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記者会見

トップページ > 記者会見 > 『未来予想図』製作発表記者会見

製作発表記者会見

2007-10-04 更新

松下奈緒、竹財輝之助、原田泰造、西田尚美、加藤雅也、石黒 賢松坂慶子、蝶野 博監督

未来予想図

配給:松竹
10月6日より全国公開
(C)2007映画「未来予想図」製作委員会

 ドリカムの名曲『未来予想図』『未来予想図Ⅱ』の世界が映画化された『未来予想図』が、製作された。主役はピアニストとしても活躍する松下奈緒と、期待の若手俳優・竹財輝之助。撮影中に行われた製作発表記者会見には、主要キャストが勢揃いし、にぎやかなひとときとなった。

-----それでは皆様からひとことずつお願いします。

松下奈緒:みなさんこんにちは、宮本さやか役の松下奈緒です。今回は今までにないような、どこにでもいそうなナチュラルな女性を演じます。10代から20代、そして30代と、10年間にわたって1人の女性を演じるということで、クランクインする前から楽しみにしていました。現場は温かくて楽しく、毎日撮影するのが本当に楽しいです。撮影の最後にはスペインで、これから佳境に入ると思いますが、最後まで頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。
竹財輝之助:福島慶太役の竹財輝之助です。初めまして。20年近く愛されていた『未来予想図』『未来予想図Ⅱ』を元にしたこの作品に参加できることを、本当に光栄に思っています。現場では監督といろいろ相談しながら、観ていただいた方に温かいものが残るような作品にしたいなと思って撮っています。ご期待ください。よろしくお願いします。
原田泰造:えぇ、こんにちは、“曲がったことが大嫌い”でおなじみ、原田泰造です(笑)。恋をかなえる花火職人ということで、今日は来ました。『未来予想図』という大好きな曲の映画に参加できたことを、本当にうれしく思っています。頑張ります。失礼します。
西田尚美:こんにちは、西田尚美です。今回は、原田泰造さんの奥さんをやれてとても幸せな時間が過ごせたのですが、あまり仲良くない夫婦役をやらないといけなかったのがとても残念でした。でも、この映画を見ると、たぶん幸福な未来予想図を描きたくなるのではないかなと思います。よろしくお願いいたします。
加藤雅也:中島役を演じさせていただく加藤です。10年以上前から、ずっとスペインに行きたいなと思っていましたが、その“僕の未来予想図”がそのまま今回の映画で実現しました。スペインのシーンにしか出てこないという奇跡的にラッキーな役でスペインに連れて行っていただけると、僕の未来予想図はもう完成してしまいますが、今度はこの『未来予想図』が良い映画になるようにスペインで頑張ってきたいと思います。ちなみに、先ほど写った予告編に僕が写っていなかったのはそういう事情なので、決して評判が悪いというわけではないのでよろしくお願いいたします(笑)。
石黒 賢:皆さんこんにちは、石黒です。今回は松下さんが勤める出版社の女性誌の編集長をやらせていただきます。知り合いの編集長を参考にさせていただきながらやろうかと目論んでいるところですが、大部分のシーンはまだ撮っていないので、これから楽しみにしています。松下さんと良い関係、良い空気のシーンが撮れたらなと思います。どうぞよろしくお願いします。
松坂慶子:さやかの母を演じました松坂です。よろしくお願いいたします。松下さんが演じるさやかを、こんなにおおらかでしっかりして朗らかな良い子に育てた陽子という母を演じました。蝶野監督からは、「とにかく現場を楽しんでください」というアドバイスをいただいたので、そのつもりで行きましたが、博多弁にはちょっと苦労しました。この親子関係は友達同士みたいにオープンで、「どう、恋愛はうまくいっている?」「恋愛は人生の醍醐味だから」なんていうようなお母さんです。親には話しづらいのでこういった話題をそらしがちなのですが、何でも話し合える親子はいいな、私もこんな母親になりたいなと思いながら演じました。どうぞよろしくお願いいたします。
蝶野 博監督:監督の蝶野です。よろしくお願いいたします。この映画はごくごくシンプルな等身大の男と女の恋愛映画です。親子と夫婦の愛情も温かく映画の中で表現できればと思い、今作っているので、そのあたりも期待していただければうれしいと思います。よろしくお願いいたします。

-----役を演じるにあたり、大切にしていることや意識していることはありますか?

