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『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』公開記念舞台挨拶

2021-11-28 更新

京田知己監督、名塚佳織(エウレカ・サーストン役)、遠藤璃菜(アイリス・マッケンジー役)、小清水亜美(石井・風花・アネモネ役)、三瓶由布子(レントン・ビームス・サーストン役)

EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューションeurekaseven ©2021 BONES/Project EUREKA MOVIE
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 2017年秋より開幕した劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズの最後を飾る、『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が11月26日(金)より公開中。この度、11月27日(土)、京田知己監督、エウレカ・サーストン役の名塚佳織、アイリス・マッケンジー役の遠藤璃菜、石井・風花・アネモネ役の小清水亜美、レントン・ビームス・サーストン役の三瓶由布子が登壇し、公開記念舞台挨拶が実施された。


 遂にシリーズ完結作の公開を迎え、今の率直な気持ち聞かれた京田監督は「(2005年のTVシリーズ『交響詩篇エウレカセブン』の放送開始から)16年経ったという感覚よりも、コロナの影響ですごく想定外のことがたくさん起こり、完成に漕ぎつけることができて改めて一つの作品を作るのはいかに大変か、難しいことだなと思いました。完成した後で、16年経っていると気づいた感じで、複雑な感じです」と現在の心境を明かした。そしてTVシリーズ放送開始から、16年間エウレカを演じた名塚は「約1ヵ月前に、公開直前イベントをやらせていただき、そこから1ヵ月かけて自分の中でカウントダウンをしていたんですが、昨日の夜は寂しさを感じていました。実は昨日、(『ハイエボリューション』シリーズの)全3部作を見返したんですが、余計に気持ちが昂りました。年末にかけてTVシリーズも観直して、<一人エウレカ祭り>をしようかなと思っています!」作品への熱を語った。本作で「エウレカセブン」シリーズに初参加となった遠藤は「16年という長い歴史があるシリーズの完結作に、アイリスとして参加でき、エウレカと一緒に旅することができて嬉しく思います」と初々しく語った。アネモネ役の小清水が「16年も経っていることにまず驚いています。声優デビューをしたのが16歳だったんです。『エウレカセブン』シリーズでアネモネを演じていなかったら、声優として活動させていただいている今の自分は無かったと思います。(『エウレカセブン』シリーズが)終わる実感が持てなくて、私の中では自分が生きている限り続いていくと感じています」と語ると、三瓶も「(作品が終わらずに)続いていくという気持ちは、とてもよく分かります。本当に最後まで“愛の物語”だったなと思いました」と感慨深く語った。

 そして、京田監督は「人生は思い通りにはなかなか歩めない。そんな時でも、七転八倒している姿が他の人から見るとカッコ良かったり、誰かに良い影響を与えることがあると思います。観てくれる人が前向きな気分になってくれたらいいなと思いながら作っていました」と作品に込めた思いを語った。

 また今回は、大人になったエウレカとアネモネの関係も見どころのひとつ。名塚は「不思議な感じでしたね。前作からエウレカは成長を遂げて、今まで一番近くで支えてくれているのはレントンだったけど、今回の『EUREKA』では、アネモネが親友であり戦友でもある相方として、エウレカを支えてくれていました。私たち(名塚、小清水、三瓶)がデビューしたのは同時期で、年齢も一緒。刺激し合いながら成長してきたので、エウレカとアネモネの関係が自分の中でもリンクしていて、演じていてもエウレカの気持ちが手に取るように分かると感じていました」と回顧しながら話した。そして小清水も、「(名塚、小清水、三瓶は)一緒に年月を重ねて今があります。励ましあうこともあります。(『EUREKA』に登場する)キャラクターたちも、同じように時を重ねて来たんだろうなと思います。TVシリーズでアネモネが、“出会い方が違えば親友になれたと思う”と言っていたのが、今回の『ハイエボリューション』シリーズで実現したのを嬉しく思っています。」と、キャスト同士の人間関係と、劇中のキャラクターの関係がリンクしていることを明かした。

