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トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『ゴースト もういちど抱きしめたい』製作報告記者会見

『ゴースト もういちど抱きしめたい』製作報告記者会見

2010-10-17 更新

松嶋菜々子、ソン・スンホン、大谷太郎監督、一瀬隆重プロデューサー、パラマウント ピクチャーズ ジャパン岡崎市朗代表

ナイト&デイ

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン、松竹
11月13日(土) 全国ロードショー!!
(C)2010「ゴースト」製作委員会
http://movies.foxjapan.com/knightandday/

 映画『ゴースト もういちど抱きしめたい』の製作報告記者会見が都内某所で行われ、主演の松嶋菜々子とソン・スンホン、大谷太郎監督、一瀬隆重プロデューサー、松竹と共同配給のパラマウントピクチャーズの岡崎市朗代表が出席した。


 本作は、1990年に日本で劇場公開され、大ヒットを記録したラブ・ストーリー映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のアジア版。舞台を東京に移し、企業家・社長役の松嶋が、スンホン演じる陶芸家を目指す韓国人青年と恋に落ちる。オリジナル版とは逆に松嶋が命を落としてしまうという男女逆転の展開となり、ウーピー・ゴールドバーグ扮する霊媒師役を樹木希林が演じることも発表された。

 リメイク版製作の経緯について、一瀬隆重プロデューサーは「4年前、ロスのパラマウント社に呼ばれて日本映画の面白い企画について聞かれ、とっさにアジア版ゴーストを思いついた」と説明した。

 映画『眉山 -びざん-』以来3年ぶりの映画出演となる松嶋は、今回演じた女社長役について「会社で闘う姿とは違う、男性と恋をして甘える面も持つ女性を素直に演じたい、と思いました。一人の女性として、もう一度恋をするとしたらどういう風に愛をはぐくんでいくのかな、と考えて演じました」と役づくりについて語った。

 直前に出演した作品の撮影が2ヵ月遅れたためあまり準備ができなかったというスンホンは、日本語での参加となるので最初はかなりプレッシャーを感じたらしいが、「米国版を観て育った世代なので、このお話をいただいて本当に嬉しかった。出演を決めたのは松嶋さんの存在が大きく、ぜひ共演してみたいと思った」そして、「陶芸のシーンは結構、難しくて、苦労がつきませんでした」と苦笑い。

 お互いの印象について、松嶋は「第一印象は礼儀正しく紳士的で、品があって、女性に優しい……。芸術家の繊細な部分を体で表現できるジュノにぴったりな方だったので、役にすっと入っていくことができました」とコメンした。
 一方スンホンは、「松嶋さんは、優しくて美しい方。スタッフにも優しく、弱音も吐かずに一生懸命仕事をする方で、プロだなと思いました。本当に家族のように親切にしていただきました」と語った。続けて、「初めて出会うシーンを撮影したとき、本当に美しいと思ったので、美しいと感じる演技をしないでそのまま感じた通りにやった。私にとっては外国映画ですが、心を突き動かされて、心から泣く演技ができました」と松嶋との共演に大満足の様子。

 美しい二人のラブシーンに注目が集まっているが、スンホンが、「キス・シーンなどのシリアスな場面を撮影する際、なるべく食事をしないでいたんです。そうしたら大事なシーンでおなかが鳴ってしまって(笑)、申し訳なかったです」と撮影時を振り返ると、松嶋も「私も同じようにキス・シーンのときにお腹が鳴ってしまって、聞こえたかな?って……。ひとつひとつ、大事なシーンが続くので、食事をしたいと思わなくて、休憩を取らず、このまま撮ってほしい、と思った1ヵ月半でした」とお互い微笑ましいエピソードを披露し、すっかり打ち解けた様子を見せていた。

 そんな二人を演出した大谷監督は、「いろんなラブ・シーンを撮らせてもらったが、どれも美しくて素晴らしくて……。ずっと観ていたいと思えるシーンをたくさん撮ることができたと語り、手応え十分だったことを明かした。

 撮影時、松嶋はスンホンとは言葉が違う中でコミュニケーションをとろうと努力したそうで、「“お疲れ様”“またね”というような簡単な言葉ですが、一日に必ず一言は、韓国語で話しかけるようにしたんです。ソンさんはちょっと苦笑いだったのかもしれませんが、そんな私の言葉に優しく反応し笑顔をかえしてくれました」とエピソードを明かした。
 故・パトリック・スウェイジが、デミー・ムーアを後ろから抱き寄せながら“ろくろ”を回すシーンは、あまりにも有名だが、このシーンについてはまだ明かせないらしい。「秘密にしておいて欲しい」とのお達しがあった。

 本作は、ハリウッド・メジャーの日本支社、パラマウント ピクチャーズ ジャパンが初めて日本で製作した作品。同社代表の岡崎市朗は、「撮影現場でキャスト・スタッフの熱意に触れ、新たな名作の誕生を確信しました」と自信を覗かせた。4年間この映画に取り組んだというプロデューサーの一瀬隆重は、「どう脚本を変えていくのか、誰に演じてもらうかで悩み苦しみました」と製作の苦労を語った。

ファクトリー・ティータイム

 松嶋奈々子、ソン・スンホン、とにかく二人とも美しく、並んで絵になる。
 女性目線のアジア版ゴースト、切なくてはかないラブ・ストーリー。公開を楽しみに待ちたい。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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