インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

作品紹介

トップページ > 作品紹介 『記憶の戦争』

2021-09-15 更新

英題:UNTOLD
記憶の戦争kiokunosensou
©2018 Whale Film

イントロダクション

 2018年4月、とある市民平和法廷がソウルで開かれた。法廷に立つ1人のベトナム人女性、グエン・ティ・タン。彼女は、<フォンニィ・フォンニャットの虐殺>の生存者である。8歳の時に韓国軍に家族を殺され孤児となった彼女は、その記憶を思い出して、涙を浮かべる。

 あの日、一体何が起こったのか……。

 あの日の出来事を目撃したディン・コムは身振り手振りを交えて当時を再現する。あの日の後遺症で視力を失ったグエン・ラップはこれまで語ることのなかった記憶を絞り出すように語る。一方で、“参戦勇士”と称された韓国軍人たちは、「我々は、良民は殺していない」と主張する。

 イギル・ボラ監督が、全員女性の制作陣とともに「ベトナム民間人虐殺」の記憶について当事者たちの生々しい証言の数々を記録した傑作ドキュメンタリーが誕生した。


kiokunosensou

ストーリー

 枯葉剤の後遺症で亡くなった祖父は自らを「参戦勇士」だと称したが、戦争については何も語らなかった。韓国はベトナム戦争の特需で豊かさを手にした。

 私は沈黙の世界を知るために旅をし、思考し、そしてフォンニィ村でカメラを回した……。

 その場所には歴史の中で忘れ去られた物語があった。

 風光明媚なベトナムのリゾート都市ダナンから車で20分ほどの場所にフォンニィ村はある。ここでは毎年、陰暦の2月になると村のあちらこちらでお香の匂いが漂う。1968年 同日同時刻に亡くなった村人たちを弔い、残された者たちは慰霊碑の前で50年間欠かさず祭祀を執り行ってきた。

 “私は目撃した。それは韓国軍人だった”

 あの日、家族を失ったタンおばさんは当時を思い出して涙を浮かべた。あの日の出来事を目撃したコムおじさんは身振り手振りを交えて、当時を再現して見せた。そしてあの日の後遺症で視力を失ったラップさんは、語ることのなかった記憶を絞り出すように語り始める……。


kiokunosensou

kiokunosensou

kiokunosensou

kiokunosensou

kiokunosensou

kiokunosensou

kiokunosensou

kiokunosensou

(2018年、韓国、上映時間:79分)

キャスト&スタッフ

監督:イギル・ボラ
プロデューサー:ソ・セロム、チョ・ソナ
撮影:クァク・ソジン
編集:パトリック・ミンクス、イギル・ボラ、キム・ナリ、キム・ヒョンナム
音楽:イ・ミンフィ

配給
スモモ、マンシーズエンターテインメント
2021年9月よりポレポレ東中野ほか 全国順次公開

■ オフィシャル・サイトhttps://www.sumomo-inc.com/kiokunosensou (外部サイト)



関連記事
舞台挨拶付きマスコミ試写会

Page Top