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トップページ > 最新ニュース > 『キッズ・リターン 再会の時』あの“シンジ”と“マサル”が帰ってくる!

『キッズ・リターン 再会の時』
あの“シンジ”と“マサル”が帰ってくる!

2013-07-24 更新

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© 2013『キッズ・リターン 再会の時』製作委員会

 1996年に公開され、今なお日本映画屈指の名作として多くの観客に愛され続けている映画『キッズ・リターン』。あれから10年後の“シンジ”と“マサル”の運命の再会、そして彼らの<今>を描いた物語『キッズ・リターン 再会の時』が映画化(東京テアトル/オフィス北野 配給)、10月12日(土)に公開となる。

 原案はビートたけし。監督には清水 浩。カンヌ国際映画祭国際批評家週間に選定された『チキン・ハート』(2002年)で知られ、国内外で高く評価されている。また清水は、『キッズ・リターン』(1996年)等、『ソナチネ』(1993年)、『BROTHER』(2001年)まで、北野武監督作品の助監督を務めている。

 主役シンジ役には平岡祐太(ひらおか・ゆうた)、もう一人の主役マサル役には三浦貴大(みうら・たかひろ)が大抜擢された。3ヵ月以上に渡りボクサーとしての本格的なトレーニングを積み、プロのボクサーも認める鋼の肉体とボクシング技術を身につけ本作の撮影に挑んだ。一方、三浦は本作で初のヤクザ役に挑戦。温厚でやわらかな印象の三浦が、撮影現場ではスタッフをも寄せ付けない、鋭いオーラを放ち役にのめり込んでいたという。

 また本作では、新たなキャラクターが多数登場する。シンジを陰で支えつづけるマナミ役に倉科カナ。マサルの弟分ユウジ役に中尾明慶。また、ボクシングジムのトレーナー役に小倉久寛、マサルのオジキ役に杉本哲太、ジムの会長役にベンガル。さらに池内博之、市川しんぺー等、豪華キャスト陣が本作で呼吸を合わせている。この秋は『キッズ・リターン 再会の時』に注目だ!

清水 浩監督のコメント

 『再会の時』は、若者2人のリターンマッチに挑む姿を描きました。設定として、ボクサーとヤクザにしているが、どの世界で生きる人にも共通するところは多いと思う。大人の汚さ、ずるさに反抗していた10代、信じられるのは同じ思いの輩だけ。教師の思い通りなんかになるもんかと抗っていたが、社会に出るともっと大きなものに潰されそうになる。それに抗うのは大変で、どこかで折り合いをつけていく術を身につける。
 「大人」になるとはそういうことなのか……。世知辛い今、拝金主義について行けず、戸惑っている人、自分を変えて無理をしている人、「大人」に成りきれず燻ってる輩たち、「お前、そんな奴じゃなかっただろ」って誰かが言っている。負けるかもしれないけど、リターンマッチしてみるかって少しでも思ってもらえたら、幸いです。


ビートたけし(原案)のコメント

 清水監督のイメージに沿って自由にやってみればいいんじゃない。映画は基本的に監督のものだからさ。後は一人でも多くのお客さんに喜んでいただければ。公開を楽しみにしているよ。


平岡祐太(シンジ)のコメント

 本作への出演が決まった時は、信じられないという気持ちが大きかったです。 それと共に、とても多くの方々から愛された伝説的な作品だと思いますので、前作を凌ぐものにしたいと考えました。
 魅せるボクシングより、本当に強いボクシングを目指し3ヵ月間徹底的にトレーニングに励みました。辛い思いを沢山しないと強くはなれないということを実感し、本編では、そのトレーニングが自信となって、今までにないボクシングシーンになっていると思います。
 清水 浩監督をはじめ、キャストの皆さんやスタッフの皆さんと力を合わせて作ったこの作品で男同士の固い約束や友情に、胸を熱くしてもらえたら嬉しく思います。


三浦貴大(マサル)のコメント

 『キッズ・リターン 再会の時』の出演オファーを頂いた時は、大変嬉しく思いました。ですが、素晴らしい前作があり、そのファンの方も多くいる中で、期待を裏切らないものを作り、マサルを自分がどう演じられるのかは非常に不安でした。
 『キッズ・リターン 再会の時』におけるマサルは、ある意味で心がからっぽな人物であり、その中で、かつての親友であるシンジが、彼の唯一の希望だったのだと思います。社会での人間関係が辛くても、昔の親友に会えば、時間まで昔に戻ったような気持ちになる。そういう経験をしたことのある方は多いと思います。そんな当たり前の感情が、マサルにとっては強烈で、迷いの中で出会ったかつての親友に、自分のすべてを託したのかもしれません。
 この作品は二人の男の物語です。この二人の関係性は、あまり言葉にせず、直感で感じてもらえたらと思います。これから観てくださる方が、もしその関係性を自分と誰かに置き換えて観ていただけると、より楽しめるかもしれません。ぜひ、劇場で楽しんでください。


~なぜ今『キッズ・リターン 再会の時』なのか~

 『キッズ・リターン』が公開された1996年から17年過ぎ、電子機器とインターネットを通じて人々のコミュニケーションが一見密接になったよう見える。その内実は、直接会って話すこと無く、文章や写真動画等を用いて加工された交流の機会が増えただけではないか。人はいざ人と直接会うと、当人同士にしか感じ得ない距離感が存在するのではないだろうか。
 また一方で、ことさらに今の若い男は「内向き傾向」「草食化している」と揶揄されている。はたして本質はどうなのであろうか。秘めていても、いつの時代でも若者はまだ果たせぬ何かに向かって思い悩み、もがくのではないだろうか。
 上で云うこういう時代だからこそ、三十にして立つ前の年齢で、普遍的な男たちの友情とそのもがきを飾らずに、リアルな状態で描かく『キッズ・リターン 再会の時』が求められている。『キッズ・リターン 再会の時』はいつの時代も変わらない男の本質に対する応援歌であり鎮魂歌でもあるのだ。
 本作の采配を『キッズ・リターン』で北野 武監督の下で助監督を務め、その後『生きない』『チキン・ハート』といった作品で誰もが持つおかしくも悲しい性(さが)、人の機微を描いてきた清水 浩監督に相談したところ、その快諾を得た。ビートたけし氏の承認を経て、正式に本年2013年の製作と決まったのである。(加倉井誠人プロデューサー)

1996年公開『キッズ・リターン』とは?

 落ちこぼれの同級生シンジとマサルは、高校卒業後、シンジはボクシング、マサルは裏社会というそれぞれの道を歩みはじめるが、越えられない壁にぶつかり挫折。ふたりの青年が葛藤を繰り返しながら学生から大人の世界に踏み込み、さまざまな現実に直面する模様を描く青春映画。
 「オレたち、もう終わっちゃったのかな?」「まだ始まっちゃいねぇよ」という名ゼリフは、当時の若者に強烈な印象を与え、公開から17年が経った今も全く色あせることなく絶大な支持を集める日本映画屈指の名作。


(オフィシャル素材提供)


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