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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 松竹・東宝合同『犬と私の10の約束』『マリと子犬の物語』犬の日イベント

松竹・東宝合同『犬と私の10の約束』
『マリと子犬の物語』犬の日イベント

2008-03-11 更新

船越英一郎(左)、田中麗奈(右)

犬と私の10の約束

配給:松竹
3月15日(土)全国ロードショー
(C)2008「犬と私の10の約束」フィルムパートナーズ

 『マリと子犬の物語』(2007年12月8日公開)、『犬と私の10の約束』(2008年3月15日公開)と、犬をテーマにした映画の公開が相次ぐ中、2007年から11月1日が犬の日と公式に認定されたことを記念し、両作品を配給する松竹と東宝が手を組み、犬の日のイベントが行われた。

 松竹と東宝がタグを組んで行われたこの日のイベント会場は、お台場の大江戸温泉にある犬専用の温泉・綱吉の湯で行われた。記者会見の会場となったドッグランには、2匹の晴れ姿を応援(?)するため、多くの犬が集合した。
 『マリと子犬の物語』に出演した船越英一郎は、大の犬嫌いながらマリを飼うことになる役どころだが、実生活はちょっと違う。「生まれた時からずっと犬と一緒に育ちましたからね。いやぁ、マリは天才ですよ。自分の中にスイッチを持っています。僕たちは衣装を着てメイクをするとその気になってお芝居に入るモードになるのですが、マリは、彼女と呼ばせてもらいますが、彼女もそのスイッチを持っています。全村避難した誰もいない村で16日間も子犬を守るお話なので、子犬を守りながら生き延びていくためボロボロになっていく役なのですが、ボロボロメイクを施されると、“私、そろそろヨロヨロしなきゃ”みたいなスイッチが入って、勝手にヨロヨロ歩いたりするんです。今年の主演女優賞はマリでしょうね。普通、動物の映画にはスタントインが何頭か用意されていて、シーンによって使い分けることが多いのですが、マリは見事に全てたったひとりで演じきりました。そういう経験は僕も初めてです。本当に最初から最後まで1頭だけです。よく顔を見ていただければ、間違いないことが判ると思います。性格はちょっとやんちゃですが、非常に良いですよ。お転婆娘です」とべたほめだ。

 一方、『犬と私の10の約束』に出演した田中麗奈も、実生活で犬を飼っている。「チワワを2匹飼っています。最初に上京した時にすごく寂しかったのでまず1匹飼って、その子に一人でお留守番させるのは可哀相だと思い、2匹目を飼いました。『犬と私の10の約束』の台本を読んだ時には人ごととは思えませんでした。つい犬に冷たくあたってしまうとか、自分の感情だけで優しくできなかったりとか、私も体験することなのでそういう気持ちも分かります。演技するだけではなかったところもありましたね。映画の中では、犬を飼う時にはまず10の約束をしないといけないとお母さんに教えられます。その約束をちゃんと守ることができているのか自分に問いかけるシーンがあるのですが、私自身にも同じことを問いかけました。“自分も良い飼い主でいられているのかな? この10個の約束の内、何個守れているのかな?”と考えました。また、犬の気持ちになって、もっと犬の目線で考えようと思うようにもなりました」と、いろいろと得るものがあった様子。

 『マリと子犬の物語』は新潟県中越地震の際の実話が元になっているが、犬の話だけではなく、他にもいろいろと見応えのある作品。被災地である山古志村の村役場職員を演じた船越も、「この映画のベースには“守りたい”という気持ちがあります。おじいちゃんや僕が演じる父親は孫や子供を守りたい。息子は妹を守ってあげたい。妹はマリを守りたい。マリは自分の産んだ3匹の子犬を守りたいと同時に、愛してくれている飼い主の家族を命がけで守りたい。そういう守りたい気持ちが連鎖していき、大変な逆境を全員で乗り越えていく。そんな希望がある映画になっています」と熱く語る。

 『犬と私の10の約束』でゴールデンレトリバーのソックスの飼い主を演じた田中は、「脚本を読んだだけですごく泣きました。(泣いてしまうから)“ああ、もうここまでだ”といった感じで、練習があまり出来ないんですよ。家で読んでいても、つい涙が出てしまいますが、こんなに泣いた台本はなかったです」と当時を思い出す。
 そんな2本の公開をきっかけに、この日、日本記念日協会から11月1日が「犬の日」に正式認定された。その認定証を会場に届けたのが『犬と私の10の約束』のソックスと『マリと子犬の物語』のマリ。堂々と反対方向に向かったソックスとは裏腹に、続けて登場したマリはまっすぐ船越の元に向かう。

 最後に、犬の日にちなんで2匹にやってあげたいことを聞かれた二人は、「マリはあまりいろいろなものは食べず食事はドッグフードがメインなので、(横にいるマリに)今日は何か好きなものを食べるか?」(船越)、「まず、今日は犬の日だよということを話そうと思います。そして、信頼関係をもう一度、改めてガッチリ組みたいなと思います」(田中)とうれしげに語った。
 なお、この後、綱吉の湯に会場を移してのフォトセッションも行われ、マリとソックスは長湯に耐えて取材に応じた。

(文・写真:Kei Hirai)


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