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『12人のイカれたワークショップ』
初日舞台挨拶

2021-11-19 更新

登壇者:河中奎人、上條つかさ、青柳尊哉、田口清隆監督
フォトセッション時参加:千々岩北斗、波多野美希、中野杏莉、安保 匠、相馬絵美、甲川 創、青山真利子、栗橋 勇

12人のイカれたワークショップikawaku ©「12人のイカれたワークショップ」製作委員会
配給:Atemo
アップリンク吉祥寺にて上映中ほか 全国順次公開

 俳優ワークショップを舞台にSF要素を盛り込みイカれたZ級作品へと仕立てた映画『12人のイカれたワークショップ』が11月19日(金)より全国順次公開中。押井 守・篠原哲雄・高橋 洋・濱津隆之・武藤 旬らも賛辞を寄せる話題の本作の公開を記念して、主演での映画デビューとなる河中奎人、ヒロインを務めた上條つかさ、『ウルトラマン』シリーズのジャグラスジャグラー役で人気を博し本作ではナレーションを務めると共にシークレット出演となった青柳尊哉、そして特撮シーンにおける若きキーパーソン、田口清隆監督が登壇する初日舞台挨拶が開催され、フォトセッション時にはキャスト・スタッフ総勢12人が集結した。


 上映後、田口清隆監督と主演の河中奎人、ヒロインの上條つかさ、そしてナレーション担当と共に劇中ラストにシークレット出演している青柳尊哉が登壇した。

 監督をしながら自身も登場人物の一人として出演している田口監督。かなり激しい感情表現をしているさまも描かれているが、冒頭の挨拶で監督は「この映画だけ観ると頭のおかしい奴だと思われるかも知れませんが、普段からこんな演出をしているわけではございません(笑)」と笑いを誘った。「この映画にはもう一人、島崎 淳という監督がいるんですが、彼から“普通にやってても映画にならない”と言われていろいろやっている内にどんどんリミッターが外れていってあんな感じになった」と当時を回想した。


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 本作ではナレーションとしてクレジットされている青柳も壇上へ。今日の初上映を持って、青柳がナレーションに加えて劇中にシークレット出演している旨も解禁された。青柳は、「これまでナレーションという情報しかアナウンスしかしてこなかったので、それはそれでどの立ち位置で宣伝の場にいていいか全然分からなかったんですけど、やっと今共有できる人たちといることをとても嬉しく思っています」と心境を語った。


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 続いて田口監督から、「この映画は売り方が難しいというか、これ何の映画なの?って答えられない映画なんですよね。宣伝ではSFホラーという言い方もしていて、ホラーだから敬遠している人もいると思うんですけど、ホラー……じゃないですよね? まぁ、確かに血がぶしゅーと飛んだりしているからダメな人はいるかも知れないけど」と話すと、青柳からは「全て僕(の登場)と田口監督でコメディで回収していると思ってるんで」とフォローが。


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 話は作品の流血表現についてに移り、青柳からは「撮影の翌日めちゃくちゃ顔むくんだの憶えていますよ(笑)」とのエピソードが。監督の解説によると、「実は劇中の血のりはですね、ウスターソースに食紅を混ぜて作ってるんです。口に入れるとしょっぱいを超えてめちゃくちゃ辛いんですよ。口に含むだけで舌からかなりの塩分が吸収されるんで、それでむくんじゃったんだろうね。一番血の良い色が出るのがウスターソースだと学生時代の自主制作の時に発見しました」とのこと。上條からも「撮影現場はずっとソース臭かった」との思い出話も。


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 公開を迎えた感想を聞かれた河中は、「撮影から3年近く経っているので、ようやく公開できて嬉しい」と感慨もひとしおの様子。上條は、「嬉しいのとドキドキと。この作品を皆さんどんなふうに感じてくださるのかな、というのに不安もありつつ今日を迎えました」と緊張した面持ちで語った。


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 田口監督は本作について、「今の時代はこういう圧力をかけるような演出は歓迎されない時代ではあるんだけど、僕のは演じてやっているわけで本当に腹を立てて怒っているわけじゃない。お客さんの中にはこんなことやっちゃうんだと思われた方もいるかも知れないですけど、少なくてもこの12人はこの間の完成披露試写会に全員揃ったんですよ。撮影終わってから2年以上経って、この映画に出なきゃ良かったとか、ひどい目に遭ったから二度と会いたくないとか、そうなっている人は本作の12人のキャストの中にはいなかった」と、完成披露試写会の際に全員のキャストと再会できた事を喜んだ。


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 最後に各登壇者から締めの挨拶として、青柳は「この映画は生きるということにすごく根付いたもので、誰かの応援歌になればと思っている。僕は胸を張ってこの映画が好きだとお伝えしていきたいです」、上條は「この映画は、12人に加えて、スタッフも出演者の一部みたいな形で関わっていて、本当にたくさんの人の手で作り上げた作品。12人の誰かに共感してくれたり、この人たちに比べたら自分はマシかなと元気が出てくれたり、少しでも心に残ってくれたら嬉しいです」、河中は「この映画は12人のキャストとスタッフと、命を削って作った作品。この映画のエネルギーを食らっていただいて、皆さんにも感じるものがあれば嬉しく思います。これからの僕たちの活躍も見守って下さい」、田口監督は「僕もやりたいものに向かってもがいている人間として、12人の出演者と同じ目線で戦った感覚。この映画には“上位存在”という概念が出てきますが、皆さんにとってもそれぞれ“上位存在”が存在すると思うので、それと戦っていく時の何かのヒントになるような映画になっていると思う」とそれぞれ語り、初日舞台挨拶は幕を閉じた。


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(オフィシャル素材提供)



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