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舞台挨拶・イベント

トップページ > 舞台挨拶・イベント > 『真・女立喰師列伝』第20回東京国際映画祭舞台挨拶

第20回東京国際映画祭舞台挨拶

2007-11-20 更新

兵藤まこ、安藤麻吹、藤田陽子、佐伯日菜子、辻本貴則監督、神山健治監督、湯浅弘章監督、神谷 誠監督、押井 守監督

真・女立喰師列伝

製作:ジェネオン エンタテインメント、制作・配給:デイズ
渋谷シネクイントにて、11/10(土)~11/30(金) / 大阪 テアトル梅田にて、12月 / 名古屋シネマスコーレにて2008年1月、順次公開!
(C)2007 八八粍・デイズ/ジェネオン エンタテインメント

 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』『Avalon アヴァロン』『イノセンス』などで世界的に高い評価を得、常に新作が待たれている異才クリエイター、押井守。無銭飲食で立喰いすることを生業とする仕事士たちを描いた『立喰師列伝』から1年。自ら監督・総監修・原作・脚本を務めつつ、アニメや特撮の分野で活躍する気鋭の若手4人を監督に迎え、生身の女優を起用し、女版“立喰師”を主役にした実写オムニバス映画『真・女立喰師列伝』を送り出した。本作は第20 回東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門に招かれ、ワールド・プレミアとなった上映前に、押井監督と辻本貴則、神山健治、湯浅弘章、神谷誠という4人の若手監督、キャストの兵藤まこ、安藤麻吹、藤田陽子、佐伯日菜子が舞台挨拶を行い、それぞれが関わった作品についてアピールした。

兵藤まこ:「ケツネコロッケのお銀」でお銀を演じています。前作の『立喰師列伝』で初代の女立喰師を演じまして、今回は真っ赤なショールをかぶったポスターとオープニングを飾らせていただきました。今回新しい女立喰師が6人登場いたします。どれも素晴らしい作品になっていますので、どうぞお楽しみください。

安藤麻吹:「Dandelion 学食のマブ」のマブ役を演じています。どことなく懐かしくて、それでいてハラハラドキドキ感も味わえる、ちょっぴり切ないラブ・ストーリーになっています。

藤田陽子:「草間のささやき 氷苺の玖実」で玖実をやっています。トウキビ畑で育った女の子が色気を使ってお菓子を奪うという役を演じさせていただきました。とても不思議なストーリーになっていると思います。

佐伯日菜子:「ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子」の日菜子を演じています。今回は本当に楽しく撮影に参加させていただきまして、どんな風に出来上がるんだろうと私もドキドキしていました。そうしたら、すっごくカッコいい映像だったので、もうその日はうれしくてうれしく良く寝ました(笑)。楽しく観てください。いっぱい反応して、「この映画はすごく素敵ですよ」といろいろな方々に教えてください。

辻本貴則監督:「荒野の弐挺拳銃 バーボンのミキ」の監督をさせていただきました。上映順では二番目になります。この作品は、架空の時代、架空の町で繰り広げられる西部劇です。日本人が演じる西部劇ということで多少無理があるんですが、そこは役者さんの力をうまく借りて、それほど違和感のない西部劇となっております。『立喰師列伝』と言っておきながら、実はガン・アクションを見てくれという作品になっています。主演の水野美紀さんをはじめ、皆さんスタントなしで動けるキャストを集めて撮影しましたので、そこを観ていただければと思います。

神山健治監督:「Dandelion 学食のマブ」の監督をさせていただきました。今回、押井監督のご推薦を受けて、初めて実写の監督に挑戦しました。そして何を間違ったか、自分も出演しているんですね。押井さんの前作の『立喰師列伝』に登場した神山店長からスピンオフして出来たお話で、安藤麻吹さんと素敵なラブ・ストーリーを演じさせていただきました。恥ずかしくて自分はちょっと冷静に見られないんですけど、笑って観ていただけたら幸いです。

湯浅弘章監督:「草間のささやき 氷苺の玖実」の監督をさせていただきました。この作品が東京国際映画祭に選ばれて、本当にうれしく思います。映画を撮ったからにはやっぱり、たくさんの方々に観ていただきたいですし、そういった意味ではこの映画祭に入ったことでより多くの方々に観ていただけることになるのかな~と思います。映画祭の皆さんに感謝いたします。それから、監督に選んでくださった押井監督と、一緒に作ったスタッフの皆さん、そしてこの場にいらしてくださった観客の皆さんに心から感謝いたします。

神谷 誠監督:「歌謡の天使 クレープのマミ」の監督をさせていただきました。僕もずっと特撮の仕事をやっておりましたが、今回は突然、「短いけど、本編を撮ってみないか」ということで呼ばれまして、本来ならかなり緊張して撮影に臨むであろうと思われるのですが、何となくリラックスして撮影できたという感じで、なんか、緊張感なくてスミマセン……(笑)。このラインナップの中ではちょっとヘンテコな作品になっています。「映画か、これは!?」と言われちゃうと困るんですけど、とにかく観ていただいて、何となく「これは『立喰師列伝』の流れを汲んでいる作品なんだな」とご理解していただけると思います。それと、本日うちの主演の姫(小倉優子)がコリン星に行っておりまして、皆さんの前に登場できなかったことを深くお詫びいたします (笑)。楽しんでご覧ください。

押井 守監督:オープニング作品、「金魚姫 鼈甲飴の有理」「ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子」、そして途中にあるCMも監督しました。ご覧のように大所帯ですので、ご挨拶といってもお話しする時間もすでにないと思いますから、簡単に一つだけ。この映画が東京国際映画祭に入るとは全然想像していなくて、そういう映画じゃないと思っていたんですけど、前回の『立喰師列伝』でもヴェネチア国際映画祭に行っていますので、考えてみましたら、当たり前だよな、と(笑)。こういう映画でこういう舞台に立てるのは「当然だ、ざま~みろ!」と、そういう気分で作りましたし、今もそういう気分でおります(笑)。なおかつ、これが成功してさらにとっかかりが出来れば、もっと「ざま~みろ!」であると。映画というのはそういう気分で作るものだし、ぜひそういう気分でご覧になってください。よろしくお願いいたします。

(文・写真:Maori Matsuura)


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