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記者会見

トップページ > 記者会見 > 『フィッシュストーリー』現場合同取材

現場合同取材

2008-06-14 更新

中村義洋監督、伊藤淳史、高良健吾、渋川清彦、大河内利充

フィッシュストーリー

配給:ショウゲート
2009年公開予定

 スマッシュヒットを記録した『アヒルと鴨のコインロッカー』の原作:伊坂幸太郎&監督:中村義洋のコンビによる『フィッシュストーリー』の製作が決まり、東京都内の撮影現場でミニ会見が行われた。会見の直前まで行われた撮影では、伊藤淳史らによるパンクバンドのエネルギッシュな演奏シーンが披露され、期待が高まる中で質疑応答が行われた。

-----今回のキャスティングのポイントは?

中村義洋監督:4人のバランスです。バランスはすごく考えました。この4人に決まってからも、それぞれのキャラクターに合わせて、設定を変えたりしています。

-----今まで楽器を演奏した経験はありますか? 撮影に向けて、かなり練習をしましたか?

伊藤淳史:最初にお話を頂いて台本を読みましたが、すごく面白いお話で、ぜひやらせていただきたいと思いました。ギターは高校の頃趣味程度に友達とバンドを組んでちょっとやったことはありますが、ベースは初めてです。「今日から練習して下さい」と言われて手渡されましたが、弦の太さも本数もギターとは違いますし、先生についてゼロから始めました。経験豊富な皆さんに助けられ、何とかここまで来ることができました。練習の期間は2ヵ月ぐらいです。
渋川清彦:ドラムはずっと続けてきましたが、初めて真剣にやってみて、いかに難しいか判りました。演奏に自分の癖がついてしまっていたので、そのあかを取るのが本当に難しかったですが、あらためてやることができて良かったです。
高良健吾:人前で歌うのは恥ずかしかったですが、この4人なら、きっと何かが出来ると思いました。2ヵ月間近くずっと一緒に練習をして、その後も飲みに行き、すごく深い仲になりました。4人なら何でも出来るという気持ちになれる素敵なメンバーです。
大河内利充:俺は実際にバンドをやっていますが、この4人も本当のバンドみたいで、雰囲気良く楽しくやらせていただいています。

-----この映画のストーリーについて教えて下さい。

中村義洋監督:原作は伊坂幸太郎さんの『フィッシュストーリー』という作品で、2012年に地球が滅亡するという設定です。最終的に地球が救われるのかどうかは別として、1973年・1982年・1999年・2009年・2012年といったいろいろな時代の話が出てきます。今撮影していた1973年の次は1982年で、この4人が録音した演奏を聴いている大学生が登場します。そういったいろいろな繋がりによって地球が救われるのかどうかは、ちょっと置いておいて(笑)……そういった映画です。

-----それぞれの役どころについて教えて下さい。

伊藤淳史:僕は1970年代のパンクバンド「逆鱗」でベースを担当している繁樹という役です。けっこう怒っていることが多いのですが、いちおうバンド・リーダーという設定です。実際には共演者の皆さんのお世話になりっぱなしで足を引張らないよう気をつけていますが、役柄の上ではリーダーとして皆さんを引張っていけたらいいなと思っています。
高良健吾:僕は「逆鱗」のヴォーカルの五郎という役で、とてもかわいらしい弟分ですが、けっこう変な奴です。共演させていただいた3人はとても素敵な人たちなので、楽しいです。
渋川清彦:「逆鱗」のドラムの鉄矢です。このバンドのキャスティングは、すごくバッチリはまっていると思います。皆の性格は最高です。
大河内利充:「逆鱗」のギターの亮二役をやらせていただいています。亮二はイライラしている役どころでもありますが、ちょっとお茶目でいなせな男だなという感じもあります(笑)。すごく素敵で僕にピッタリな役どころをいただきました。ありがとうございます。

-----この場所をロケ地として選んだ理由は?

中村義洋監督:こういう場所はなかなか残っていないので、逆にここぐらいしかありませんでした。中央の花道がいかがわしいですね(笑)。

-----70年代のキャバレーで演奏した感想は?

伊藤淳史:もし70年代にこの客席で僕たちの演奏を見ていたら、すごいブーイングを送りたくなるような楽曲を演奏しています。今日は初めて4人での演奏を撮影しましたが、この空気の中で、メンバーと一緒に音楽を楽しめるのは何よりも気持ちが良かったです。
高良健吾:最初はすごく緊張しましたが、ステージに上がって演奏が始まると、後ろにはこの3人がいるという心強さがありますし、やっちゃえ、やるしかない! という感じになりました。この2ヵ月間の練習がすごく濃いものだったので、そのことからの自信、あれだけやったのだから大丈夫だという気持ちで楽しみました。
渋川清彦:何かの機会に、実際に音を出して、ここで演奏が出来たらうれしいですね。打ち上げか何かでここを借りて、ナマ音で。
大河内利充:こういう場所で演奏をする機会はないので、最初はとても緊張しましたが、やっている内に楽しくなってきて、すごく良かったなと思っています。

ファクトリー・ティータイム

撮影現場は歌舞伎町のど真ん中。雑居ビルのワンフロアを貸し切って再現された巨大なキャバレーのセットはまさに見事で、エレベーターを降りた瞬間、タイムスリップをしたような錯覚に襲われる。作品の全貌が明らかになるのはかなり先になりそうだが、ストーリーといい、出演者の顔ぶれといい、今から期待が高まる作品だ。
(文・写真:Kei Hirai)


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