 そしてレントンを演じた三瓶は、上映終了後の舞台挨拶ということもあり、観客に向かって「ちゃんと出てましたね(笑)!」と語りかけ、笑いを誘いつつも、感慨深い様子を見せていた。

 お気に入りのシーンやセリフについて聞かれると、名塚は「やっぱりラストですかね。あの最後の台詞を言えたのが本当に嬉しかったです。アネモネとの壁ドンのシーンも前作の『ANEMONE』の時の関係に少し戻っている気がして好きでした。劇中の“あんたのこと許さないんだから”というアネモネの台詞は、とても強い言葉ですが、この一言でエウレカが、ちゃんと立っていられる気がするので大好きです」と話した。遠藤は、エウレカとの2ショット・シーンの「うるさいわねぇ!」「うるさいわね」と言い合うシーンが、エウレカとアイリスの距離感が縮まったことを実感できるとして、お気に入りシーンにあげた。すると監督は、「二人のテンポで自由に」と演出したことを明かし、「声に合わせて絵を作ったんです。二人の芝居がとても良かったので、やり取りの雰囲気を活かしました」と裏話を語った。

 三瓶は爆笑ポイントとして、「まず、ホランドが家で服をちゃんと着ていたところですね、TVシリーズの時はパンツ一丁だったのに!というところと、ウォズが軍服ちゃんと着ている!と思って(笑)。大人になったエウレカ、アネモネ含めて大人になったキャタクターたちの姿を見て、お前老けたなあ!というような、同窓会にいるような気分になりました、嬉しいようなちょっと寂しいような」とお気に入りのシーンを明かした。

 また、何度観ても楽しめるポイントとして京田監督は「大事な話をしているときの後ろの看板」と語り、小ネタが満載なので、もう一度観る時には注目してほしい。「ドミニクがどこにいるのか、ぜひもう一度見て!」と小清水。この答えは3週目に配布される、来場者プレゼントの<エウレカ・ラジオ・ハイエボリューション>で明かされるので、こちらもぜひチェックしてもらいたい。

 ここで時間が来てしまい、締めの挨拶へ。

 三瓶は「完結まで愛してくださった皆さん、ありがとうございます。完結まで導いてくださった監督・スタッフの皆さん、同じチームで作れたのは本当に光栄でした。最後、好きなセリフで締めくくりたいと思います。“君だから出来たんだ、君じゃなきゃダメなんだ!俺は君が大好きだ!”エウレカに恋をして幸せでした! ありがとうございました!」。

 小清水は「こうして皆様の前でお話しさせていただいて、これでお終いなんだなと実感しています。一人のキャラクターを16年間演じて、年齢もそうだし、いろいろな表情を作れたのは役者冥利につきます。とてもとても楽しかったと、改めて思っています。完結ではありますが、これからも愛され続ける作品になりますようにと思っています」。

 アイリス役の遠藤は「私が生まれた2005年から始まったということで、やはり緊張もあったんですが、エウレカを愛してくださる方々に会えてとても嬉しかったです。これからもたくさん愛してください!」。

 エウレカ役の名塚は「これで完結という形ですが、作品もキャラクターもずっと私の中に生きているというのは(歴代のデューイ役で亡くなった)辻谷耕史さんや藤原啓治さんが教えてくれたことだと思います。いろんな思いを込めて作って来たので皆さんの心の中に残ってくれると嬉しいなと思います」。

 京田監督は「ここまで来られたのは、キャストの皆さんスタッフの皆さんのお陰だと思います、そして、こうして観てくださるお客様のおかげです。キャラクターたちはまだ生きています。この後の未来に何があるんだろうと、皆さんの中で想っていただければと思います。本当に終わったばっかりなので言葉がないという感じではありますが、16年間本当にありがとうございました。そして、観ていただき本当にありがとうございました」と締め、感動に包まれながら幕を閉じた。


eurekaseven


(オフィシャル素材提供)



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