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記者会見

トップページ > 記者会見 > 『カムイ外伝』製作報告記者会見

製作報告記者会見

2009-06-08 更新

松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、小林 薫、崔 洋一監督ほか

カムイ外伝

配給:松竹
9月19日(土)より全国ロードショー
http://www.kamuigaiden.jp(外部リンク)

 白土三平原作の伝説の人気忍者コミックを実写映画化した『カムイ外伝』の製作報告会見が都内ホテルで行われ、松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、小林 薫、崔 洋一監督らが登壇した。
 40年の歴史を持つ白土三平の傑作コミック「カムイ外伝」を実写映画化した本作で、原作の中でも唯一、海が舞台となる「スガルの島」をベースに、抜け忍びである主人公・カムイの逃走の日々を描く。

まずは、ご挨拶をお願いします。

崔 洋一監督: 長い準備期間、撮影、編集作業と苦闘の連続ですが、このチームは作品を完成させることと、観客の皆さんに喜んでいただいて成功することに強い意思を持っています。ご期待下さい。
松山ケンイチ: 本格的なアクションは初めてで、精神的に非常にナーバスな状態になりました。一度僕の足の怪我のために撮影を中断させてしまったことがあるので、去年はこの作品を撮り終えることを一番の目標にしていました。今年はこの作品を成功させることが目標です。自分の中で、納得の出来る最高の芝居ができたと思っています。
小雪: 私にとって、とても思い出深い作品です。アクションへの挑戦に不安もありましたが、今撮影を終えて、この作品にかかわれたことを幸せに思っています。
伊藤英明: 夏は暑いものですが、沖縄の夏は本当に暑くて大変でした。皆に支えられて乗りこえることができました。ぜひ皆さんに観ていただきたい作品です。
小林 薫: 真夏の沖縄でロケをすること自体が、まるで殺人行為です。本当に大変でしたが、公開を楽しみに待っていてください。

撮影中のエピソードを教えてください。

崔 洋一監督: 過酷といえば、過酷だったんだと思いますね。私自身が撮影に入ると別人格になってしまうということもありまして……。苦闘の連続でしたが、それによって観客にとって気持ちのよい熱風が画面から出て伝わってくれればいいなと思います。
松山ケンイチ: 砂浜を走るのは想像以上に大変で疲れました。練習で出来たことも砂の上ではできなくて、びっくりしました。だからこそトレーニングを頑張りました。
小雪: 頭と体は、一体なんだ?ということを、ここまで実感できたことはありません。体が動かないと、もうダメなんじゃないかって思ってしまって、希望が小さく見えてしまうんです。精神的に鍛えられました。
伊藤英明: とにかく暑くて、肉体的には自信があったけれどもうダメかなと思うこともありました(笑)。小さい頃にやっていた忍者ごっこを思い出し、これはリアル忍者ごっこだと言い聞かせていました。
小林 薫: 僕はずっと若い頃からアクションをやってきたので、経験していて良かったなと思いました。(ジョークです。)

松山さんと小雪さんに質問です。お互いの印象と共演された感想を教えてください。

松山ケンイチ: 初めてお会いしたのがアクションのストレッチをしているときで、身体の硬い僕を見て、“身体、かたっ!”って言われました(笑)。ストレートな方だなぁと。撮影中、精神的に弱くなってしまったときに監督やスタッフ、共演者の方たちに本当に良くしていただいたんです。小雪さんもその一人でした。楽しく、僕の気持ちがふさがないように気を使っていただきました。僕にとって、今回の撮影にかかわった人たちはとても大事ですし、これから感謝の気持ちを返して行きたいと思っています。
小雪: 松山さんはとてもシャイな方で、あまりしゃべらない印象がありました。カムイの役柄が孤独なこともあって、肉体的、精神的に疲れていらっしゃったと思うのですが、この作品には皆さんの愛情や情熱がいっぱい詰まっています。それで松谷さんも前向きになっていけたのかなと思います。松山さんは不器用な方ですが、皆様に作品を通して気持ちを返していく方なので、最初に会ったときとすごく印象は変わりましたね。

忍者の役ということでお気に入りの技や、使えそうな技を教えてください。

松山ケンイチ: 僕は、はじめてワイヤー・アクションをやったのですが、普通では出来ないような動きができるんです(笑)。トレーニングしていて忍者というものの凄さを知りました。日本人がもともと持っていた体の使い方とか、今の僕にはないものばかりで、ハッとしました。忍者アクションが気に入ったので、今後もトレーニングを続け、習得できるようにしたいと思います。
小雪:: 腰を落として生活するなど現在の日常生活ではないので、大変でした。でも忍者の動きができたら現代でもいろいろ役立つと思います(笑)。

いまなぜ「カムイ外伝」なのでしょうか?

崔 洋一監督: ポスターにもある「生きぬけ!負けるな」という、僕の思いがこめられたコピーですが、そういう精神が僕の中に脈々と受け継がれています。白土さんがこの作品を描いた40年前と現代ではその背景も違いますが、安穏と生活し、社会に平々凡々と生きているわけには行かない世相や、世界の変貌も今はあると思います。人は人と出会っていくという葛藤、この作品で描かれている忍者の掟のようなものに、僕は実感を持って出会うことが出来ました。

“スガルの島”を題材に選んだ理由を教えてください。

崔 洋一監督: 最大の理由はスガルの島がアドベンチャーであることがあげられます。長い作品の中で唯一海を舞台にしたものであることに惹かれました。アドベンチャーとファンタジーの要素です。自然と人間が対峙するのは大変なことですが、そこに生きる喜びが見出せると思います。

ファクトリー・ティータイム

アクション・シーンには、キャストもスタッフも相当苦労したようだ。撮影場所真夏の沖縄、炎天下の中での撮影で日射病で倒れるスタッフも多かったという。
本作ではCGを全カットに3分の2使用し、半分はデジタルであることを監督は明かした。
“生き抜け! 負けるな”をテーマにした『カムイ外伝』。松山や小雪の華麗なる忍者アクションシーンに出会うのを楽しみに待ちたい。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi、トップ写真のみオフィシャル素材)


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