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記者会見

トップページ > 記者会見 > 韓流シネマ・フェスティバル『卑劣な街』記者会見

韓流シネマ・フェスティバル
『卑劣な街』記者会見

2007-09-30 更新

チョ・インソン

卑劣な街adc

配給:エスピーオー
8月25日よりシネマート六本木・シネマート心斎橋他全国にて順次公開
© 2006 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved

 今年も開催された韓流シネマ・フェスティバル。例年にも増して粒ぞろいの作品21本が揃い、全国で開催中だ。中でも最も注目されている作品のひとつが、チョ・インソンが今までのイメージを一新する三流やくざ役に挑んだ『卑劣な街』。フェスティバル開催直前に来日したチョ・インソンが記者会見に臨み、本作の魅力について語った。

まず、ご挨拶をお願いします。

チョ・インソン: (日本語で)はじめまして、どうぞよろしくお願いします。チョ・インソンです。

やくざ役の『卑劣な街』を見た後なのでいかついイメージがあったのですが、すごく格好いいですね。

チョ・インソン: 作品に臨む時は力を尽くして一生懸命頑張るので、私の違う姿がこの作品でお見せすることが出来たと思います。

映画のプロモーションで来日するのは初めてだそうですね?

チョ・インソン: 自分が出演した映画が、このように日本の映画祭のオープニング作品に選ばれたことは、個人的にも本当に光栄に感じています。一生懸命撮った作品だけに、皆様にも楽しんでいただけたらと思います。

今日の入国の時には、成田空港がパニックになったそうですが?

チョ・インソン: いや、ひっそりしていましたが(笑)。

チョ・インソンさんの作品では、『ラブストーリー』という恋愛映画や『ニューノンストップ』というコメディ・ドラマが好きですが、『卑劣な街』のアクション・シーンにはびっくりしました。背が高いので、普通の蹴りがハイキックになるんですね。テコンドーの経験はあるのですか?

チョ・インソン: テコンドーはやっていたことがあり、四段です。昔は運動を一生懸命やっていたのですが、この映画を撮る時は3ヵ月間武術監督についてびっしりとハードなトレーニングを受けました。その結果、あのような足蹴りが出来たのだと思いますが、私の力と言うよりも、本当にすばらしい武術チームの皆さんに恵まれたので、あのようなアクション・シーンが撮れたのだと思います。

この映画のビョンドゥ役には、相手役のイ・ボヨンさんの足下にわざと本を落として靴のサイズを測ったり、バラの花を贈ったり、フェミニストの一面もありましたが、実際のチョ・インソンさんの女性への対応とどこが違いますか?

チョ・インソン: もっとすごいことが出来そうな気がしますが、今はなかなかそういう機会がないですね。でも、これまでに、そういうことをやったことはあります。昔、クリスマスに彼女のためにサプライズ・パーティを開いた時に、友達と力を合わせて家にバラの花とキャンドルを飾りました。高校生時代のことなのあまりお金がなかったのですが、金持ちの友達の力を借りて、無事パーティを開くことが出来ました。

この映画でお気に入りのシーンはどこですか?

チョ・インソン: 撮影中、私の心に大変響いたシーンがあります。彼女役のイ・ボヨンさんが勤めている書店で上司であるイ代理と話し合っている時に、イ・ボヨンさんを外に連れ出し、イ代理に殴りかかるシーンがありますが、あのシーンの撮影中は胸が締め付けられるように痛くなり、他のシーンの撮影より心に響きました。

この映画で演じられたビョンドゥの役柄とご自身とのギャップにとまどいはありませんでしたか?

チョ・インソン: クランクインの前には、誰よりもこの役を上手く演じることが出来る自信がありました。これまでの限られたイメージから抜け出したいという気持ちもありましたし、この役だったら出来るという自信があって撮影に臨んだのですが、ユ・ハ監督が本当によくリードしてくださったので、監督の手のひらで遊ばせていただいたような気持ちで撮影することが出来ました。

この作品でドキッとするシーンがありました。友達の家でソファに寝ころび、股間に触るのですが、その後に衝撃的な瞬間が…。あのシーンはアドリブですか? 台本にあったのですか?

チョ・インソン: 台本にはなかったシーンです。私から監督に提案したら、監督は大変喜びました。でも、監督から「パンツをもうちょっと下げてみたら?」ということになり、どの程度まで下げて良いのか…。大変問題のあったハプニングシーンです。

チョ・インソンさんのように男前になる秘訣は?

チョ・インソン: ご結婚はされていますか? (まだです。) では、恋愛中ですか? (いや、まだです。) 何歳ですか? (30歳です。) 私より素敵なルックスですし、遙かに魅力的な職業ですね。私は大衆の方々から愛情を受ける職業に就いていますが、大勢の方に愛されるのももちろん素敵なことですが、1人の女性に愛されることは本当にすばらしいと思うので、きっとこれから素敵な愛を手にされると思います。私もそれほど上手くできていないと思いますが、お望みなら、今日ここにいらっしゃっているたくさんの女性記者の皆さんと合コンをアレンジしましょうか? 女性記者の皆さん、一度後ろを振り向いていただけますか? 彼が良いなと思う方はいらっしゃいませんか(笑)?

では、最後にひとことお願いします。

チョ・インソン: 9月からは次の作品の準備に入ります。まだシナリオは上がっていませんが、今回も『卑劣な街』と同じユ・ハ監督とご一緒することになりそうです。来年2月か3月にクランクインの予定ですが、悔いが残らないように一生懸命に作品の準備をし、再び映画を通じて皆様とお目にかかれることを願っています。引き続き、韓国映画に愛情を持って応援していただきたいですし、この映画祭を通じて映画をご覧になった観客の皆様も、良い思い出を作っていただければと思います。ありがとうございました。

ファクトリー・ティータイム

 『ラブストーリー』や『バリでの出来事』などソフトな王子様キャラから一転、しがないヤクザ役を見事に演じきったチョ・インソン。役者として確実にステップアップしたといえるだろう。『チング』『甘い人生』などに続く韓流フィルム・ノワールである『卑劣な街』は、140分を一気に見せてくれる秀作だ。本作以外にも、すばらしい作品が揃った今年の韓流シネマフェス。1本でも多く見てほしい。

(文・写真:Kei Hirai)

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