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『あしやのきゅうしょく』
公開記念舞台挨拶

2022-03-05 更新

松田るか、秋野暢子、白羽弥仁監督

あしやのきゅうしょくashiyanokyushoku ©2022「あしやのきゅうしょく」製作委員会
アークエンタテインメント
3月4日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開中

 芦屋市制施行80周年記念映画として製作された映画『あしやのきゅうしょく』が3月4日(金)より全国公開となり、本日5日(土)に公開記念イベントが実施され、主演の松田るか、共演の秋野暢子、そして白羽弥仁監督が登壇した。


 初主演の感想を問われた松田は「芦屋が舞台なので、関西だけの公開かと思ってましたが、全国公開できるのは嬉しい気持ちです。芦屋市の取り組みはすごいと思います。日本だけではなく世界的にみても日本は進んでいるなと思います」と嬉しさを噛み締めた。

 本作は昨年に関西先行公開をした作品。秋野の地元が関西ということもあり、先行公開後の反応を聞かれると「関西の友人からいろいろな反応を頂いて嬉しいです」と答えた。

 「給食」がテーマの本作品。それぞれの時代の給食について質問されると、沖縄県出身の松田は「当時は気づかなかったんですが、沖縄ナイズされていた給食だったなと。イナムドゥチ(汁物)や、クーブイリチー(昆布の炒め煮)が出ていました」と答え、大坂出身の秋野は「私たちの時代は戦後12年後で、黒歴史だと思います。脱脂粉乳だったんです。豚の肥料となっていた昔の牛乳です。あのおかげで未だに牛乳が飲めません。あと、関西ではくじらの竜田揚げが出てました。それに揚げパンに脱脂粉乳。今の子は良いものを食べてるなと思います」と答え会場を賑わせた。

 本作のテーマとなった芦屋市出身の白羽監督は「くじらのノルウェー煮がありました。今でもくじらは芦屋市の人気ベスト3には入りますね。私は昭和39年生まれですが、脱脂粉乳はなく瓶の牛乳でした(笑)」と答えた。

 本作を通して、給食の現場で働く皆さんに対しての印象を問われた松田は「食べさせたいものと子どもたちが食べたいものが違うので、栄養士さんの永遠の課題だと思います」と実際に栄養士を演じて感じたことを述べた。

 秋野は「食べることは生きること。この作品のテーマです。みんな食に対してないがしろにしているところはあると思います。栄養士はいっぱい考えてます。子供たちが健やかに育つ手助けになるためにも、この作品がご家庭でも考え直すきっかけになっていただければと思います」と食の大切さを訴えた。

 また、本作で精肉店の店主として出演している赤井英和との共演を問われた秋野は「赤井さんとは付き合いが長く、久しぶりの共演は嬉しかったですね」と答えた。さらに「関西弁は難しいのに松田さんはすごく上手かった!」と松田に対し賞賛を贈ると、松田は「ありがとうございます!」と返答。それに対し白羽監督も「芦屋の関西弁は独特だと思います。逆に赤井さんにはもっと上品に(喋って)ということは言いましたね(笑)」と答え、会場は笑いに包まれた

 最後の挨拶で、秋野は「食べることは大切なことです。子どもの口に入れるのは何がいいのか考えて欲しい」と食への大切さを訴え、主演の松田は「食べることは体をつくることだけではなく、メンタルを作る栄養にも関わってきます。当たり前だけど大切なことを芦屋市は取り入れているのだと思います。この作品を日本のみならず世界に届けたいと思います」と本作をアピール。白羽監督は「タイトルに“あしや”とついているけど、食育は全世界の問題です。戦争など悲しいニュースも聞きますが、子どもたちの未来のために、真っすぐ作った作品です。是非SNSで拡散してください」と訴えかけた。



(オフィシャル素材提供)



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