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トップページ > インタビュー > 『ふみ子の海』鈴木理子 単独インタビュー

鈴木理子 単独インタビュー

2007-10-08 更新

ふみ子のように力強く生きていくのは、ちょっと難しいかなと思いました

ふみ子の海

鈴木理子

1995年生まれ。「Kidsビーンズ」(BS日テレ)、「おはスタ」(テレビ東京)などの子供向けバラエティ番組で人気に。「愛の流刑地」(日テレ)、「がきんちょ~リターン・キッズ~」(TBS)、「上を向いて歩こう~坂本九物語」(テレビ東京)などテレビドラマでも活躍。『ふみ子の海』で主役に抜擢、その演技が高く評価される。

配給:パンドラ、シネマディスト
10月13日よりシネスイッチ銀座にて公開
(C)2007 C.A.L

 視覚障害者の教育に一生を捧げた粟津キヨをモデルに描いた『ふみ子の海』が公開される。昭和初期、貧困にあえぐ新潟の農村をに生まれ、目が見えなくても力強く生きようとする女の子・ふみ子を演じているのは、撮影当時10歳の鈴木理子。人の心を感動させる女優を目指す現役小学生に、撮影の裏話やこの作品の魅力を聞いた。

-----芸能界に入ったきっかけは?

 女優になりたくて、小学2年生の時にホリプロ・インプルーブメント・アカデミーのオーディションを受けました。

-----今までバラエティ番組にも出演していますね?

バラエティ番組もすごく楽しいですが、やはりドラマや映画のほうが好きです。

-----『ふみ子の海』はオーディションで選ばれたそうですが、自分からやってみたいということで受けたのですか?

 はい!

-----最初は、ふみ子の役のどんなところに魅力を感じましたか?

 ふみ子の目が見えなくても夢を諦めないで頑張っているところに惹かれ、私もそんな役をやってみたいと思いました。

-----原作はいつ頃読みましたか?

 オーディションで最終に残った時に、原作の小説を買って読みました。

-----読んだ感想は?

 小説の中のふみ子は一生懸命頑張っていて、夢を諦めないで、明るくて、強い女の子でした。

-----この映画の舞台は日本ですが、昔の話とはいえ、それほど古い時代ではありません。にもかかわらず、こんなに貧しかったことを知ってどんな印象でしたか?

 今は贅沢な生活をしていますが、ふみ子の時代には欲しい物も買えなくて、食べたいものも食べられなかったので、もう少し昔のことを勉強しないといけないなと思いました。無駄遣いをしないようにしたり、いろいろ考えました。

-----実際に、日本で栄養不足で目が見えなくなる人がいる時代があったことは想像できました?

 いや、出来ませんでした。

-----もしこの時代に生きていたら、ふみ子のように力強く生きていくことは出来ますか?

 それはちょっと難しいかなと思います。ふみ子ほどは無理だと思います。

-----撮影はいつ頃でしたか?

 今から2年前、小学4年生の時です。

-----撮影を行った新潟はどんな場所でしたか?

 雪が5メートルも積もっていて寒かったですが、雪遊びが出来てとても楽しかったです。

-----撮影の後、新潟では大きな地震があり、被災した人たちもいると思いますが、何か聞いていますか?

 テレビでしか見ていませんが、撮影場所の料亭も被害にあったそうです。すごく辛いです。1日も早く、元の生活に戻っていただきたいと思っています。

-----撮影で一番大変だったことは?

 撮影していた時にも何回か大変なことを聞かれたのですが、その頃は何か言わないといけないと思って答えていました。でも、今思えば、綺麗な雪も見ることが出来て楽しかったし、地元の皆さんもすごく優しくて、辛いことはありませんでした。

-----逆に一番楽しかったことは?

 ふみ子になれただけでうれしかったので、撮影中はずっと楽しかったです。

-----皆で同じ場所に泊まっての撮影だったと思いますが、撮影の終わった後やお休みの日には、共演者の人たちと遊んだりしましたか?

 皆忙しくて遊べなかったのですが、メールをしたりしていました。

-----相手役と言って良いと思いますが、大先輩の高橋惠子さんの印象はいかがでしたか?

 役の上では厳しい師匠ですが、普段はすごく優しくて、私に水をかけるシーンでは、水をぬるま湯に換えてくれたり、叩くシーンでは叩いた後でさすってくれたりして、とても暖かい方でした。

-----藤谷美紀さんや遠野凪子さんは?

 とても綺麗で見とれてしまい、たまに演技をしていても照れてしまうこともありましたが、藤谷さんや遠野さんは優しく指導をしてくれたので、私もやりやすかったです。

-----男性共演者の中村敦夫さんやあおい輝彦さんの思い出は?

 あまりお話する機会はなかったのですが、絡むシーンの演技にはすごく迫力があって、私のほうが感動してしまいました。

-----同年配の尾崎千瑛さんは?

 すごくしっかりしていて、優しくて、とても頼りになるお姉さんでした。また一緒にお仕事をしたいなと思います。

-----完成した映画を最初に観た時にはどんな印象でしたか?

 ふみ子がサダちゃん(尾崎千瑛)と一緒にこんぺいとうを食べるシーンです。

-----学校のお友達から何か感想は?

 学校の友達ではまだ観た人はいませんが、インターネットで流れている予告編は見た人がいて、すごく感動したと言っていました。

------この後の活動の予定は?

 映画、演技を中心にやっていきたいと思います。

-----好きな映画や俳優さんは?

 好きな女優さんは結構いるのですが、演技が上手な人には皆憧れます。最近観た好きな映画は『舞子Haaaan!!!』や『西遊記』です。家の近くに映画館があるので、映画はよく観に行きます。

-----小学校生活は楽しいですか?

 友達がたくさんいるので授業もすごく楽しいし、学校生活は楽しいです。得意ではないですが、国語が好きです。家庭科や体育も好きです。苦手なのは算数です。

-----将来はどんな女優さんになりたいですか?

 たくさんの人に感動してもらえるような女優さんになりたいと思っています。

-----主演女優として、『ふみ子の海』の魅力をひとことでお願いします。

 私はふみ子に出会って、本当に幸せでした。ふみ子からたくさんの感動と勇気をもらいました。せつないだけではなくて、元気になれる映画です。私と同じ小学生の皆さんにもぜひ観てもらいたいです。どうぞよろしくお願いします。

ファクトリー・ティータイム

 ストーリーがストーリーだけに泣かせどころは判っているが、鈴木理子の演技を見ているとつい目頭が熱くなってしまう。あくまで演技を中心にやっていきたいという強い意志を持った小学6年生、これからの活躍が楽しみな女優の誕生だ。
(文・写真:Kei Hirai)


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