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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『魁!!男塾』完成披露試写舞台挨拶

完成披露試写舞台挨拶

2008-01-25 更新

坂口 拓、照英、山田親太郎、尾上寛之、宮下あきら(原作)

魁!!男塾

配給:セアリズエンタープライズ
1月26日より、シネマスクエアとうきゅう/シアターN渋谷ほか全国ロードショー!
(C)宮下あきら/集英社「魁!!男塾」製作委員会2007

 20年にわたり多くのファンから支持されてきた人気コミック『魁!!男塾』が実写映画化され、完成披露試写が行われた。アクションを含む監督と主演・脚本を担当したのは、『VERSUS』(2001・北村龍平監督)の主演で衝撃的デビューを果たした坂口 拓。名作コミックの映画化を待ちわびたファンの前で、関係者たちがその想いを語った。

 当日登壇したのは、監督・アクション監督・脚本・主演を掛け持ちした剣桃太郎役の坂口 拓と、富樫源次役の照英、極小路秀麻呂役の尾上寛之、虎丸龍次役の山田親太郎、そして、原作の宮下あきら。
 「監督デビューするのなら、自分が幼い時から大好きだった『魁!!男塾』でと思っていましたが、本当にその夢が実現し、この舞台に立たせていただいています。熱い映画なので、今から観て下さい。お願いします」(坂口)、「33歳になって16歳の格好、学生服を着られたことを幸福に思います。今回の役は、とにかく男です。私はど根性役なので、スクリーンを通じて暑苦しい照英、そして富樫源次を観ていただければ嬉しいなと思います。押忍(おっす)!」(照英)、「今回は、本当に弱いですが、どんどん成長させていく極小路秀麻呂という役でした。本当に命をかけて演じさせていただきました。よろしくお願いします」(尾上)、「僕はこの作品が初めての映画だったので、どうして良いのか判らなかった。だけど、一生懸命頑張りました」(山田)、「監督が夢だと言われましたが、私も、自分の漫画が映画化され実写化されるのが永い夢でした。どうもありがとうございました」(宮下)と、最初から皆の熱気が伝わってくる。

 難しいと言われてきた本作の実写化に、あえて挑んだ理由を坂口に聞くと、「実写化が不可能だとは全く思いませんでした。男の熱さでどうにかなるんじゃねえのかなと思いまして(笑)。CGに任せる映画が多い中、今回は男気で。もちろん男気だけでやれることではなく、俳優の皆さんにとっても本当に辛い現場でした。照英さんは“落ちれば即死!”の崖の上に吊させてもらいましたし、役者の皆さんには本当に無茶をしてもらいました。僕は熱い思いで“本当に皆でやりたいんだ! ちょっと男気を見せてくれないか?”ということでしたが、皆さんそれぞれに熱くて。山田信太郎君は映画が初めてでしたが、最後ではなかなか良い芝居をしているんですよ。秀麻呂役の尾上さんも、成長する秀麻呂を演じて話の軸になってくれました。それぞれが僕の想いに乗ってくれて、本当に皆さんの力で立っていられたなと思っています」と謙遜と自信がクロスオーバーする答えが。原作者の宮下も、「実写化という話を聞き、大変感激いたしております。漫画で書くのでも大変だったのに、実写化するのは大変だったと思います」とうれしそうだ。

 続けて、撮影での苦労話を出演者から聞くと、「大変でしたね。先生にはすごい漫画を作っていただきました。監督がこの映画を撮ることになった時に、“富樫源次には照英しかいない”ということになり、俺も“監督がそう言ってくれるのなら、髪の毛を伸ばし、髭を伸ばし、学生服ぐらい着てやるよ!”と言ったのが男気の始まりでした。崖から吊され、1時間、2時間吊されっぱなしの時に、下にいる監督がげらげら笑っていた姿は、今でも忘れられません。そして、富樫源次といえば、先生が描いて下さった男塾名物の油風呂ですが、これこそ富樫源次の見どころなので、ここを逃したらど根性男の名が廃れるとがんばりました。ぜひ、ど根性男を感じていただければうれしいと思っています。押忍(おっす)!」(照英)、「睡眠時間が本当に少なかったので、体力的にきつかったです。最後に喝魂旗(かっこんき)という300キロもある塾旗を持ち上げるシーンがあり、短い時間ですが本当に持ち上げましたが、意外と重かったですね。後から全身が筋肉痛みたいになりましたが、あれは二度と出来ないぐらいしんどかったですね。本当に口から血が出るのではないかと思うぐらい気張ってやりましたが、僕の見どころはそこなのでぜひ楽しんでみて下さい」(尾上)、「映画は初めてだったので、大変なことがいろいろありましたが、特にアクション・シーンは初めてなのですごく大変でした。何をして良いのか判らかったのですが、周囲に照英さんや拓さんや尾上さんがいたので、大変というよりも楽しかったです」(山田)と、苦しかったはずの思い出を楽しそうに振り返る。出来上がりについて聞かれた原作者の宮下も、「期待通りの、実写ならではの迫力とリアリズム(?)で素晴らしいと思います」とべたほめだ。
 最後に、見どころを聞かれた5人は、「日本で一番暑苦しい映画を作ろうと思いましたが、本当に熱い映画になっています。観て下さい。よろしくお願いします」(坂口)、「今、監督が言ってくれましたが、暑苦しい映画に、私みたいな暑苦しい男が出る。これがこの映画の神髄ではないかなと思います。“男とはなんぞや?”という部分を観ていただければ、笑えるかなと思います」(照英)、「皆で命をかけて作った映画なので全てが見どころですが、何も考えずに見て、最後に“男ってかっこいいな、明日から俺も頑張ろう”みたいな気持ちになっていただければいいと思っているので、ぜひ楽しんで観て下さい」(尾上)、「ええと……、何でしたっけ? 見どころですか? 全部見どころです。僕が車にひかれるのですが、そこも見どころです」(山田)、「原作の3倍ぐらい面白くなっているので、ぜひ楽しんで下さい」(宮下)と答え、拍手に包まれながら舞台を後にした。

 情に熱い硬派の学生たちの姿を描いた作品なので好き嫌いもあるかと思うが、アクション映画の新たな可能性に挑戦する坂口 拓による渾身の一作だけに、ひとりでも多くの人に観てほしいところだ。

(文・写真:Kei Hirai)


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