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『余命10年』公開記念舞台挨拶

2022-03-06 更新

小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、藤井道人監督

余命10年yomei10 ©2022映画「余命10年」製作委員会
ワーナー・ブラザース映画
大ヒット上映中!

 映画『余命10年』が遂に公開! W主演を務めた小松菜奈、坂口健太郎、共演の山田裕貴、奈緒、監督を務めた藤井道人が公開記念舞台挨拶に登壇。約1年間の撮影に臨んだ本作への愛と想い、そしてこの物語を綴った原作者・小坂流加さんへの感謝を語った。舞台挨拶の最後には、サプライズで小坂さんのご家族からの手紙が読み上げられ、小松は感涙。坂口ほかキャストと監督も目を潤ませ感激した様子をみせるなど感動に包まれた。


 3月4日(金)から全国公開となり、早くもSNS上では「始まって5分で泣く」「隣の男の人がこの世の終わりくらい泣いてた」「家族に会いたくなった」「価値観を変えてくれた」「悲しい映画ではなくて明日への元気をもらえた」「一生の宝物のような映画」などの感動の声が溢れている本作。今回の舞台挨拶は上映後のタイミングということもあり、客席でも涙を流している方が目立つ中、MCから感想を聞かれた小松は「たくさんのご感想を目にしていろいろな人の心に届いてくれているんだなと嬉しくて、心が満ちています。映画の最後に流れる“ある言葉”が大好きで。原作者の小坂さんにこの作品が届いて欲しいと思い、みんなで愛を込めて1年間かけて作り上げました。その愛も想いも、このスクリーンに映っていると思います。(撮影中は)茉莉としていろいろなことがありましたけど、報われた気持ちです」と映画の公開を嚙みしめるように喜んだ。坂口も「昨日からたくさんのコメントを目にしましたが、ある方のコメントに『命が限られている余命モノというだけではない映画』とおっしゃってくださっていて。1年という長い時間をかけて、丁寧に作ってきた作品が皆さんのもとに届けられました。本当に感慨深いです」と周囲の反響についてコメント。


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 小松、坂口の友人・タケルを演じた山田は「この作品は“生きる”ということと闘っているんですよね。何かにぶつかったり、不安に思うことがあっても、前を向いて進んでいかなければいけない。強く生きようと思わせてくれるようなメッセージが詰まった作品です。一歩を踏み出す勇気をくれる、背中を押してくれるような作品になっています。皆さんにも前を向いていけるような力が届いてくれたら嬉しいです」とこの映画が持つパワーがこれから全国に届くことを願った。同じく二人の友人・沙苗を演じた奈緒は「この1年間を通して4人での撮影が多くて、1年という時間を経て、この舞台挨拶にみんなで立てている。こんなに幸せなことあるんだ!と胸がいっぱいになっています。この映画を観て、皆さんの心が動いた瞬間に立ち会えたことが嬉しいです」と笑顔でコメント。


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 そして、強い決意のもと、公開まで駆け抜けた藤井監督は「オファーを頂いてから、プレッシャーと闘い続けました。いま一緒に登壇している俳優部のみんな、スタッフのみんなと『この映画が完成しました』と報告できることが光栄です。作り手として、小坂さんのご家族が『この映画を家宝にします』といってくれたことが嬉しかったですね。作品を観てくれた全国の皆さんにもこの想いが伝わってくれたら嬉しいです」と振り返った。

 自らの余命が10年であることを知り、生きることに執着しないためにもう恋はしないと心に決めた茉莉(小松)と、生きることに迷い自分の居場所を見失った和人(坂口)が互いに惹かれ合い、想い合って生きた“10年間”を色鮮やかな四季の移ろいと共に描いている本作。

 茉莉と和人を演じた二人はお互いの印象について、「和人は坂口君で、坂口君は和人。絶対的な存在でした。現場でいろいろ々なシーンがあって、和人が投げかけてくれる笑顔が救いだったなと思います。スクリーンに生きている和人は素晴らしくて、一人の男性として成長していく姿が良いなと思いました。試写終わりに坂口君に、この熱量を伝えたくて『試写観た!?』と電話をして、ほやほやの感想を話し合いました。これは今までの作品にはなかったことなので、素直にこの作品に出逢えて良かったと心から思いました」と小松が話すと、それに対して坂口も「僕のほうが試写を観るのが早くて、観た後に想いを伝えたくて、伝えたくて(笑)。それで、(小松さんが)試写を観たと聞いて、特に話す内容を考えていたわけではないんですけど、『茉莉を良く生き切ったね』っていう、普段は感じないような感情をいち早く伝えたかったんです」と試写終わりに二人で感想を話し合ったと明かした。


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 続けて坂口は「和人目線でいうと、和人って途中まで茉莉の精神的な奥にあるものを知らなくていい役なんです。最初は頼りない男の子で、それから茉莉に会って成長していく。茉莉って愛しい人の前でも一番言いたいことを言えない、打ち明けられないまま物語が進んでいくんです。ただの笑顔が笑顔じゃない。小松さんはそのひとつ先の感情を作りながらお芝居をしなければいけなかったので、計り知れない辛さがあったと思います。感情を剥き出しにして生きている茉莉の隣で1年間お芝居をさせていただきましたけど、言葉に出来ない美しいものがありましたね」と約1年間、共に全身全霊で役を演じ切った小松を称賛した。

 ここで、MCから登壇者に向けて原作者である小坂さんのご家族から手紙があることが告げられ、予期せぬサプライズに驚いた様子の小松や坂口たちを前に、MCが手紙を代読し始めると、次第に目を潤ませていくキャスト陣。読み上げられるご家族からの感謝の言葉に、約1年間という時間を『余命10年』と共に駆け抜けた小松は涙をこらえきれずに「メッセージはだめです……、その手紙コピーしてくださいね、家宝にします。監督と三島に行って、この映画がより良いモノになるようにと願ってきたので、こうやってたくさんの方に届いているのが心から嬉しいです。小坂家の皆さんは優しくて、そっと見守ってくれる姿や、かけてくださる言葉にも背中を押してもらいました。本当にかけがえのない時間を過ごさせていただきました。この作品が末永く愛してもらえるように、周りの人にも広めてくださると嬉しいです」と願いを込めて感謝を語った。


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 また坂口も「和人として背中に手を置いてあげたくなるくらい、茉莉を剝き出しの感情で生き抜いた。僕はその瞬間に立ち会えたので、こうやって皆さんがおっしゃってくれているのが良かったなと思います」と涙を浮かべた。

 最後に藤井監督が「小松さんを始め俳優部の皆さんと、自分たちの全てを懸けてこの作品に挑みました。この映画が皆さんの生きる糧になればと願い作り上げました。この作品がこれからどうなっていくのかを見届けていきますので、皆さんも応援してくださると幸いです」とキャスト・スタッフが妥協なく作り上げた『余命10年』の公開を迎えることができたことへの感謝を述べて、イベントは幕を閉じた。



(オフィシャル素材提供)



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