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舞台挨拶・イベント

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『東京に来たばかり』初日舞台挨拶

2013-11-12 更新

倍賞千恵子、ジャン・チンミン監督

東京に来たばかりtokyo

配給:アークエンタテインメント
シネマート新宿で公開中ほか、全国順次ロードショ
© 2012同方联合影业集团公司/北京新表现影视文化传播有限公司/株式会社ウィルコ

 11月9日(土)シネマート新宿にて、倍賞千恵子主演、日中合作映画『東京に来たばかり』の初日舞台挨拶が行われた。本作は、東京にやってきた一人の中国人青年・吉流と行商を営む老婦人・五十嵐との交流を、囲碁の世界を通して描く感動のヒューマンドラマ。

 登壇したのは、『幸福の黄色いハンカチ』、『駅』、「男はつらいよ」シリーズ全48作、『ホノカアボーイ』他、延べ170本もの映画出演を果たし、今尚輝き続ける日本の名女優・倍賞千恵子。そしてこの日のために来日を果たした『戦場に咲く花』(2000)、『天上の恋人』(02)で知られるジャン・チンミン監督。

tokyo 舞台挨拶に登場したチャン・チンミン監督は「この舞台に立ててとても幸せ」と語り、それに続き倍賞千恵子は「私にとっても10年がかりの映画です。記者会見・衣装合わせまでして一度ダメになってしまった。7年後監督からお電話があり、是非またやりたいと仰ってくれました。7年も経つと私も変わっているのでと言うと、そのままでいいですと仰ってくれて(笑)。3.11を挟み色々な事がありましたが、皆さんに是非観ていただきたいです」と語った。

 本作品は紆余曲折があり、本日の日本での公開にこぎつけるまでに18年の時を経ている。

 監督との仕事について聞かれた倍賞は「監督はせっかちな方なんです(笑)。通訳を通さなくても目を見ていると、どんな演出がしたいのか伝わってきました」と語り、監督は「倍賞さんのことをとても尊敬してきましたが、現場では”おばあちゃん”と呼んでいました。愉快な現場でしたね。楽しかったです」と続いた。

 本作品の中で囲碁が登場するが、倍賞は囲碁への思いについて「ご飯を食べていても、どこへでも囲碁を持っていきました。パチッと打つのを練習していました。NHKの囲碁番組も必ず観るようにしていました。ある程度のところまでは出来ましたが、それ以上はなかなか上達できなかったのが残念でした。でも、とても楽しかったです」と、常に役に対する準備を入念に行う倍賞ならではのコメントだった。

 またこの度来日することが出来なかったチン・ハオからのメッセージが紹介された。

tokyo 「この度はそちらにお伺いできず残念です。撮影時は東日本大震災が起こり、安全面がとても不安でした。しかし、地震直後も監督が撮影準備を続けていたので、監督ご自身が日本は安全だと身をもって表してくれました。倍賞さんの演技が素晴らしくて感情を抑えることが出来ず、監督から幾度となく“抑えるように”と言われました」と倍賞、監督への尊敬が溢れ出すメッセージを届けてくれた。

 これを受け倍賞は「チン・ハオとは心が通じ合っていました。恥ずかしがり屋な部分もあって引っ込み思案ながらも、一生懸命日本語を喋っていました」と語り、監督は「彼は演技のセンスが素晴らしく、想像力が豊かな方です。とても素晴らしい俳優さんです」と、チン・ハオの人柄と演技を絶賛した。

 監督は「中国でこの作品が公開した後、中国に倍賞さんのファン・クラブが出来たんです。80%が若い方なんですよ」と語り、それに対し倍賞は「この年でファン・クラブが出来るなんて(笑)。とても光栄ですけどね」と会場を笑いに誘った。

 最後に倍賞は観客に向けて、「いろいろな問題もあり、この作品を封切れなかったんです。今年やっと封切れました。人間はどこの国でもどんな人でも変わらないんだと、皆さんに通じていただけたら嬉しく思います」と語り、会場は暖かい拍手に包まれた。


(オフィシャル素材提供)


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