞かせいただけますか?

antigone生瀬勝久: 2009年に演出した時には、存在感、透明感というものが、本当に役者になるために生まれてきた女優さんなんだなという印象がありました。実際、今回は役者として対峙した時に感じたのは、とにかく存在感がすごい素晴らしい女優さんだということです。

antigone蒼井 優: 栗山さんのお稽古は時間がとても短くて、1時に始まって4時位には終わるのですが、その後、役者同士で話し合ったり、役を落とし込む作業の時間を下さっているんです。そこで生瀬さんが「こういうふうにやってみたら」とういことを教えてくださり、役者でありながら、今回は演出助手みたいな役割をしてくださったので、すごく勉強になりました。舞台上では、生瀬さんは凄すぎて、(その演技に)のみこまれそうになるんですけど、それはアンチゴーヌもそうだったと思うので、蒼井 優としても、生瀬さんのお芝居にうっとりしてしまう部分もありますが、アンチゴーヌとクレオンという関係で、王様にぶつかっていきたいと思います。


演出の栗山民也さんは「あわれ彼女は娼婦」での蒼井さんの演技を見て、蒼井さんにアンチゴーヌ役をオファーしたとのことですが、最初にこのお話が来た時、どのようなお気持ちでしたか?

antigone蒼井 優: 19歳の時に初めて「アンチゴーヌ」を読んで、時間がある時に触れてきたのですが、12年後自分がまさか演じるとは思っていなかったので、驚いたのと同時に、「ああ、こんなことってあるんだな」と思いました。自分が読んだ時と、実際演じるとなると全然印印象が違って。ずっとアンチゴーヌの目線で読んでいたので、実際動いてみると、少しクレオンの立場が理解できたりして、客観的に読んでいるのと、中に入るのとは違うんだなという面白さを感じでいます。


今回は、十字型の舞台機構となりますが、いかがですか?

antigone蒼井 優: 今までで一番お客様と近い舞台になっています。とにかく舞台の上に集中しながらも、客席に降りていく機会も多々あるので、お客様にご迷惑をかけないように、頑張りたいと思います。

生瀬勝久: 僕は小劇場出身なので、昔は、とても近い距離で演技をし、お客様をいじっていましたが、今回はいじれないので(笑)、お客様を意識せずに、アンチゴーヌと対峙するのかということを集中しようと思います。お客様が見えちゃうと緊張するので、それは気をつけたいと思います。


本作での「ここが一番の見どころ!」というところを教えてください。

蒼井 優: この舞台は一番はじめの5分~10分で、一人の役者さんが全部ストーリーを喋ってしまうんですね、その作りがまず面白いなって私は思っています。

antigone生瀬勝久: 「古畑任三郎」みたいだね。最初に全部ね、結末まで話ちゃうんです。

蒼井 優: それでも面白くしなくちゃいけないし、あとは自分として頑張りたいなと思うのが、劇中で、生瀬さんと二人だけのシーンが45分間あるのですが、そこは頑張りたいなと思っています。

生瀬勝久: 僕は基本コメディによく出るんですけど、今回は一切笑いを起こすところがない役。そういう人間がどこまで舞台でやるのか、多分、世間の方々にとっては、できるのかと思ってらっしゃるでしょうけど、できるんですよ(笑)。
 本当に蒼井 優さんと二人で、このアンチゴーヌを演劇史に残るものにする自信があります。観なきゃだめですよ。
 去年、実は、稽古をしていて、吐きそうになりました、台詞を覚えることや、とにかくストレスで……。そのくらい自分を追い込んでいますから期待してください!


パルコ・プロデュース2018「アンチゴーヌ」


 【公演概要】

◆作: ジャン・アヌイ
◆翻訳: 岩切正一郎
◆演出: 栗山民也
◆出演: 蒼井 優、生瀬勝久、梅沢昌代、伊勢佳世、佐藤 誓、渋谷謙人、富岡晃一郎、高橋紀恵、塚瀬香名子

◆東京公演: 2018年1月9日(火)~1月27日(土) 新国立劇場 小劇場〈特設ステージ〉
◆松本公演: 2018年2月3日(土)~4日(日) まつもと市民芸術館〈特設会場〉
◆京都公演: 2018年2月9日(金)~12日(祝/月) ロームシアター京都サウスホール〈舞台上特設ステージ〉
◆豊橋公演: 2018年2月16日(金)~18日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT〈舞台上特設ステージ〉
◆北九州公演: 2018年2月24日(土)~26日(月) 北九州芸術劇場 大ホール〈舞台上特設ステージ〉

 <ストーリー>

 古代ギリシャ・テーバイの王オイディプスは、長男ポリニス、次男エテオークル、長女イスメーヌ、次女アンチゴーヌという、4人の子を残した。
 エテオークルとポリニスは、交替でテーバイの王位に就くはずであったが、王位争いを仕組まれて刺し違え、この世を去る。その後、王位に就いたオイディプスの弟クレオン(生瀬勝久)は、亡くなった兄弟のうち、エテオークルを厚く弔い、国家への反逆者であるとして、ポリニスの遺体を野に曝して埋葬を禁じ、背く者があれば死刑にするよう命じた。
 しかし、オイディプスの末娘アンチゴーヌ(蒼井 優)は、乳母の目を盗んで夜中に城を抜け出し、ポリニスの遺体に弔いの土をかけて、捕えられてしまう。クレオンの前に引き出されるアンチゴーヌ。クレオンは一人息子エモン(渋谷謙人)の婚約者で姪である彼女の命を助けるため、土をかけた事実をもみ消す代わりにポリニスを弔うことを止めさせようとする。
 だが、アンチゴーヌは「誰のためでもない。わたしのため」と言い、兄を弔うことを止めようとしない。そして自分を死刑にするようクレオンに迫る。懊悩の末、クレオンは国の秩序を守るために苦渋の決断を下す。



オフィシャル・サイト
http://www.parco-play.com/web/play/antigone/ (外部サイト)





(オフィシャル素材提供)


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