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記者会見

トップページ > 記者会見 > 『ボルト』記者会見

記者会見

2009-06-29 更新

ジョン・ラセター、クリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワード、佐々木蔵之介、江角マキコ、天野ひろゆき

ボルト

配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
8月1日(土)より全国ロードショー!!
http://www.disney.co.jp/movies/bolt/(外部リンク)

 ディズニースタジオ製作のフルCG長編アニメ『ボルト』の記者会見が都内のホテルで行われ、製作総指揮のジョン・ラセター、共同監督のクリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワードら製作スタッフと、日本語吹替版の声優を務めた佐々木蔵之介、江角マキコ、きゃい~んの天野ひろゆきが登壇した。
 映画『ボルト』の主人公のボルトは、テレビドラマでスーパーヒーローに扮するスター犬。撮影を現実の出来事と思い込み、自分を特殊能力の持ち主だと勘違いしている。そんなボルトの冒険と真実の愛について描くハートウォーミングな映画。

まずは、本作が初の長編アニメ監督デビューとなったクリス・ウィリアムズさん、バイロン・ハワードさんにご挨拶をお願いします。

クリス・ウィリアムズ&バイロン・ハワード監督: 日本に来られてとてもうれしいです。歓迎してくださってありがとう。子供の頃から日本のアニメが大好きでしたので、この国で『ボルト』を公開できることを、とてもうれしく思っています。

ジョン・ラセターさん、ご挨拶をお願いします。

ジョン・ラセター: また日本に戻ってこられてうれしく思います。日本の観客の皆さんは、私が世界で一番好きな観客の皆さんです(笑)。『ボルト』はディズニースタジオで私が最初に手がけた作品ですが、とても誇りに思う作品です。日本の観客の皆さんに早くご覧になっていただきたいです。素晴らしい作品に仕上がったと思っています。

ラセターさんが手がける作品はユニークなキャラクターが多いですね。ボルトはテレビドラマの主人公なのに、それを現実のものだと思っています。そのように設定した理由を教えて下さい。

ジョン・ラセター: ボルトはテレビのスター犬で、番組を信じていて、すべてが作り物だとは思っていないのです。そんなキャラクターにすることで、いろんな意味で感情移入がしやすいと思いました。ボルトが真実を知ったときにどんな行動をとるのか、そして一番の疑問は飼い主だと信じていた少女・ペニーとの関係です。ペニーは自分に本当に愛してくれていたのか……、それはストーリーの出発点として非常に興味深い点だと思いました。ウォルト・ディズニーがいつも言っていた、笑いがあったらそこには涙があるという鉄則があります。そこからこのストーリーはスタートしました。

映画製作や実生活を通してボルトのように勘違いするようなことはありますか? そのような勘違いが思わぬ大きな力となったりはするのでしょうか?

ジョン・ラセター: アニメーターというのはあまり大人にならなくてもいいというところがあります。常に子供の世界観を持っているほうが、逆にやりやすいということもあります。新しい世界をはじめて見る子供のような目線でシンプルに描くことが出来るのです。

長編映画の初監督をされたお二人の仕事分担を教えてください。

バイロン・ハワード監督: 基本的にはクリスがストーリー・アーティストを務めました。二人ともアニメーターとして15年間ほど活動してきましたが、僕はアニメーションを中心に活動しています。重なる作業も多々ありましたので、450名ものスタッフを率いながら、二人で極力一緒に時間を過ごしながら作業を進めていきました。ラセター氏は求めるものが非常に高い方で、初のディズニー作品ということもあって、情熱を持ってこの作品をより良い作品にすることに尽力してくれました。僕たちを常に励ましてくれました。おかげでとても良い作品が出来たと思います。

今後、ピクサーとディズニーはどのように変化し進化を遂げていくのでしょうか?ラセターさんはどのようにかかわっていかれるのでしょう?

ジョン・ラセター: ピクサーとディズニーは今や同じ家族のいとこ同士のような関係です。みんなの目的は一つです。素晴らしい映画を作っていくことなんです。

この映画が伝えようとしているテーマについて話していただけますか?

クリス・ウィリアムズ監督: この映画のテーマは、絶対的な信頼、絶対的な愛情ということで、ボルトはそれを体感しています。
この映画では、テレビ番組とマネージャーが悪役になっています。それはハリウッド業界に対してのちょっとしたジョークなんです。

ファクトリー・ティータイム

日本語版の声優キャストとして登場した佐々木蔵之介は声優は初挑戦。「犬の声ということで、これで北大路欣也さんと肩を並べることができます」と語り、会場を笑わせた。黒猫ミトン役の江角マキコも声優役を楽しんだようだ。
ボルトの犬種はホワイト・シェパード。黒猫のミトンズと性格や外見的に対照をみせている。ボルトの甘えんぼうな性格と一人で生きていく強い意思を持った猫との対比が面白い。
誰もが愛する人のために勇気を持つことが出来るという素敵なメッセージがこの映画から伝わってくる。子供だけでなく、大人も楽しめるハッピーな映画だ。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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