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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『俺たちに明日はないッス』初日舞台挨拶

初日舞台挨拶

2008-11-27 更新

タナダユキ監督、さそうあきら(原作者)、柄本時生、遠藤雄弥、草野イニ、安藤サクラ、水崎綾女、我妻三輪子

俺たちに明日はないッス

配給:スローラーナー
ユーロスペースにてロードショー中! 以降、名古屋シネマテーク、梅田ガーデンシネマ、京都みなみ会館、神戸アートビレッジセンター他、全国順次公開
(C)2008 さそうあきら・小学館/『俺たちに明日はないッス』製作委員会

まず最初に皆様から一言ずつご挨拶をお願いします。

タナダユキ監督: 今日は皆さんお忙しいところ足をお運びくださって本当にありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか?(場内拍手)ありがとうございます! わー、優しい。めったにこういうレスポンスないんですよね、本当にありがとうございました。
さそうあきら: お忙しいところありがとうございます。最近はわりと芸術よりの漫画を書いているんですが、15年前に書いたこの漫画をタナダ監督に映画化していただいて、何かこう、漂って来る童貞臭といいましょうか、そういうものにほだされて、今後の制作活動に大きな影響を与えてくれそうな、とても素晴らしい映画だと思います。
柄本時生: 今回僕は主演ということで運がとてもよかったんですけど、とにかく皆さんに観ていただけてとてもうれしいです。ありがとうございます。
遠藤雄弥: 皆さん、今日は三連休の初日に集まっていただいて本当にありがとうございます。今回、僕は高校生を演じたのですが、今は21歳なんですけど撮影をしたときは20歳で、高校生、大丈夫かなと思いましたがなんとか演じきることができました。

撮影時20歳の遠藤君は高校生演じるのは大丈夫かなと思っていたわけですが、草野君は撮影時は何歳でした?

草野イニ: 28歳でした。(場内爆笑)

どうでしたか、制服は?

草野イニ: 高校が私服だったので、13~14年ぶりに制服をきました。ただ、僕だけ特注だったんですけど。(場内爆笑)すごい久しぶりで貴重な体験でした。えー、はじめまして、草野イニと言います。映画に初めて出させていただいて、こんなに凄い作品にめぐりあえて幸せでした。どうもありがとうございました。

それでは、安藤さんお願いします。

安藤サクラ: 今日は午前中から足をお運びいただいてありがとうございます。初日にこんなにたくさんの方に来ていただいて、心の底からうれしいです。あ、ちづ役をやらせていただきました安藤サクラです。今日はありがとうございました。
水崎綾女: 舞台挨拶が初めてで緊張しています。秋恵役の水崎綾女です。初日にこんなにたくさんの方に来ていただいて本当に感謝しています。どうでしたか?(場内より「良かった!」の声)ありがとうございます!
我妻三輪子: 友野役の三輪子です。今日は寒い中ありがとうございます。映画の中と全然違う姿なので分からないかも知れないんですけれど、あのメガネの髪の長い女の子を演じております。今日は凄くうれしいです。ありがとうございました。

それではまず、監督にお伺いします。『俺たちに明日はないッス』は監督の念願の原作映画化ということで、どういうところに惚れ込み、そしてどんな風に映画化しようと思いましたか?

タナダユキ監督: まず一言、面白い。面白いものを映画にしたいという初期衝動みたいなものだけで、後先考えずに、主人公の比留間じゃないですけど「やりたいやりたい」と言っていました。

実際に映画化された時にはどういうことをお考えになっていたのですか?

タナダユキ監督: このたび、めでたく復刊を果たしましたして、漫画のほうが。

復刊いたしましたね。

タナダユキ監督: はい、復刊いたしました!(場内拍手)

復刊して欲しいという願いが?

タナダユキ監督: はい、復刊させるために映画を作りました。映画が宣伝です(笑)。ええと(この漫画は)短編集なんですけれども、自分自身が群像劇というものをやったことがなかったのと、あとは男の子たちが主演というのをやったことがなかったので、やりたいなと思っていて、今回の映画でチョイスさせていただいた3篇というのは高校生たちの話なんですが、この3篇に限って言うと、主人公たちは知的ではないんですがすごく正直な人たちで、そういうところがとて魅力的で映画にしたいと思いました。

さそうさんは、先ほど皆さんと一緒に映画をご覧いただきましたが、率直にご感想いかがでしたでしょうか? また、役を演じた若い子たちもどうでしたか?

さそうあきら: なんか時代を感じさせないと言いますか、僕は80年代という感じで書いていたんですけれど、あの頃の匂いが画面から漂ってくるような映画になっていました。

それをゼロ年代の若者たちが演じたわけですけれど、いかがでしたか?

