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『さがす』完成披露試写会

2021-12-24 更新

佐藤二朗、伊東 蒼、清水尋也、森田望智、片山慎三監督

さがすsagasu ©2022『さがす』製作委員会
配給:アスミック・エース
2022年1月21日(金) テアトル新宿ほか全国公開

 映画『さがす』の完成披露試写会が都内で行われ、舞台挨拶に主演の佐藤二朗、共演者の伊東 蒼、清水尋也、森田望智とメガホンを取った片山慎三監督が出席してトークセッションを繰り広げた。


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 本作は、大阪の下町で、中学生の娘・楓(伊東)と一緒に暮らす原田 智(佐藤)が、指名手配中の連続殺人犯を目撃したという言葉を残し、姿を消してしまうことからストーリーが展開する……。

 楓が父探しの旅に出るものの、たどり着いた先には同名だが、全くの別人がいた――。指名手配中の連続殺人犯・山内照巳には『東京リベンジャーズ』(21)やNHKドラマ「おかえりモネ」(21)など数多くの話題作に出演し、独特の存在感を放つ清水尋也。自殺志願者・ムクドリをNetflixドラマ「全裸監督」(19~)などで注目を浴びる森田望智が務める。


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 タイトルの『さがす』に絡めて、佐藤だけが他のキャストたちと舞台挨拶に登壇せず、佐藤の姿をさがすと客席から佐藤が現れるという演出があった。

 本作は、映画『岬の兄妹』の片山監督がメガホンを取っている。片山監督にとって、映画『岬の兄妹』が長編映画監督デビュー、本作が初の商業映画デビューとなった。

 片山監督から本作への出演のオファーを受けた佐藤は「片山監督とは、19年前に放送された「アイノウタ」というドラマの現場でスタッフとして初めて会っています。この作品で出演のオファーがあった時、『岬の兄妹』を撮った片山監督だと全く気づかなかった。後で片山監督から『商業デビュー作は二朗さんとやりたい』という手紙をもらって、初めてあのときのスタッフの1人だった片山だとわかったんです(驚)。脚本を読ませてもらうと、過酷な役でメンタルもキツイ作品だと思ったけど、“ぜひやりたい”思って受けました」と説明した。


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 また佐藤は、片山監督について「相当な部分で手を組める感じがしている。監督が僕には言わないで相手役にだけ演出をつけた場面が何カットかあるのですが、すごくいい仕上がりになっている。自分と感性が近くて信じられる監督や良い俳優たちと一緒に撮影ができて、俳優としてすごく楽しかった」と撮影を振り返った。片山監督も自身の強い思いでキャスティングした佐藤やほかの俳優たちとの現場を振り返り、「幸せな日々でした」としみじみと語っていた。


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 佐藤の娘役を務める伊藤はオーデイションで選ばれたのだが、片山監督は「会って見て、彼女の素晴らしい演技力に衝撃を受けました。その場で彼女に決めました」と大絶賛。佐藤も「撮影一日目に、この世代でこの感性と技術。怪物だなと思う」と演技を大絶賛。伊東は劇中で佐藤の娘役を務めているが、連続テレビ小説「おかえりモネ」や映画『空白』に出演し、高い演技力で注目されている。


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 最後に佐藤は「重い映画だろうと思われるかもしれませんが、エンタテインメント作品として楽しめる作品に仕上がっています。いろいろな方にささる作品です」と作品を熱くアピール。鬼気迫るシビアな面を見せる佐藤の演技に注目だ。片山監督は「心血を注いで作った作品です。楽しんで観ていただきたい」とメッセージを伝えた。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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