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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『新宿インシデント』ジャパンプレミア舞台挨拶

ジャパンプレミア舞台挨拶

2009-04-05 更新

ジャッキー・チェン、竹中直人、加藤雅也、拳也

新宿インシデント

配給:ショウゲート
5月1日(金)より新宿トーアほか全国ロードショー
(C)2009 Emperor Dragon Movies Limited All Rights Reserved

 構想10年、世界のアクション・スター、ジャッキー・チェンが製作・主演を務めるドラマチック・バイオレンス映画『新宿インシデント』のジャパンプレミアが開催され、ジャッキー・チェン、竹中直人、加藤雅也、拳也が登壇した。


 音信不道になった恋人を追って、中国から日本に密入国した男(ジャッキー・チェン)が、新宿・歌舞伎町の裏社会でのしあがっていく姿を描く。ジッャキーは俳優デビュー以来初めてアクションを封印し、R-15指定に挑んだ。

 ドラの音と共に、赤と青の巨大な獅子舞いが客席の後ろから乱入し、その後からジャッキーが笑顔で客席に登場すると、ファンは総立ち。大きな拍手と歓声で迎えた。ファンと握手をかわしながら壇上に上がったジャッキー。「今回はショッキングな映画をもってきました。映画でアクションをやってないものは初めてです。新しいジャッキー、初めてのジャッキーをご覧いただけると思います!」と挨拶した。

 あえてアクションを封印した理由についてジャッキーは「これまでと全く違うことがやりたかったんです。これ以上、『酔拳』のようなことは出来ないし、『ラッシュアワー』のような映画を一生やるわけにもいかないし、『ポリス・ストーリー1,2.3.4.……』のようなことをずっとやるのも不可能です(笑)。変化の機会をずっとうかがっていました。ただ、ファンのみなさんがこの作品を気に入ってくれるのか?苦情が来ないか?と、撮影中からいまに至るまでずっと心配しています。今後は、本当の意味での俳優としてやっていきたいと思っています。でも、アクションをやめるわけではありませんよ! 他の作品でまたアクションをお見せできると思います」と新境地をアピールした。
 同作では製作も手がけたが、「撮影前に監督から『現場では口を出すな』と言われました(笑)。一番苦労したのは、現場で座ったまま何も出来なかったことかな」と振り返った。
 新宿での撮影の合間には、帽子にマスクをつけて近所のディスカウント・ショップなどを探索したそうで、「すごく刺激的だった」と笑顔を見せていた。

 共演した竹中直人は、ジャッキーと共演できたことを喜び、「ジャッキーはどれだけ撮影が遅くなっても、スタッフと一緒に機材を片付けているんです。そんなジャッキーの姿に『わぁ、すげぇ!』と驚き、感動した」と現場でのジャッキーの姿勢を絶賛した。  「でも、ジャッキーは全然日本語のセリフを覚えないんですよ。僕は一生懸命、中国語のセリフを覚えたのに、ジャッキーはいつもカンペを見てましたよ」と暴露。この竹中の発言に対してジャッキーが「竹中さんの中国語は一言も理解できなかったです。分かったフリしてうなずいていましたけど(笑)」とやり返し、会場は大爆笑。

 さらに舞台挨拶後の囲み取材では「(竹中と)食事に行く約束をしたのに、電話しても繋がらなくて一度も行けなかったよ」とジャッキーが言うと、竹中が「お互い様だね」と応じたり、二人は仲のいい舌戦は続いた。最後には竹中がブルース・リーのモノマネでジャッキーに襲いかかって“夢の対決”まで披露してくれた。
 加藤雅也は「僕が、ジャッキーの映画を初めて観たのは16歳の頃。こうして同じスクリーンに映っているのを観ると、不思議な気がします」と感慨深げに挨拶。現場の様子についても「ジャッキーは、必ず(出番がなくても)最後まで現場にいて、場を和ませてくれるんです」とコメントした。
 以前『デッド・ヒート』で共演し、ジャッキーとは20年来の付き合いがあるという拳也は、今回のアクションなしのジャッキーについては「びっくりしました! 『すごい芝居うめぇー』って(笑)。ショックでした。以前はとにかく殴り合っていましたが、今回は静かなる闘いということで、緊張感がありましたね」と撮影時を振り返り、俳優ジャッキー・チェンを称賛した。

 4月7日が誕生日のジャッキーのために、映画で加藤の娘役を演じ、ジャッキーが撮影現場では自分の娘のようにかわいがっていたという子役の涼香が、サプライズ・ゲストとして巨大なバースデー・ケーキと一緒に登場。会場からは「ハッピー・バースデー・トゥ・ジャッキー」の大合唱とクラッカーの嵐による祝福に、ジャッキーは「もう30年も皆にお祝いされているね。これからも、引き続き頑張って、いい映画をつくっていきます」と、この日最高の笑顔を見せた。

 最後に、不況にあえぐ同世代のお父さんたちにエールを!と言われたジャッキーは「僕にも悲惨なときがありました。でも、その時ずっと思っていました。あきらめなければ成功はあるって! 頑張って! 」と熱いメッセージを贈った。

(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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