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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『ウォーター・ホース』来日イベント

来日イベント

2008-02-08 更新

アレックス・エテル、ジェイ・ラッセル監督

ウォーター・ホース

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
サロンパス ルーブル丸の内ほか全国ロードショー中
2007 Sony Pictures Entertainment (J) Inc. All Rights Reserved.

 神秘の国スコットランドのネス湖に存在すると信じられてきた謎の生き物ネッシーの伝説に、『ロード・オブ・ザ・リング』でアカデミー賞に輝いたチームが挑んだ感動の物語『ウォーター・ホース』。公開を前に、主演の名子役アレックス・エテルとジェイ・ラッセル監督が来日。真冬のお台場・潮風公園で行われたサプライズ・イベントに参加した。

-----まずは、ご挨拶をお願いいたします。

アレックス・エテル:皆さん、こんにちは。ここに来ていただいて本当にうれしいです。僕はイギリスのマンチェスターから来ました。僕もまだ見ていませんけど、今夜は素晴らしいものを皆さんにお見せできるということですので、楽しみにしていてください。僕もすごくワクワクしてます。気に入っていただけたらうれしいですね。
ジェイ・ラッセル監督:秘密を話しちゃったじゃないか、言ったらダメなことになってたんだよ(笑)!
アレックス・エテル:えぇ、そうだったの?
ジェイ・ラッセル監督:(笑)私も、皆さんがいらしてくださったことにお礼を申し上げたいです。東京に来られてとてもワクワクしています。私はカリフォルニアのロサンゼルスから来ました。自分の映画を紹介できるのがうれしいです。私にとっては初めての来日となりましたので、今までのところ、非常に楽しんでいます。今日はお招きくださいましてありがとうございます。

-----日本の冬はマンチェスターより寒いですか?

アレックス・エテル:同じくらいかな~結構寒いよ。
ジェイ・ラッセル監督:もちろん、東京のほうがロスよりずっと寒いよ(笑)。

-----監督、この作品を撮ろうと思われたきっかけは?

ジェイ・ラッセル監督:この映画を撮ろうと思ったのは、まず素晴らしいストーリーだったからだね。小さな男の子が不思議な生き物に出会っていろいろな経験をして、彼が抱えている人生の問題を乗り越えていくんだ。感動的な話だし、同時にとてもエキサイティングなシーンもあるので、とても心引かれたんだ。皆さんも楽しんでいただければうれしいね。

-----アレックスくん、映画撮影中よりもだいぶ大きくなったでしょう?

アレックス・エテル:結構伸びたかも。今5フィート4インチ(約160センチ)だけど、2年前は4フィート9インチ(約142.5センチ)で、結構小さかったから。
ジェイ・ラッセル監督:そんなに大きくなって、マンチェスターで何を食べてるんだい(笑)?
アレックス・エデル:何でも普通に食べてるよ(笑)。

-----大きな映画では初めての主演ですね?

アレックス・エテル:主演は2回目だよ。初めて主演したのは『ミリオンズ』(04年、ダニー・ボイル監督)という映画で、8歳のときだったんだ。ジェイはこれを観て、最後のほうで泣いたんだって(笑)。
ジェイ・ラッセル監督:そうだよ(笑)。彼の演技がすごく良かったので今回お願いしたんだ。『ミリオンズ』も素晴らしい映画だったね。アレックスはこの映画で、『ミリオンズ』以上にいろいろなことをしなくちゃいけなかったんだ。

-----アレックスくんが一番大変だったシーンは?

ジェイ・ラッセル監督:全部だろ?
アレックス・エテル:どうかな。全部楽しくないことはなかったよ。寒いのは辛かったけど、あとは楽しかったよ。
ジェイ・ラッセル監督:水上で撮影したシーンが多かった上にこのような寒さで、しかも雨を降らせたりしたので、一層大変だったが、アレックスをはじめ俳優は誰一人、文句を言わなかったんだよね。誰か文句を言ってくるんじゃないかと待っていたんだが、誰もいなかった。
アレックス・エテル:だって、ジェイがどなるから……(笑)。
ジェイ・ラッセル監督:とにかく、今回は素晴らしいチームだったね。ほとんどのクルーはニュージーランドで『ロード・オブ・ザ・リング』や『キング・コング』の撮影をしたときに一緒に働いた人たちだったから絆で結ばれていたので、今回もみんなで一丸となって仕事ができたと思う。ただ、全ては主演の彼から始まるんだ。アレックスは本当に立派な子で、彼がすごく頑張っていたから、他の大人たちも恥ずかしくてとても文句など言えなくなったというのが本当のところだね。彼がこの撮影全体の雰囲気作りをしてくれたと言ってもいい。

