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トップページ > 記者会見 > 『TAJOMARU』記者会見

記者会見

2009-07-26 更新

小栗 旬、やべきょうすけ、柴本 幸、田中 圭、松方弘樹、山本プロデューサー、中野裕之監督

TAJOMARU

配給:ワーナー・ブラザース映画
9/12(土)・13(日)先行ロードショー/9月19日(土)公開
http://www.tajomaru.jp(外部リンク)

 小栗旬主演による映画『TAJOMARU』が今秋公開される。それに伴い完成披露試写会がユナイテッドシネマ豊洲で行われ、上映後の記者会見に中野裕之監督、小栗 旬、田中 圭、やべきょうすけ、柴本 幸、松方弘樹、山本プロデューサーが登壇した。
 本作は、芥川龍之介の「藪の中」に登場するキャラクター、盗賊・多襄丸を主人公にし、原作のキャラクターを生かしながらも新たなオリジナルのストーリーとして斬新な多襄丸を誕生させている。監督は、『SF サムライ・フィクション』の中野裕之。

まずは、ご挨拶をお願いします。

小栗 旬: 一人でも多くの人にこの作品が届けば……と思います。
柴本 幸: この作品に参加でき嬉しく思っています。
田中 圭: (事務所の)直の先輩である旬くん、大先輩の方々に囲まれ、その中で桜丸という良い役をもらえて光栄です。
やべきょうすけ: 素晴らしい役をもらえて、とても楽しくできました。
松方弘樹: 今日は、たくさんのお客様に来てもらえて嬉しいですね。
中野裕之監督: 映画というものは人に観てもらって完成するものです。今日完成しました。ありがとうございます。

「TAJOMARU」の主題歌はB’zの「PRAY(プレイ)」に決定しました。小栗さん曲をお聞きになっていかがですか?

小栗 旬: かっこいい曲ですね! 映画の世界観にあっていますね。映画自体の背中を押ししてくれている気がします。

本編と同時にアニメによるキャラクタープロジェクトが進行しています。ご自身のキャラクターを見てどう思いますか?

小栗 旬: 色づかいがキレイで、格好いいですね。かっこよすぎかな(笑)。
松方弘樹: 僕はこんなにかっこよくないです(笑)。アラビアのロレンスのような素敵な衣装を考えていただいて、楽しくやらせていただきました。
やべきょうすけ: 僕、フィギュアが好きなんです。実際の僕と違った感じで、格好良すぎです(苦笑)。

小栗さんの演じられた畠山直光/多襄丸には、辛い試練が降りかかりますが、そのことについてどのように思われましたか?

小栗 旬: “この人は、なんで生き続けていくのだろうか?”ということをずっと考えながら役を作っていきました。苦労よりも刺激の多い現場でしたね。

柴本さん、田中さんはそれぞれの役をどのように演じましたか?

柴本 幸: 阿古はメンタル面でもかなりハードなキャラクターでしたので、その場その場でご一緒する皆さんたちに助けていただいた感じでした。
田中 圭: 最初は、拾ってもらった恩をわすれ、謀反を起こす桜丸の気持ちを理解できずに苦しみましたが、監督やプロデューサーから時代背景など教えてもらい、すこしづつ考えながら桜丸を作っていきました。

やべさん、撮影現場での楽しいエピソードがあったら教えていただけますか?

やべきょうすけ: とりあえず盗賊のイメージを仲間たちと話し合い、「盗賊は飲むんじゃないの?」ということで(笑)、自分は酒が強い方ではないのですが、頑張りました。小栗さんが身体を張って、気持ちをつきつめて演じていたので刺激になりました。厳しく、楽しい現場でした。
小栗 旬: いや~、本当に皆さんよく飲んでましたねえ~。
やべきょうすけ: せりふにもある「昼は盗賊、夜、宴会」は、自然と生まれましたよね(笑)。
松方弘樹: 僕はみろくの里(ロケ地)に1週間ほどいたんですが、毎晩宴会でしたよ。圭くんなんて、酔っ払っているとこしか見てないですよ(笑)。旬くんは不良性感度が豊かで、手足も長く、顔も小さく、本当にうらやましい限りです。若いっていいな、としみじみ思いました。僕だって、若い頃はそれなりだったんですが……(笑)。

監督が撮影中に涙を流した、と伺ったのですが、どのシーンですか?

中野裕之監督: 本作では泣くシーンが多かったのですが、一回で済ませてあげたいと思い、何台ものカメラを使って撮影し、自分がカメラを回すこともありました。その時に撮った、沼で多襄丸が刀を抜くシーンは大切なシーンでしたが、うまくいったので思わず泣いてしまいました。この映画は役者力でできた映画といえます。

映画の宣伝コピーは“絶対、女を捨てない”ですが、皆さんの“捨てられないもの”を教えてください。

小栗 旬: 僕は、物が捨てられず、家が物だらけです(笑)。そうですね、“自分自身”かな。自分を曲げてまで生きていけないですね。
柴本 幸: 人の思いが大切なので、頂いたお手紙は捨てられませんね。
田中 圭: 最近捨てなきゃと思っていて捨てられないのは、風呂で使う体を洗うタオルですね。もうボロボロになってしまっているんですが、なんか愛着があって……(笑)。
やべきょうすけ: 僕は、やっぱり人の気持ち、感謝する思いですかね。捨てようとも思わないですが……。
松方弘樹: この業界で50年、たくさんの素敵な出会いもありましたが、捨てきれないのは自分自かな。役者としては、写ったときは自分を主張したいと思っています。

激しい立ち回りシーンがありましたが、立ち回シーンでの印象をお聞かせください。

小栗 旬: 松方さんのスピードについていくのがやっとでした。レベルが違うので、松方さんに立ち回りでいろんなことを教えていただきました。おかげで、日々、成長できた気がします。その後で田中くんとの立ち回りができたので、見せ方、動き方など、最初の頃よりはうまく出来たと思います。

田中さんは小栗さんとの立ち回りのシーンは怖くなかったですか?

田中 圭: 先輩の旬くんとは5年ぶりの共演でした。先輩なので、最初は委縮してなかなか自分の思い通りに出来ずに苦しかったです。でも、夜お酒を飲んだときに旬くんがいい意味で「かかってこいよ」とあおってくれたので、最後は思いっきり桜丸としてかかっていけました。

この映画に出演して新しく発見したことはありますか?

小栗 旬: 時代劇は今ある自分ではとうてい届くことが出来ないものがあると分かっただけでも次へのステップができたかな、と思います。

最後にメッセージをお願いします。

中野裕之監督: この映画で命の尊厳への思いを伝えています。人を殺したりしてはいけないんだよということを知ってほしい。

ファクトリー・ティータイム

主人公のTAJOMARUをはじめ、登場人物にかなりインパクトがある。B’zの主題歌「PRAY(プレイ)」にも注目! 自分以外の誰か、自分から遠い誰かのために祈ることで救われる世界を描きたかった曲だとB’zからのコメントも披露された。
ダイナミックなアクションとすばらしい映像美を劇場で楽しんで欲しい。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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