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『こちらあみ子』劇場公開決定!+ティザービジュアルと超特報到着

2022-03-15 更新

こちらあみ子kochira-amiko
©2022『こちらあみ子』フィルムパートナーズ
配給:アークエンタテインメント

 芥川賞受賞作家・今村夏子のデビュー作を映画化した『こちらあみ子』を、2022年7月8日(金)に新宿武蔵野館ほか全国順次公開となる。

 主人公は、広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりだが純粋なあみ子の行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程を、少女の無垢な視線で鮮やかに描き出す。

 原作は「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子が、2010年に発表した処女作「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)。本作で太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞して以降、新作を発表するたびに現代文学ファンの間で大きな話題を呼んでいる。

 実写映画化となった本作で、主人公のあみ子を演じるのは、応募総数330名のオーディションの中から見いだされた新星・大沢一菜(おおさわ・かな)。圧倒的な存在感で“あみ子の見ている世界”を体現していく。父親役には、是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』(99)から河瀬直美監督作『朝が来る』(20)など世界的な人気を誇る監督の映画からTVドラマ「最愛」まで幅広い活躍を見せる井浦 新。そして母親役には、主演作『茜色に焼かれる』(21)が数々の映画賞を受賞するなど、日本映画を代表する俳優、尾野真千子。監督は、大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めてきた森井勇佑。原作小説と出会って以来、映画化を熱望してきた監督が、原作にはないオリジナル・シーンやポップでグラフィカルな映像描写で“あみ子の見ている世界”に新たな風を吹き込み、念願の監督デビューを果たした。

 あみ子の魅力について、森井監督は「世界の輪郭はもっと、ぐにゃっとしていて、きらきらしていて、不気味で、粒だって生きいきしているのだということ。社会とは別に、そんな世界のありようがあるのだということ。この感覚を映画にしたいと思いました」とコメントを寄せている。一途に自分を貫き通すあみ子の姿は、常識に縛られ、違和感や生きづらさを感じている現代の私たちにとって、かつての自分を呼び覚まし、勇気や力をもたらす存在となってくれるはずだ。

 劇場公開決定の一報と合わせ、両A面のティザービジュアルと超特報が解禁となった。あみ子の小学生時代から中学生時代までを描いた本作。片面には、大沢一菜演じる中学生のあみ子がこちらに向かって手を伸ばしている写真、もう片面には、下校途中、力強く立つ小学生時代のあみ子の写真が使われている。タイトルロゴには劇中に登場するトランシーバーをあしらい、キャッチコピーにはあみ子の印象的なセリフ「応答せよ、応答せよ」を使用。この度のあみ子役のお披露目に合わせ、キャラクターの表情、たたずまい、そして心の声を全面に押し出したビジュアルが完成した。

 そして子どもらしさ全開の小学生時代のあみ子の姿を収めた3種の超特報映像「あみ子、川であそぶ。」「あみ子、だんご虫をさわる。」「あみ子、お兄ちゃんとセッション。」も到着。

 本作の音楽を手がけたのは、繊細な歌声とやわらかなクラシック・ギターの音色で聴く者を魅了し続け、国内だけでなく海外からも人気を集める音楽家、青葉市子。この度のニュースに合わせ、青葉からのコメントも到着した。「どんなときも、どんなことでも。そっと見守って、そっと聞かせて。あみ子さんのまっすぐな心に寄り添えたらと、音を選びました。劇場で公開されるのを楽しみに待っています」と語った。


<超特報 You Tube リンク>

「あみ子、川であそぶ。」編


「あみ子、だんご虫をさわる。」編


「あみ子、お兄ちゃんとセッション。」編


<コメント>

青葉市子(音楽):
 どんなときも、どんなことでも。
 そっと⾒守って、そっと聞かせて。
 あみ⼦さんのまっすぐな⼼に寄り添えたらと、⾳を選びました。
 劇場で公開されるのを楽しみに待っています。


kochira-amiko

森井勇佑(監督):
 今村夏⼦さんの原作⼩説をはじめて読んだときから、あみ⼦という存在が、僕の中に住み着いて離れなくなりました。それはたぶんあみ⼦に、僕の根っこの部分が共鳴したからなのだと思います。世界の輪郭はもっと、ぐにゃっとしていて、きらきらしていて、不気味で、粒だって⽣きいきしているのだということ。社会とは別に、そんな世界のありようがあるのだということ。この感覚を映画にしたいと思いました。
 オーディション会場の待合室で、⼤沢⼀菜が椅⼦にただ座っている姿を⾒たとき、この⼦があみ⼦だとすぐに思いました。⼀菜の⽬はどこか遠くを⾒ていて、まるで僕には⾒えていないなにかを⾒ているかのようでした。
 ⼀菜はとても⾃由で、何にも縛られない、台⾵のような⼦です。彼⼥が撮影現場に現れると、ものすごい勢いで現場が沸き⽴ち動き出すのでした。僕たちは必死にそれを撮影しました。⼀菜やみんなと過ごした時間は、僕にとってかけがえのないものです。
 あみ⼦はいま何を思っていて、どんな景⾊が⾒えていて、どんな⾳が聞こえているのか。あみ⼦を取り巻く世界はどんなものなのか。みんなで⽬⼀杯想像しながら、たくさん遊んで作った宝物のような映画です。そんな時間も、公開とともにもうすぐ終わっていってしまうのかなと思うと、とても寂しいものがあります。でもそれと同時に、これからこの映画を観てくれる⼈たちとあみ⼦が、いったいどんな新しい出会いをするのか、とても楽しみでもあります。どうか良い出会いとなりますように。



(オフィシャル素材提供)



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