インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

Cinema Flash





広告募集中

このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Madia Player ダウンロード
Windows Media Playerをダウンロードする

インタビュー

トップページ > インタビュー > 『愛の言霊』徳山秀典、齋藤ヤスカ 単独インタビュー

徳山秀典、齋藤ヤスカ 単独インタビュー

2007-10-19 更新

(徳山)“愛の言霊”というテーマだけは、絶対に損なってはいけないと思いました。
(齋藤)これは普通の恋の形の一つであって、ただ相手が男性だっただけだと思ってやりました。

愛の言霊

徳山秀典

1982年1月30日生まれ、東京都出身。小学生から子役として活躍し『仮面ライダーカブト』矢車 想役で大ブレイク。活動は音楽、声優と幅広く、今、最も注目の若手俳優。
2005年 TV「ホーリーランド」主演
2006年 TV「仮面ライダーカブト」7話より
2006年 映画シネボイス『早咲きの花』(監督:菅原浩志)
2006年 映画『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』(監督:石田秀範)
2006年 映画シネハウス『アオグラ』(監督:小林 要)
2007年 舞台「人生最良みたいな~!日?~葬儀と結婚式が同じ日に?!~」
2007年 舞台「暗くなるまで待って」
2007年 TV「熱血ニセ家族」

齋藤ヤスカ

1987年6月29日生まれ、神奈川県出身。「轟轟戦隊ボウケンジャー」ボウケンブラック/伊能真墨役でブレイク! 中性的な魅力を放つ。
2006年 TV ANB「轟轟戦隊ボウケンジャー」ボウケンブラック/伊能真墨役
2006年 映画『ミラーマンREFLEX』(監督:小中和哉)
2006年 映画『テニスの王子様』伊武深司役(監督:アベ ユーイチ)
2007年 TV「風魔の小次郎」白虎役
2007年 映画『仮面ライダー電王』ニュートイマジン役(声の出演)
2007年 ミュージカル「テニスの王子様」平古場凛役

配給:ビデオプランニング
10月27日(土)より、渋谷Q-AXシネマにてレイトショーほか全国順次公開!
(C)2007 紺野けい子・フロンティアワークス/「愛の言霊」Partners

 小説、コミックなど、ボーイズ・ラブ(BL)ものが若い女性たちの間でブームとなっているが、その中でも紺野けい子原作のコミック「愛の言霊」は根強い人気を誇っている。それがついに、戦隊ヒーローものなどで人気の徳山秀典と齋藤ヤスカという美貌の二人を主役に迎え、待望の映画化が実現した。10月6日 (土)、都内ホールにて完成披露試写会を迎えた本作上映後のトークショーに出演する直前の二人に、BLものに初めて臨んだ感想など、率直な思いを聞いた。

-----完成披露を迎えて、お気持ちはいかがですか?

徳山秀典:ついにこの日が来たかと、やっぱりうれしいですね。
齋藤ヤスカ:お客さんがどんな反応を見せてくれるか気になります。率直な感想を聞きたいですね。

-----今回の作品は、出演を決めるのにちょっと勇気が要ったのではないかと思いますが、オファーがあったときにはどう思われましたか?

徳山秀典:僕よりも、BLの話だということでマネージャーのほうが悩んでいたみたいです。僕は、まずは脚本を拝見してからと思いました。とにかく、中途半端にはやりたくなかったですし、役者としてはものすごくやり甲斐のある役柄だと思いましたので、僕はむしろ「ぜひ、やらせてください」とお願いしました。
齋藤ヤスカ:僕は若干迷ったんですけど、描写次第かなと思いましたし、18禁なわけでもないですからね(笑)。これは普通の恋の形の一つであって、ただ相手が男性だっただけだと思えば、それほど特別意識することもないですし、女の子との恋愛のように美しくて見やすいものが出来るのならいいかなと考えて、喜んで受けさせていただきました。

-----完成した作品をご覧になっていかがでしたか? イメージしていたものと違いはありましたか?

