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作品紹介

トップページ > 作品紹介 Virginia/ヴァージニア

2012-08-12 更新

原題:TWIXT
Virginia/ヴァージニアvirginia
(C)Zoetrope Corp.2011

イントロダクション

 『ゴッドファーザー』3部作や『地獄の黙示録』と、映画界に燦然と輝く作品を作り上げてきた巨匠フランシス・F・コッポラ。約10年間映画監督業から離れていた彼が復活したのが2007年。その復帰第一作『コッポラの胡蝶の夢』(07)から『テトロ 過去を殺した男』(09)を経て、映画界の若きミューズ、エル・ファニングを迎えた、あらゆるミステリーの原点エドガー・アラン・ポーがモチーフの最新作『Virginia/ヴァージニア』がついにベールを脱ぐ。

virginia 過去と現在、2つの殺人事件が平行して紐解かれながら、小説家の創造過程も同時に進むメタフィクション構造の本作。そのD・リンチ的ともいえる複雑な構造の水先案内人として、謎の少女V.[ヴィー]と、エドガー・アラン・ポーの存在は、本作の大きな魅力のひとつである。

 コッポラ監督の娘ソフィア・コッポラの『SOMEWHERE』(10)で大注目され、『SUPER8/スーパーエイト』(11)でも魅力を放った映画界の若きミューズ、エル・ファニング演じる妖艶さ漂う謎の少女V.[ヴィー]。コルセットの付いたロリータファッションで、顔には幻想的な化粧を施した彼女は、まさに夢の中の少女の具現化であり、彼女と子供たちが幽囚される教会でのイノセントな戯れは、あの『エコール』(04)を髣髴とさせる耽美な匂いに満ち満ちている。また、夢とうつつの世界を彷徨いながら、やがて充満する残酷な暴力の匂いは『パンズ・ラビリンス』(06)にも通じる世界観ともいえる。

 殺人事件の結末を、そして小説家ボルティモアの人生の物語の鍵をも握る少女V.[ヴィー]は、時にヴァージニアのV、ヴィッキーのV、そしてヴァンパイアのVであり、ある種の憂愁を帯びた記号として映画に絡まる複数の物語を貫いているのである。

ストーリー

 次回作に悩む小説家が、サイン会のために訪れた奇妙な街。そこでは、つい数日前に胸に杭を打たれた身元不明の少女の死体が発見されたばかりだった。

 virginiaミステリー好きの保安官にこの事件を題材とした小説の共著をもちかけられる彼。そしてその夜、夢に現れたV.[ヴィー]と名乗る少女と敬愛する作家エドガー・アラン・ポーに導かれ、この街で起きた過去の凄惨な事件を知る。

 かつてポーが宿泊したとされるチカリング・ホテルで起きたこの事件の謎を紐解きつつ、彼自身、小説家としての原点に還る指標を見出し、新作の執筆にとりかかることに。

 しかしこの物語の結末が自分の人生に深く関わっているとは、彼自身、まだ知る由もなかった……。

(2011年、アメリカ、上映時間:89分、PG-12)

キャスト&スタッフ

監督・脚本・製作:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ヴァル・キルマー、ブルース・ダーン、エル・ファニング、ベン・チャップリン、ジョアンヌ・ウォーリー、デヴィッド・ペイマー、アンソニー・フスコ、オールデン・エアエンライク、ブルース・A・ミログリオ、ドン・ノヴェロ、リサ・ビアレス、トム・ウェイツほか

配給
カルチュア・パブリッシャーズ
ヒューマントラスト有楽町にて公開中ほか、全国順次公開

オフィシャルサイト
virginia-movie.jp

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