さそうあきら: なんか全然違和感ないですよね。違和感がないバカっぷり、みたいな。ともかく、しょうもないバカな自分をさらけ出して書こうとあの頃は思ったんですよね。それをなんか如実に再現していただいたというか。

ありがとうございます。それでは、それを演じた皆さんに、どうだったのかとお聞きします。どう演じたのか、何が現場で印象に残ったのか、タナダ監督はどうだったのか、そして共演者はどうだったのかを、それぞれお答えいただきたいと思います。まず、柄本君からお願いします。

柄本時生: 共演者の男3人、まあ僕は一番年下なんですけど、仲良くしていただいて感謝しています。どう演技したかについては普段とあまり変わらない感じでした。友達の家でマージャンしたりだとか、ズル休みもしたし、だからあんまり役作りを考えずに演じることができました。撮影中の思い出は、初日に、ロケ地だった学校の屋上で「みんなでご飯を食べませんか」と僕が言って、それで皆で楽しくご飯を食べまして、そこから仲良くなれたんじゃないかなという、それが一番の思い出です。タナダ監督については、男の子の目線で映画を撮るのがすごく上手な人だなという印象でした。
遠藤雄弥: 高校生は違和感なく演じられたと思います。高校生活を思い出して、どんな感じだったかなといろいろ考えて、高校時代の特有のモンモンとした感じを出すのが結構難しくて大変でした。思い出は、時生くんと一緒で、みんなと撮影中に学校の屋上でロケ弁を食べたのですけど、それですごく僕の心が和みました(笑)。それが一番の思い出です。
タナダ監督はすごいなと思ったのが、実際に出来あがった映画を観て、こういうことだったんだというか、タナダ監督が描きたかったことが映画を観て伝わってきたような気がしました。僕にとってはタナダ監督はずーっと親方みたいな存在でした。それぐらい、ヘンな意味ではなくて、ずっと引っ張ってもらっています。
草野イニ: いつもは舞台をやっていて、普段は1ヵ月なり1ヵ月半なりという期間をもって本番に臨んでいたので、やり方が違うというところに最初かなりとまどったのですが、始まってしまえばすごい新鮮でした。思い出はお弁当を学校の屋上でみんなで食べたことです。本当に緊張がほぐれて、あれは、時生君がリーダーシップをとってくれたな、という感じでした。タナダ監督は現場ではお化粧をしていなくて、今日初めてお化粧している姿を見て、すごいキレイな方だと思いました(笑)。あ、すっぴんでも凄い美人な方です(笑)。すいません。

草野さん、高校時代はやっぱり胸とかもまれたんですか?

草野イニ: あ、いや、別に高校時代に限らず……。(場内爆笑)

限らないんですか?

草野イニ: ああ、いや、結局そういうちょっかいの対象にはなるので。ただ、カメラの前でもまれるのは恥ずかしかったですけど、まあやってしまえばもうしょうがないかなって。

そういう時、どう思ってるの?

草野イニ: いや、痛いですよ!

じゃあ、映画は合っていたということですね(笑)。

安藤サクラ: 現場では本当に自由にやらせていただいてすごく楽しかったです。思い出はやっぱりお弁当です(笑)。(司会:またですか!?)学校での撮影が私はほとんどなかったので、その唯一1回の学校での撮影の時に皆でお弁当を食べられてよかったな、と。タナダ監督には、私は終始、今でもなんですが、ときめいておりまして、本当にタナダ監督が「タナダユキ男」だったらいいのになと思っています。少年であり、おっさんであり、乙女であり、本当に素敵な監督です。
水崎綾女: 現場での思い出は、草野イニさんの胸をもみしだくシーンです。あの、私は、胸をもんだことがないのでどうしたらいいものかわからなかったのですが、監督から「下からこう持ち上げるようにもむんだ」と教えていただいて、「そうか!」と思ってやりました。監督からちょっとエッチなシーンは指導を受けて、すごく緊張がほぐれました。あとは、お弁当ですね。(司会:やっぱりですか!?)それまでは挨拶してもそっけない感じだったんですけど、お弁当食べてからは皆でノリノリになれたような気がします。タナダ監督は、はじめは女性の監督はネチネチしてたりするのかなあと思っていたんですが、タナダ監督はサバサバしていて、なのにきれいで、素敵だなと思いました。
我妻三輪子: 現場では私が一番年下だったので、先輩方が良くしてくださって、すごい勉強になりました。楽しかったのは皆でロケ弁を食べたんですよ(笑)。屋上で、なんか「食べよう」という感じになって。その時に、皆の性格とかをちゃんと憶えられて、皆のことがちゃんとわかったので、私はすごく楽しかったです。タナダ監督はすごく丁寧に役のことに関して教えてくれて、私は(自分が演じる)友野に関して本当に分からないことがたくさんあって、自分では理解できない感情とかがあったので、すごく細かく説明をしてくださって納得したりとか、私が思っていることをすごく見透かされていたりとか、すごく勉強になりました。個人的には田口トモロヲさんのファンだったので、共演できてとてもうれしかったです。

じゃあ監督、最後に一言お願いします。

タナダユキ監督: いつも言っていることなんですけど、もしこの映画を観て面白いなと、ちょっとでも思って下さったら、面白い映画があるのでぜひ劇場に行ってください、というふうに周りの方に言っていただけたらうれしいです。もし、1個も面白くなかったら1個もおもしろくない映画があるから、ぜひ劇場で確かめてきて、という風に言っていただければうれしいです(笑)。あと、R-15なんですけれども、まあこっそり15歳以下に言っていただいてかまわないので、私服で来いということだけ伝えていただければと思います(笑)。本日は、本当にありがとうございました。

(オフィシャル素材提供)


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