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『ソラニン』舞台挨拶

2010-02-14 更新

宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、三木孝浩監督

ソラニン

配給:アスミック・エース
4月3日(土)より新宿ピカデリー、渋谷シネクイント他全国ロードショー!
(C)2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治

人気青春コミックを映画化した『ソラニン』(4月3日公開)の完成披露試写会が都内ホールで行われ、舞台挨拶に、宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、三木孝浩監督が登壇した。


 本作は、単行本が累計60万部突破した浅野いにおの同名原作を映像化した青春恋愛ストーリー。「ソラニン」という名の詩をモチーフにした切ない恋物語を軸に、夢と現実の狭間で葛藤する若者たちを生き生きと描く。

 映画主演は『少年メリケンサック』以来となる宮崎あおいは、「久しぶりにお客様の前に立つのでワクワクしています」と挨拶。

 普段はサンボマスターでベースとボーカルを担当している近藤洋一は、演技初挑戦。「楽器を持っていないと、裸で立たされているよう」と緊張気味に挨拶したが、「宮崎さんのギターのカッティングは意外と男らしい。みんなとバンドをやれて幸せでした」と笑顔でコメントした。

 バンドのメンバーを演じた高良健吾もギターに初挑戦。「すごく難しかった。座って弾けるようになっても、立ち上がったら弾けないとか……」と撮影時を振り返り、腱鞘炎になりながらも練習を重ねたことを明かした。

 ドラムを担当した桐谷は「僕は、音楽が楽しすぎて、自分ひとりでスタジオに30回くらい入って練習しました。体は疲れてたけど、まったく苦にならなかった。高校時代にドラム経験が少しありましたが、10年ぶりに本格的にやりました。この作品の見どころの一つは僕の腕。(ドラムの練習のせいで)ムキムキですから」とその練習ぶりを楽しそうに振り返って話した。

 本作は、音楽という夢をあきらめきれない若者たちの姿を綴った作品。宮崎は「歌は今まですごく苦手で、人前で歌うなんてありえないと思っていて、(出演するかどうか)すごく迷いましたが、逃げてもいられないし、飛び込んでみようと思って参加しました。コードが読めないので指で覚えていきました。先生にマンツーマンで教えてもらって、実際にやってみたら、そういう作業が、ものすごく楽しくて。初めてみんなで合わせた時は、大丈夫だと思いました!」と、最初は出演を迷っていたことを明かした。その宮崎が、ラスト・シーンでは見事なライブ・パフォーマンスを見せる。宮崎は、劇中歌の「ソラニン」と「ささやか」の2曲をマスターしている。

 宮崎は「演じている時は、やりたいことがあって、前に進めない気持ちが分からなかったけど、最近やっと分かるようになってきました。乗り越えた先に何があるのか、ワクワク感もある」と感慨深げ。「今日久しぶりにみんなに会って、またバンドをやりたくなりました」と語った。

 最後に監督が「リハーサルが終わったあとに近藤くんが『これバンドだったよね』と、ひとこと言ったのが印象的でした。それを聞き、この映画はバンドとして勝てるなって気がしたんです」と興奮気味にメッセージした。

 会社を辞め彼と暮らす元OL・芽衣子を宮崎あおいが演じ、芽衣子の彼で音楽の夢をあきらめられないフリーター・種田を『蛇にピアス』の高良健吾が好演。ラストの宮崎がエレキギターを弾きながら歌うライブ・シーンは、心に響く熱いものに仕上がった。観終わった後、心が熱くなる作品だ。

(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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