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作品紹介

2013-07-14 更新

凶悪kyouaku
© 2013「凶悪」製作委員会

イントロダクション

 死刑囚の告発をもとに、ジャーナリストが闇に葬られようとした殺人事件を暴き出し、犯人逮捕へと導いた顛末を綴った新潮45編集部編『凶悪 ーある死刑囚の告発ー』。この驚愕のベストセラー・ノンフィクションが個性溢れるキャストを迎え、満を持して映画化。人間が内に秘める心の闇へ切り込んだクライム・サスペンスとして完成した。

kyouaku 「自分は死刑判決を受けた事件の他に、誰にも話していない3つの殺人に関わっています」そんな書き出しで始まる手紙を託された主人公は、雑誌ジャーナリストの藤井修一。差出人は、東京拘置所に収監されている死刑囚・須藤純次。須藤が、死刑判決を受けながらも自らの余罪を告発し、”先生”と呼ばれる全ての事件の首謀者・木村孝雄の存在を藤井に伝えることから物語ははじまる。

 拘置所面会室のガラス越しに須藤と対峙する藤井は、事件究明のため事件現場をひたすら歩き続ける。やがて荒涼とした風景の中、悪魔の所業が眼前に立ち現れる【恐怖】。やがて周囲から孤立し、追い込まれてゆく藤井に狂気が忍び込む【スリル】。この恐怖とスリルが拮抗する『凶悪』は、猟奇的な事件を単に センセーショナルに扱うことなく、深く潜行する現代社会の闇とそこに横たわる問題に鋭い視線を投げ掛ける。

 人間はどこまで凶悪になれるのか? 誰もが凶悪となりうるのか? 人間の持つ正義とは?

 日本を震撼させた殺人事件の真相とともに、観るものの心を衝き破る極限のドラマが幕を開ける――。

 人間の二面性を浮き彫りにした脚本に惚れ込み、『凶悪』には最高のキャストが揃った。主人公のジャーナリスト・藤井を演じるのは日本映画界の若手を代表する存在であり、その表現豊かな演技力で海外からも熱い視線が注がれている山田孝之。邪悪な魂に近づくことで、少しづつ狂気に感染してゆく藤井の変貌を鬼気せまる迫力で演じ切る。

kyouaku 死刑囚・須藤役には、電気グルーヴのメンバーとして人気を博すピエール瀧。俳優としても幅広い役柄を演じ分け、映画界からも引く手あまたの逸材が修羅のごとく凄んだ次の瞬間に、義理人情に厚い親分肌を覗かせるヤクザを好演。そして男たちの息詰るドラマの鍵となる“先生”には“色気”を感じさせる役者をと、脚本段階から想定されていたのがリリー・フランキーだった。マルチな才能で知られ、主演を務めた『ぐるりのこと。』(第51回ブルーリボン賞・新人賞受賞)、是枝和裕のカンヌ国際映画祭コンペ作品『そして父になる』など、俳優としても高い評価を得る彼が、良き家庭人の仮面の下に隠された、狡猾な殺人者の顔を巧みに演じ分けてみせる。

 「凶悪 -ある死刑囚の告発-」を社会と繋がったエンターテインメントとして映画化したい。その思いのもと、『鍵泥棒のメソッド』等の製作プロデュースを手がけてきた赤城 聡と、『冷たい熱帯魚』のプロデューサー 千葉善紀が白羽の矢を立てたのは、監督デビュー作『ロストパラダイス・イン・トーキョー』で注目を浴びた監督 白石和彌。『新日本暴行暗黒史 復讐鬼』で実録路線を生み出した故・若松孝二に薫陶を受けた愛弟子は期待に応え、現代社会を衝いた重量級の人間ドラマで観客に手に汗握らせる。

 そして豪華キャストを唸らせた脚本を白石とともに執筆したのは、『ある朝、スウプは』など、監督としても活躍する高橋 泉。ジャーナリストの視点から語られたノンフィクションを換骨奪胎し、藤井の葛藤がいつしか観客の自問に重なるスリリングなドラマには高橋独特の社会観も光る。

ストーリー

kyouaku 「自分は死刑判決を受けた事件の他に、誰にも話していない3つの殺人に関わっています。そのすべての首謀者は、自分が“先生”と呼んでいた男です。そいつが娑婆でのうのうと生きているのが許せない。この話を記事にしてもらい、先生を追いつめたい。」

 獄中からの告白。“先生”と呼ばれた男。死の?金術師。史上最悪の凶悪事件、その真相とは――。


(2013年、日本)

キャスト&スタッフ

監督:白石和彌
原作:新潮45編集部編『凶悪 -ある死刑囚の告発-』(新潮文庫刊)
出演:山田孝之、ピエール瀧、池脇千鶴、リリー・フランキーほか

配給:日活
9月21日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

オフィシャルサイト
www.kyouaku.com

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