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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『あの空をおぼえてる』プレミア舞台挨拶

プレミア舞台挨拶

2008-04-15 更新

竹野内豊、水野美紀、広田亮平、吉田里琴、冨樫 森監督

カンフーくん

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
4月26日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
2008「あの空をおぼえてる」フィルムパートナーズ

 家族の不幸からの再生を描いた『あの空をおぼえてる』(原作はジャネット・リー・ケアリーの児童書)のプレミア試写会が7日に東京国際フォーラムのCホールで開かれ、舞台挨拶が行われた。 最初に、突然の事故で他界してしまう絵里奈役を演じた吉田里琴が登場し、可愛い笑顔で「お父さ~ん」と呼びかけると父親を演じた竹野内が現れ、駆け寄った吉田をひょいと笑顔で抱き上げた。続いて母親役を演じた水野美紀、絵里奈の兄英治役の広田亮平、冨樫 森監督が登壇した。

 大ヒットした『冷静と情熱のあいだ』から7年ぶりの主演を果たした竹野内は「僕自身なかなかこういう形でみなさんにお会いできる機会が無いので、今日は楽しみにしてきました。ようやくこの日を迎えられて胸がいっぱいです」と挨拶した。
水野は「この作品を自分の代表作にしたいと思ったくらい、初号の試写を観て感動しました。たくさんの方に観ていただきたいです」と挨拶した。
 久々に子供たちと再会した竹野内は「二人とも背が伸びていて、ビックリしました」と撮影当時の父親の目線で語った。 幼い娘を亡くすという難しい父親役を演じるうえで竹野内は「子供に対しての愛情は理屈とかではないので、どんな父親を演じられるのかなと不安もあったのですが、現場で子供たちのたよりない後姿を見ていると守りたくなるというか、父性愛が芽生えてきて……、そんな気持ちを大事にしました」とコメントした。
 母親役の水野は「周りにいるお母さんたちを観察して、参考にさせていただきました。実際に里琴ちゃんたちのお母さんたちが現場にいたので、さりげないしぐさや表現の中で家族が表現できればいいなと思いました」と語った。
 そんな二人の子供を演じた広田亮平は「すごく優しくしてくれて、(撮影の無いときは)遊んでくれて,優しいお父さんとお母さんだなと思いました」とコメントし、吉田里琴は「今日会えて、すごくうれしかった。お父さんは抱っこしてくれるのがすごく楽しみで、お母さんとはお話しするのが楽しみでした」と楽しそうに話した。
 そんな可愛い二人の子供をみつめ「本当にお母さんの気持ちになっちゃったんです。おもわず持って帰りたくなりました」と水野は語り、目を細めた。
 そんな彼らの家族ぶりを微笑ましく見つめていた冨樫監督は「本当にいい話だと思ったんです。この映画は家族という形を借りてはいますが、それぞれ皆さんがご自分のことやら、大切な人との関係性やら、生き死にのことやらを自分のこととして考えられるような作品として観ていただければと思います」。
 この日、冨樫監督は家族が来ていることを、竹野内は2歳歳上の姉、水野はひとつ歳下の弟が会場に来ていることを明かし、竹野内は「小さい頃、姉とはよく喧嘩しましたね。殴られて吹っ飛んだ記憶がありますね(笑)。コイツ~!なんて思ったりして……(笑)。やんちゃやってましたよ」と小さい頃の思い出を話してくれた。
 水野も「血で血を争うような(テレビの)チャンネル争いとか、おやつの奪い合いなど……、すべて、私が勝利していました!」と笑顔で語った。

 最後に竹野内が「観終わった後に、それぞれの感じ方があると思いますが、今の自分の本当の幸せってなんだろうと、考えて観ていただきたいなと思います。もしその時間をもっていただけたら、僕としてはこの映画をやって良かったなと思えます」と観客にメッセージを送った。

 まぶしいほどの幸せは永遠には続かない……。本作は不幸な出来事からの家族の再生を描いた感動作品。大切な人との辛い別れ。残された家族の涙と切ない表情に、痛いほど胸が締め付けられる。平井堅の歌う、切なく心に響く主題歌「いつか離れる日がきても」にも注目。

(文・写真:Sachiko Fukuzumi)


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