-----CGの生物と共演して苦労したところと、演出で気を遣われたことがありましたらお聞かせください。

アレックス・エテル:一番大変だったのは、照れないように努めることだった。大勢の人たちに見られている中で、何もないものに対して毎日話をしなければいけなかったからね。すごく奇妙な感じだったけど、毎日やっていたので慣れてきたというか、だんだん楽になっていったよ。
ジェイ・ラッセル監督:私にとって挑戦だったのは、俳優たちに毎日、そこに生き物がいると信じて演技をしてもらうことだった。ほとんどの場合、棒の先に付いているテニスボールを相手に演技をしてもらったんだが、何もないに等しいものに向かって、想像力を使いながら、それがそこに見えているかの如く演技をしてもらったんだ。見えるように……というだけでなく、感情的にも反応してもらえるように導くのが、監督としても大変だったね。

-----映画の中で伝説の生き物と共演されましたが、そうした伝説の生き物についてはどのように思っていらっしゃいますか?

アレックス・エテル:いくつかは信じてるよ。ネッシーが信じてるけど、ビッグ・フッドは信じてないかも(笑)。
ジェイ・ラッセル監督:最初にロケハンでネス湖に行ったとき、周りにたくさん車やバスが停まっていて、そこから出てきた観光客がみんな、湖のほうを見て何かを探していたんだ。この光景を初めて見たときには滑稽に思えたんだが、いざ私たちも車を停めて湖を見始めたら、自分たちもつい何かを探していることに気がついたんだよ。人のことを笑っている場合じゃないと思ったね(笑)。これは映画のポイントでもあるんだが、やっぱり何かがいてほしいという気持ちがあると思うんだ。何かマジカルな存在が人には必要なんじゃないかな。実は私はアーカンソー出身なんだが、そこにもモンスターはいたね。今は大統領選に出馬しているよ(笑)。(註:マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事のことか?)

 ミニ会見が終わった頃にはとっぷり日も暮れ、心底冷え込んできた私たちの目の前では東京湾の水が黒々とうねっている。その水面に視線を投げながら、「今日は僕の友達を連れてきたよ」とつぶやいたアレックス。そんな彼の「クルーソー!」という呼び声が3度闇にこだまするや、水しぶきを上げて巨大なモンスターが登場! 雄たけびを上げながら泳ぎ回る勇壮な姿に、その場にいた者全員が息を呑む。

-----最後にひと言お願いします。

アレックス・エテル:映画の宣伝、よろしくね(笑)! あらゆる年齢の方々が楽しめる、とても感動的な映画なんだ。
ジェイ・ラッセル監督:私もアレックスと同じで、楽しんで観ていただける映画だと思う。今日いらしていただいてありがとうございました。私もこんなにすごいとは思わなくて本当に楽しめたよ。皆さん、ありがとう!

ファクトリー・ティータイム

めちゃくちゃ寒かったです、はい、東京湾に面した真冬の潮風公園は。ですが、伝説のモンスター、クルーソーくんにお目にかかれたのですから、良しとしましょう。それにしてもこの被写体、写真を撮るのが難しすぎました。しかも、アレックスくんとのツーショットとなると、どこにどうフォーカスして光を調整したら良いのやら、もうお手上げ状態。私の腕では無理でした……ということで、お見苦しいものでお許しください。ところで、翌日某新聞で掲載されていたこのツーショット写真の見事だったこと。さすがです。尊敬します。もっと修行を積まなければ……と、新たな気持ちにさせられた取材でした。
(文・写真:Maori Matsuura)


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