松下奈緒:1人の女性の10年間を演じるのですが、10代の頃には竹財さんが演じる慶太くんとの甘酸っぱい恋を可愛らしく見えるように一番心がけましたし、女性として恋や仕事で悩む部分を繊細に表現できたらいいなと頭に描き演じています。
竹財輝之助:建築家になりたいという、慶太の夢を追いかけるキラキラした部分を上手く出せればなと思ってやっています。監督からの要望もあり、ごく自然に演じられるように頑張りました。
原田泰造:職人気質で無口な花火職人の役です。家族のことを愛しているのに、花火づくりに集中している男ということなので、普段から無口でクールにしていようといつも心がけています。楽屋でもバラエティの番組でも、(ネプチューンの)堀内君や名倉君から「泰造、最近は職人さんみたいだね、何か、花火職人さんみたいだね」と、そんな言葉がチラホラと。(ということは、役作りには成功したと?)もちろんです。成功しました(笑)。
西田尚美:原田さんは結構フランクだったと思いましたが、私の勘違いだったのでしょうか(笑)? でも、本番になると無口になって、すごく怖い職人さんになっていました。私は監督に言われたことを一生懸命守ってやろうということだけでした。
加藤雅也:日本人といいながら、スペインに住み、彫刻を作り続けているという設定なので、いかにスペインの風土に融け込んで、違和感なくスクリーンに存在できるのかということを考えています。更に、主人公に憧れられる存在なので、実際に憧れられるような人物に作らないといけないな、1回ぐらい食事をご馳走すればなれるかなと思っています(笑)。
松坂慶子:自分自身の母親との関係では、今でも、私が気を落としているような時に、本当に手に熱いエネルギーの玉を手渡すように良いことを言ってくれます。その度に、母親から生きていく生命力のような力をもらい、また元気になって、ということがあるのですが。とにかく、九州の女の人のエネルギーみたいなものをさやかに手渡すことができ、さやかがポジティブに歩き始めることが出来たらいいなと思いながらやっています。

-----ドリカムの名曲を映像化するに当たり、大切にしたことは?

蝶野 博監督:正直に言うと、最初にこのお話をいただいたときにはちょっとプレッシャーを感じました。というのも、僕も好きな曲ですし、それ以上に多くの人にとっての名曲なので、イメージが壊れないよう、期待にそえる映像にしないといけないというのが、ひとつの大きなポイントでした。

------出演者の皆さんは、『未来予想図』の曲にまつわる思い出はありますか?

松下奈緒:たぶん幼稚園の頃に、母親がよく車の中で、当時はまだCDではなくカセットテープでよく聞いていました。そのときに初めて聞いたと思います。高校生、大学生になると、ようやく『未来予想図』の歌詞の意味を理解しました。「ア・イ・シ・テ・ル」のサインはどういうのだろう? とか、想像していました。
竹財輝之助:僕の姉が部屋で聞いていたのを、漏れてくる音で聞いたのが最初だと思います。中学生の頃、グループ交際をしたときに、カラオケで女の子が歌ってくれたことをよく覚えています。
原田泰造:へぇ、グループ交際ねぇ……(笑)。僕も、いろいろな人とグループ交際をすると、決まって『未来予想図』を歌われて。だから、僕はいろいろな人の『未来予想図』をずっと聞いてきまして……(笑)。そういう思い出があります。
西田尚美:モデル時代、ソニーのハンディカムのCMに出させていただいた時、BGMが『未来予想図Ⅱ』で、この曲に合わせて思い出のビデオを見るみたいなことをやったことがありました。今回、この映画に出られたことをすごく光栄に思います。
加藤雅也:非常に申し上げにくいことですが、この曲は映画のお話をいただくまで知りませんでした。思い出はありませんが、この映画で僕の思い出になると思います。そう思っている次第です。申し訳ないです。友人からも、この曲を知らないことは日本人として大変な落ち度だと言われたので、反省しています。
石黒 賢:すみません。僕も加藤さんと同じで具体的な思い出はないのですが、今度、助手席に奥さんを乗せて、ブレーキを5回踏んでみようかなと、「何、ノッキングしているのよ!」とか言われそうですが(笑)。本当にすみません。

-----松下さんは映画初主演ですが、今までと違ったプレッシャーなどはありましたか?