齋藤ヤスカ:最終日にマンションのシーンを集中的に撮ったので、思い出すとすごく濃かった気もするんですが、出来上がったものを見ると、当初期待していたような美しい画になっていたので安心しました。
徳山秀典:最初からずっと気になっていたのが、高校時代から始まっている長い原作があって、それをこの短い時間にまとめるなんて、どれくらいのことが出来るんだろうということで、実は脚本を読んだ段階でもちょっと不安だったんです。もちろん、役作りも頑張りましたが、何よりも“愛の言霊”というテーマをどこまで表現できるんだろう、どれだけ原作の本質に近づけられるんだろうと、それが気になっていました。実際に観てどうだったかというのは、まだ客観的な目では観られないので、何とも言えないところがありますけど、やるだけのことはやったつもりなので、あとはお客さんがどう反応してくださるかということだけですね、今気になっているのは。

-----それでは、かなり原作を意識しながらやられたということですね?

徳山秀典:そうです。原作はすごく大事だと思いましたので。あとは、「どこが“愛の言霊”なの?」とは絶対に思われたくなかったんですね。最後のナレーションもそうですが、この“愛の言霊”というのは作品全体の大きなテーマですから、これだけは絶対に損なってはいけないと思いました。一つひとつの台詞がきちんと届くようにと意識しながら演じましたね。

-----BLの方たちに取材もされたとか?

徳山秀典:知り合いに結構いるんですよ。だから、目線だとか、どういう風にしたらそう見えるのかなど話を伺って、まずそこから入りましたね。
齋藤ヤスカ:僕は誰かに話を聞いてみたということはなかったんですが、自分の中でイメージしてみたりしました。立花の台詞にもあるんですけど、「何でこんなに長く続くのかね?」と大谷に聞かれて、「楽だから」と答えているんですよね。特別な存在なんだけど、急速に惹かれ合って……といった劇的な恋とも違って、長い年月をかけて築いてきた関係ということがあったので、それをうまく表現できればいいかなと感じでした。

-----お二人は以前からのお知り合いだったんですか?

徳山秀典、齋藤ヤスカ:いえ、今回が初めてです。

-----お互いのことを表現すると?

徳山秀典:……元気な若者ですよ(笑)。真面目で、爽やかな。
齋藤ヤスカ:ん~、徳山さんは……。
徳山秀典:おっさんでしょ(笑)?
齋藤ヤスカ:おっさんだとは一度も思ったことない(笑)! ただ、兄さんとかアニキという感じはやっぱりありましたね。

-----第一印象はいかがでしたか?

徳山秀典:美少年だな、と。
齋藤ヤスカ:ファースト・コンタクト、どこだろ? 初めて会ったときは、静かな感じだったんですよ。で、ギラッ!って感じで見られて……(笑)。一瞬目が合ったときには、何を思ったのか、目を伏せてしまったのは覚えてます(笑)。
徳山秀典:俺、結構目つき悪いとか言われるんで……。
齋藤ヤスカ:それ、気にしてるんだよね(笑)?
徳山秀典:いやいや、ぜっんぜん気にしてない(笑)!

-----徳山さんはクールなイメージですよね。

徳山秀典:よくそう言われるんですけど、全然そんなことないんですよ、はい(笑)。

-----いまお話を伺っていて、ご自身のキャラと役柄が結構かぶっている気がするのですが?

徳山秀典:そうですね。お芝居自体、難しい役だったんですけど、相手が男性であっても、自分が普段恋人に接しているような態度を出していましたし、ナチュラルな芝居を心がけましたので、そう思っていただいて間違いはないです。
齋藤ヤスカ:立花は最初のイメージではもう少し落ち着いた青年なのかなと思っていたんですけど、例えば冒頭のスパゲッティのシーンではしゃいでるようなところは、普段の自分と似ているとは思います。お茶目でハイテンションなところなんか。

-----逆に、ご自身と違うと思った部分はありましたか?

