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『老後の資金がありません!』
初日舞台挨拶

2021-10-30 更新

天海祐希、松重 豊、新川優愛、草笛光子、前田 哲監督督

老後の資金がありません!rougo-noshikin ©2021映画「老後の資金がありません!」製作委員会
配給:東映
大ヒット公開中

 原作は2011年刊行・垣谷美雨の40万部突破のベストセラー小説「老後の資金がありません」(中公文庫)、天海祐希主演映画『老後の資金がありません!』が、10月30日(土)より全国公開中。この度、本作の公開を記念して初日舞台挨拶イベントが実施され、天海祐希、松重 豊、新川優愛、草笛光子、前田 哲監督が登壇した。


 2階席まで含めて満員御礼の場内にキャスト・監督が登場すると、会場からは割れんばかりの大きな拍手が。さっそく天海が「節約を頑張って家庭を成り立たせるために奮闘する主婦・篤子役を演じました。こうして初日を迎えられて本当に幸せです。楽しかった?」と会場に問いかけると、一層大きな拍手が沸き起こり、1年の公開延期を経て遂に迎えた映画公開を会場全体でお祝いムード! 続けて松重が「満員の皆様の前に立ててハッピーです。ダメ亭主役を演じました。今日も、映画の宣伝で番組に出演してきたんですが、女性陣からはひどい言われようで……男子会、後でしましょうね(笑)」と場内の男性客に向かって冗談を交え挨拶。新川も「世界的に大変な中で、こうやって映画が公開されることが当然ではないのだと実感しました。嬉しいですね」と喜びを語ると、草笛は「一生公開されないかと思って落ち込んじゃったんだけど……」と公開延期についての想いを吐露。しかし、すかさず「皆さん、私のヒドイ顔、観ちゃった? 生まれてはじめての顔をスクリーンで撮られちゃって、もうお嫁に行けないわ(笑)!」と答えると会場が笑いに包まれた。劇中での毒蝮演じる役に扮して男装を披露し、まさかのハプニングで自身の歯が抜けてしまった状態での撮影エピソードを明かし、公開初日を迎えられた万感の想いをコメントした。

 クールなイメージの天海がどこにでもいる普通の主婦役を演じたことでも話題の本作、新川、松重、草笛ともに、篤子を振り回す個性的なキャラクターを演じているということで、自身と役柄との共通点を聞かれると、天海は「楽観的なところは似ているかも。でも、篤子さんのように家庭のために奮闘して、大きな愛で家族を包むのは私には無理……。演じながら、篤子さんには幸せになってほしい!!と思っていました」と明かすと、のほほんとした様子で篤子に家庭を任せっきりの夫・章役を演じた松重は「篤子さんみたいな人がいると、何とかなっちゃうんですよ!」と天海の大黒柱っぷりを絶賛。「俳優を長くやっていると、役と自分自身の違いがよく分からくなってくるんです。撮影中は、本当に天海さんとの家庭を持ったような感覚もあって、非常に幸せな記憶が残っています」とエピソードを披露。しかし天海は「実は篤子は何かある度に章さんを見ているんですよ。自分が前に出なくちゃいけなかったとしても、とても絆のある夫婦だったと思います」と夫婦役を演じた二人ならではの信頼関係をみせていた。


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 さらに、そんな二人の娘・まゆみ役を演じた新川が「役とは似てないと思います(笑)。でも令和になった年の10月に撮影していたんですが、私自身の結婚発表も同じ年の8月にさせていただきました。私は、しっかりと準備をして結婚をお伝えしたので、まゆみの勇気とか勢いはすごいですよね」とプライベートでの結婚発表と撮影を振り返ると、天海は「(新川さんは)私たちよりしっかりしてると思う!積立増やすって言ってましたし、ねぇ?」と松重に問いかけ、松重も「今から老後の資金を考えてるんですよ、立派です」と本当の娘を自慢するかのように、太鼓判を押していた。


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 草笛はというと「私は皆さんをかき回す役。そんな役はあまりやったことがなかったんだけど、羽をのばしてやらせていただきました。芳乃さんは、どんな洋服を着るかしら、ということも考えたりして。実は劇中、私の私物の帽子を被っていたりするんですよ」と撮影秘話を披露。すると前田監督が「芳乃さんは草笛さんそのものだと思っていたので、実は撮影で結構私物をお借りしていました」と続けて明かし、来場者たちも驚き顔。しかし草笛は、破天荒で周囲の人を巻き込む浪費家な姑・芳乃役を演じるにあたって、撮影前に監督から“そのままの草笛さんでお願いします。十分おかしいですから”と言われたことを根に持っている様子で「監督は私のことをおかしいって言うんですよ! ちょっとショックだったわ」とお茶目に不貞腐れる一幕も。監督は「おかしいには、“かわいい”も”素敵”もすべて入ってるんですよ」と涼しい顔で言い訳するも、「嘘ばっかり!」と草笛から鋭いツッコミが入る事態に。その様子に、会場も登壇者たちも笑いが溢れ、現場での和気あいあいとした空気感そのままの雰囲気で場内は盛り上がりを見せていた。


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 イベント終盤には、本作の主題歌を担当する氷川きよしの楽曲「Happy!」にちなみ、最近ハッピーだったことは?という質問が。天海が「今日を迎えられたことですね。1年の公開延期は本当に苦渋の決断だったと思います。私は映画を知ってもらうための1年間、と前向きにとらえてきたけど、世の中の皆さんの努力と忍耐のおかげで、こうして(劇場が)満席の光景をみることができました。こんなハッピーなことがあるでしょうか? ねぇ??」と松重に語りかけ、松重も「その通り!」と力強くうなずき、さらに「実は孫が生まれたんですが……この状況なので会えてなかったんです。でも先日、ようやく会うことができました」とおめでたいニュースを報告。新川も「今日を迎えられて本当にハッピーです!」と喜びを明かしつつ、草笛は「昔だったら、映画は撮影したらそこで終了。こうやってお客様の前で話せることなんてありませんでした。こういう映画の初日を迎えるのは初めてです。皆さんに迎えられてこの映画は幸せですね。もう思い残すことありません!」と大女優ならではのエピソードと冗談で会場を笑いに包みこんでいた。

 最後に、天海から「今日は足を運んでくださってありがとうございます。1年間、公開が延期になり、皆さんに観てもらえるこの日を心待ちにしていました。毎日、大変なこともあると思います。まだまだ、苦労している人も辛い思いをしている人も多いと思います。ぜひ、この映画を観て、きよしくんの歌で、一時でもハッピーになってお家に帰ってくれればと思います。毎日が元気になるように、この映画を使ってください!」と改めて、公開延期を経て初日を迎えられた喜びと、皆様の幸せを願うメッセージが贈られ、初日舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。



(オフィシャル素材提供)



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