松下奈緒:今までと大きく変わることはありません。今回は皆さんにいろいろな部分で助けていただきながら、毎日楽しく撮影をすることができているなと実感することがすごくうれしくて。もちろん、毎日撮影があることは大変ですが、その大変さがすごくうれしいです。だから、何も辛いことはないですし、主演だからどうといったことは全然ないです。

-----松下さんと原田さん、「ア・イ・シ・テ・ル」のような、恋人同士しか判らないサインなど使ったことはありますか?

松下奈緒:やってもらったことはないです。ちょっと楽しみにしています。
原田泰造:僕もあまりやったことはないですが、以前1回だけ妻に。妻と喧嘩している時、『笑っていいとも!』にゲストで出演した時に1回だけやったことがあります。

-----「ア・イ・シ・テ・ル」のサインのシーンの撮影は終わりましたか?

松下奈緒:終わりました。曲自体は10年ぐらい前ですが、時代を感じさせないサインだなと目の前で見ていて思いました。
竹財輝之助:緊張しましたね。サインとか送ったことがないので、感覚がつかめないというか、まだ言葉で言ったほうが楽だなと思いました。

-----この『未来予想図』という曲は、どうしてそこまで愛されているのだと思いますか?

松下奈緒:どの部分の歌詞も、聞いただけで絵が浮かぶ。こういう風にこの人は思っていたんだろうなとか、自分がその世界に入ったような気持ちになれる。想像の中で自分のドラマを作れる歌だなということを、すごく感じました。
竹財輝之助:一度聞くと自然と口ずさんでしまうようなメロディ、歌詞を読んだだけで画が浮かんでくる、そういう歌詞が長く愛された秘訣だと思います。
原田泰造:僕が一番好きなところは、“ほら 思ったとおりに かなえられてく……”というところですが、それが台本に入っているんですね。あぁ、不思議な台本だなぁと思いました。
西田尚美:どの世代の方でも、大小にかかわらず自分の幸福を思って未来予想図を描いているという感じの歌なので、すごく心に残るのだと思います。
加藤雅也:いろいろな人が、皆幸福になりたいと思っていて、でも往々にして現実がそこに立ちはだかっていることが人生なのでしょうが、皆が幸福になりたい普遍的なものを表現している曲だから、皆さんに愛されていくのだと思います。この映画も、見てくださった人たちに希望を与えられるものにしていければ、曲のイメージを壊さない映像ができるかなと思います。
石黒賢:タイトルもすごく良い言葉だと思いますし、誰もが自分自身に照らし合わせて思い当たる部分が必ずあるという、非現実的ではないところです。今回の映画の内容は、剛速球の直球ですが、何となくそういうことが気恥ずかしい風潮がある中で、あえてこういう作品で、皆がああそうだよねと共感を持てるようになると良いなと思いますし、そういう意味でもこの歌がヒットしているんだなという気がします。

-----松坂さんはこの曲をベースにした脚本を読まれてどう思いましたか?

松坂慶子:先ほど原田さんがおっしゃった“ほら 思ったとおりに かなえられてく……”という、良い言葉ですよね。ドリーム・カム・トゥルーという本当にポジティブな名前をおつけになった方の『未来予想図』って、何でも良いことを考えると夢が実現するっていうじゃないですか? ですから、是非この映画を観ていただいて、皆さんの運を開いていただくという気持ちになっていただいたら良いなと思いますね。

ファクトリー・ティータイム

誰もが聴いたことのある名曲を映像化した、美男・美女のカップルが繰り広げるラブ・ストーリー。展開は予想できるとはいえ、ドリカムの世界に浸りたくなる。近頃、感動から遠ざかっている人には特にお勧めしたい作品だ。
(文・写真:Kei Hirai)


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