齋藤ヤスカ:俺だったら、相手にもう少し気を遣うかな。ただ、そうなるとこのストーリーが成り立たなくなってしまうのかもしれませんけど。それくらいかな。

-----彼がいるのに、仲の良い女の子としょっちゅう会っちゃうのはどんなものかと思いましたが。

齋藤ヤスカ:でも、俺の中ではそんなに違和感はなかったですよ。大谷はあまり良い気持ちはしないだろうなと思いますけど、自分の中でやましい気持ちはないというのが前提にあったので。立花ならあんまり気にしないだろうなと思いましたね。
徳山秀典:僕が大谷の立場だったら嫌ですね。やきもち焼きの徳山秀典としては(笑)。

-----恋をしたらどういう風になるタイプなんですか?

徳山秀典:もう、ダッコちゃん状態ですよ(笑)。
齋藤ヤスカ:する側、される側?
徳山秀典:どっちも(笑)。
齋藤ヤスカ:ベタベタか(笑)。
徳山秀典:バッグに入れて持ち歩きたいタイプですね。
齋藤ヤスカ:どこに行くにも連れていきたい、と?
徳山秀典:で、独りになりたいときは独りになるし。チョー自己中なんです(笑)。
齋藤ヤスカ:俺は、恋に溺れちゃう人ですね。ダメになっちゃいます(笑)。

-----お二人ともカッコいいですから、学生時代はモテたでしょうね?

徳山秀典:それが僕、モテなかったの(笑)。
齋藤ヤスカ:ホントに!?
徳山秀典:ホントにモテなかったんです。よくカッコいい人が「昔はモテなかったんですよ」と言ってて、よく“ウソだろ!?”とか思ってたんですけど、自分に関してはホントに!モテなかったんです。

-----自分でそう思っていただけじゃないですか?

齋藤ヤスカ:俺も全く同じです(笑)! いや、ホントに!!
徳山秀典:そう。フツーに手紙をもらったことは1~2回はあったかなって程度ですよ。
齋藤ヤスカ:俺はラブ・レターって言えるような手紙をもらった覚えはないですね。先輩が可愛がってくれたり、後輩が慕ってくれたり……ということはありましたけど、同学年とかで完全に齋藤ヤスカを分かっている人はダメでした。完全に“友達系”ですよ(笑)。「齋藤ヤスカ? ないない!」って感じで(笑)。

-----でも、バレンタイン・デーにはチョコレートをたくさんもらったのでは?

徳山秀典:全然ですね~。 齋藤ヤスカ:それはないでしょ!?
徳山秀典:本命チョコは1回ももらったことありませんでしたよ。
齋藤ヤスカ:本命チョコって言われると、俺もどうだったろと思うけど。
徳山秀典:その日は学校休みたかったくらいです(笑)。地元に取材に行ってほしいですよ。なんで僕はモテなかったのか調べてほしいです(笑)。そのくらいモテなかったんですから。

-----これから映画をご覧になる方々に向けて、メッセージをお願いいたします。

徳山秀典:『愛の言霊』の中で大谷晋也を演じています徳山秀典です。いろいろな意味で美しい作品に仕上がっていると思いますので、ぜひ劇場でご覧ください。
齋藤ヤスカ:立花 都を演じました齋藤ヤスカです。僕らも自分たちで観て、すごく良い作品に出来たなと自信を持って思えたので、ぜひ観にいらしてください。よろしくお願いいたします。

ファクトリー・ティータイム

ボーイズ・ラブ・ブームとも言われている今、『愛の言霊』は大人気の同名マンガを原作にした、深い絆で結ばれた美青年たちの愛の物語だ。原作を裏切らない美しい二人による恋愛模様を、瑞々しくも美しく描いた本作で体当たりの演技を見せた徳山さんと齋藤さんは、実際にお会いしても本当にカッコ良く、それぞれ演じたキャラクターを彷彿とさせる話しぶりも微笑ましかった。BLものにハマっている人もそうでない人も、二人の美しさに堪能できること請け合いだ。
(文:Maori Matsuura、写真:Kei Murakami)


関連記事
完成披露試写会舞台挨拶
完成披露試写会舞台挨拶(映像)

Page Top