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『フライト』来日記者会見

2013-02-24 更新

デンゼル・ワシントン、ロバート・ゼメキス監督
ウォルター・F・パークス(プロデューサー)、ローリー・マクドナルド(プロデューサー)

アウトローflight

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
3月1日より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 映画『フライト』の来日記者会見が都内ホテルにて行われ、主演のデンゼル・ワシントン、ロバート・ゼメキス監督、プロデューサーのウォルター・F・パークスとローリー・マクドナルドが登壇した。

 本作は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキス監督と『トレーニング デイ』のデンゼル ・ワシントンがタッグを組んだ話題作。第85回アカデミー賞で主演男優賞と脚本賞にノミネートされている。映画は奇跡的な緊急着陸によって旅客機墜落を防ぎ、ヒーローとなった機長のウィトカー(デンゼル・ワシントン)が、血液中から検出されたアルコールが原因で一転、犯罪者として裁かれる姿が描かれる。

flight 映画『サブウェイ123 激突』(2009)のプロモーション以来、4年ぶりの来日となるデンゼルは「もう4年たっているなんて、長過ぎるよ。でも、非常に誇りに思っている作品を携えて来日できて光栄だ」と挨拶し、来日中は「すし屋の『(すきやばし)次郎』に行きたい。誰か連れてってくれないか?」とアメリカでヒットしたデビッド・ゲルブ監督の映画『二郎は鮨の夢を見る』に登場するすし屋の名前を挙げて、会場に笑いを誘った。

 「『フライト』はとにかく脚本が素晴らしかった。脚本がすばらしかったから、即興やアドリブは必要なかった。演じながら、感情のジェットコースターに乗る感覚を味わったよ。脚本に忠実に、起伏の激しい主人公を演じた。(パイロット役なので)フライトシュミレーターの訓練は楽しかった」と脚本に敬意を表し、役づくりを振り返っていた。

 さらに、「演じるためには、いろいろな人に話を聞いてかなりリサーチをしたよ。役柄へのアプローチにはたくさんの種類があると思うんだけれど、私はまだ『完全に役柄をつかんだ』という感覚は持ったことがないんだ」。

flight デンゼルは、同作で25日(日本時間)に行われる第85回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされており、受賞すれば自身3度目となるが、「もし受賞したら、壇上で『アリガトウ』と日本語で挨拶するよ」と笑顔で宣言した。また、授賞式を控えた今の心境を聞かれたデンゼルは「私は、一日一日を精一杯、生きようとしている人間だ。演じたキャラクター同様に、人間は誰もが欠点を持っているもの。私もベストな人間になるよう努力をしている途中なんだよ」と真摯に語っていた。

flight ゼメキス監督はデンゼルと一緒の仕事を楽しんだことを明かし、「デンゼルと仕事して、ワクワクして興奮したよ。最も驚かされたのは、わたしが極力演出しなくても、彼の(演技の)選択がすべて正しかったということだね」と大絶賛。そんな監督からの賛辞にデンゼルは照れ笑いを浮かべ「ありがとう」と答え、「監督は非常にリラックスできる環境、何でも試せる環境を作ってくれた。不安を感じることはなかった。すごくやりやすかった」と互いに称賛していた。

 ゼメキス監督にとっては、『キャスト・アウェイ』以来、12年ぶりに手がけた実写作品。見せどころのひとつである飛行機の背面飛行については「ハードルが高く、時間もかかった。特殊効果チーム、CGアーティスト、スタントマンたちが一丸となって協力し、思いつくトリックすべてを駆使したんだ。実際に30人くらいを逆さまに撮影したこともあった」と舞台裏を明かしていた。

ファクトリー・ティータイム

 デンゼル、4度目の来日。名優の中の名優とはこの人のことである。「私は、日々を精一杯、生きようとしている人間です。ベストな人間になるよう努力をしている途中なんだ」と謙虚に自身の哲学を語ったのが強く印象に残った。

(文・写真:Sachiko Fukuzumi)

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