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トップページ > 記者会見 > 『昴-スバル-』完成報告記者会見

記者会見

2009-03-18 更新

黒木メイサ、桃井かおり、ビル・コン

昴-スバル-

配給:ワーナー・ブラザース映画
3月20日(金) 全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/subaru/(外部リンク)

 バレエ漫画の常識を覆した大ヒット・コミックの実写映画『昴-スバル-』の完成報告記者会見が開催され、黒木メイサ、桃井かおり、ビル・コンが登壇した。
「昴-スバル-」は天才バレエダンサー“宮本すばる”を主人公にした曽田正人(「め組の大吾」「シャカリキ!」)原作のコミック(1999年から「ビッグコミックスピリッツ」で連載)。『HERO』『LOVERS』『僕の彼女を紹介します』のビル・コン製作のもと、ついに完全実写映画化された。監督は『不夜城 SLEEPLESS TOWN』のリー・チーガイ。上海での海外ロケも敢行し、まさにアジア圏が一体となった壮大なスケールで描かれる。

まずはご挨拶からお願いします。

ビル・コン: この映画はヒロインの“すばる”無くしては語れない映画だと考えていました。そこでバレエの経験者も含めて何百人もの人をオーディションし、日本国外のアメリカやヨーロッパなどでバレエを学んでいる日本人にも会いましたが、“これだ”と思う人に会うことは出来なかったのです。2006年に黒木さんの舞台「あずみ」を観て、“やっとすばるを見つけた!……”と思ったんです。五十鈴役は重要な役です。最初から桃井さんしかいないと監督と共に思っていました。アジア圏で映画作りにかかわっている人間は桃井さんと一緒に仕事をしたいと思っています。素晴らしい現場でした。

黒木さんはビル・コンさんの発言を受けてどのように思われますか?

黒木メイサ: バレエは未経験だったので、監督とビル・コンさんにお会いする前に1ヵ月間、猛特訓したんです。オーディションでは即興で演技したのですが、常にプレッシャーや不安を感じていました。

桃井さんは五十鈴役にキャスティングされてどのように思われましたか?

桃井かおり: 私はバレエ経験者(イギリスのロイヤルアカデミーにも留学経験あり)でもあるし、ビル・コンさんの評判の良さは以前共演したチャン・ツィイーや真田広之さんから聞いていたので是非参加したかったの。でも行ったら、ただ太っているだけでいいっていう役だったの(笑)。それにダンス・シーンはカットされていたのよ~。でも、(黒木を見ながら)この子は本当に性格がいい。付け上がったところも無い。ぐちったらしめるんだけどね(笑)。まだ20歳? そんなに若かったの~? でも私も19歳でデビューして、見事に大役を務めてきたけどね(笑)。

主題歌(「faraway」)を歌っている倖田來未さんが参加されたいきさつについて聞かせてください。

ビル・コン: かつての『フラッシュダンス』のような作品を作ろうとしました。素晴らし音楽なしでは『昴』は成立しません。アジアの観客に向けて、音楽的にもより質の高いものをお見せしたいと思って参加していただいたのです。

ロケ中のエピソードを教えてください。

桃井かおり: 私は時間があったので、いろんな買い物もできました。今日着ている服も上海で買ったのよ。
多くの国の人たちが参加した現場だったけれど、言葉の壁はすごくもどかしかった。言葉は大事だと感じたわ。でもいろんな国の人たちと一緒に仕事をするってことはいろんな文化や考えが増えていくのでいいことよね~。

アジア圏での公開について教えていただけますか?(中国、香港、韓国、シンガポールなどで同時期公開)

ビル・コン: 原作のコミックはアジアだけでなく、ヨーロッパでも大人気なんです。ですから、このような形で映画化できるのはとても光栄なことです。アジアの人たちに楽しんでいただきたいので、実は国ごとにバージョンを変えて編集をしようかな?ということも考えています。

すばると同世代の若い人たちに向けてメッセージをお願いします。

黒木メイサ: 自分が信念を持ってやっていることを続けていくことは大変なことだと実感しました。自分の信念を持って物事を最後までやり通してください。

桃井かおり: それじゃ、私は反対意見を言っちゃおかな(笑)。私は役者以上にバレエを真剣にやっていたけれど、挫折しました。ショックは大きかったけれど、どんなに頑張っても挫折することってあるのよね。そんな挫折感を味わうことも大切だと思うわ。
ビル・コン: すばるは天才ですが、すべての人の中に天才はあると思う。信じ続けることです。

ファクトリー・ティータイム

「バレエは初めて」という黒木メイサだが、天才バレリーナのすばるを華麗に演じている。五十鈴役の桃井は「やることやるのが私たちの仕事!」というだけあって、すばるを厳しくも温かく見守るショーパブのオーナーを好演している。とにかく、すばるのひたむきさがいい!!
2人は原作者の曽田正人からプレゼントされた肖像イラストを手に、嬉しそうに数々のポーズを取ってくれた。美しい人は絵になります! それと、桃井節はいつ聞いても楽しい。華やかで、明るい会見だった。
(写真・文:Sachiko Fukuzumi)


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