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『幸せの答え合わせ』
オフィシャル・インタビュー

2021-05-19 更新

ウィリアム・ニコルソン監督


幸せの答え合わせhopegap
©Immersiverse Limited 2018
配給:キノシネマ

 アネット・ベニング×ビル・ナイ×ジョシュ・オコナーが奏でる心を揺さぶる家族のアンサンブル『幸せの答え合わせ』が6/4(金)より、キノシネマ横浜みなとみらい、キノシネマ立川髙島屋S.C.館、キノシネマ天神ほか全国順次公開となる。この度、ウィリアム・ニコルソン監督のオフィシャル・インタビューが到着した。


ウィリアム・ニコルソン監督

 1948年、イギリス生まれ。
 ダウンサイド・スクールを卒業後、ケンブリッジ大学のクライスツ・カレッジで学ぶ。小説を執筆していたが、BBC TV局でドキュメンタリー映画制作に携わっている時にTVドラマの脚本を書くようになる。脚本を手掛けた代表的なTV作品に、英国アカデミー賞ドラマ賞を受賞した「ある作家と死」(86)などがある。
 まもなく映画界にも進出し、『永遠(とわ)の愛に生きて』(93)と『グラディエーター』(00)の脚本で、アカデミー賞®と英国アカデミー賞にノミネートされる。
 脚本を手掛けたその他の代表作に、『サラフィナ!』(92)、『ネル』(94)、『トゥルー・ナイト』(95)、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(07)、英国アカデミー賞にノミネートされた『レ・ミゼラブル』(12)、同賞にノミネートされた『マンデラ 自由への長い道』(13)、『不屈の男 アンブロークン』(14)、『エベレスト 3D』(15)、『ブレス しあわせの呼吸』(17)などがある。
 1997年には、『ファイアーライト』の監督と脚本を手掛ける。




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 アカデミー賞®受賞の名脚本家ウィリアム・ニコルソンが両親のエピソードを映画化した本作。作品に込めた想いは強く「いざ、この題材について書こうと執筆に取り組み始めたら、様々な感情が込み上げてきた。この物語には感情的な場面がいくつかあるが、その一部は実際に僕と僕の両親の身に起こったことだ。しかも僕は両方の味方という複雑な立場にいた」と語る。ウィリアム監督は、熟年離婚は成人した子供にも影響を与えると指摘し、「多くの人は両親が離婚すると、幼い子どもは傷つくが、成人した子どもにはあまり影響がないと考えているけれど、それは違う。成人した後に両親が離婚すれば、子どもは幼少時代の自分の原点を疑わざるを得なくなる。この映画は人間関係の中で、人々が背負う負担について、特に親が子どもたちに知らず知らずのうちに背負わせているものについて描いている」と明らかにした。


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 日頃は脚本家としての活躍が多いが、本作を自ら監督することになった理由を、「映画を作るのは、監督であって脚本家ではない。僕が書いた脚本が素晴らしい作品になった時もあったが、失望したこともあった。でも本作に関しては、絶対に失望したくなかった。それで自分で監督したほうが良いと考えたんだ」と語る。また、本作を「苦しむ母親と彼女を支える優しい息子というような単純な話ではない。息子自身も自分の過ちに気づく。不釣り合いな両親のもとで育ったゆえに、人との親密な関係が苦手で他者とうまく関係が築けないんだ」と解説。

 アネット・ベニング、ビル・ナイ、ジョシュ・オコナー、この名優3人が揃い、登場人物の感情が混ざり合わさることで、それぞれの才能を掛け合わせた以上のものが生まれたといい、「この3人の素晴らしい俳優たちの最高の演技が生み出す効果を目撃すれば、観客は圧倒されるに違いない」と胸を張った。


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 監督が並々ならぬ想いを込めた自信作をぜひ劇場でご覧いただきたい。映画『幸せの答え合わせ』は6月4日(金)よりキノシネマ横浜みなとみらい、キノシネマ立川髙島屋S.C.館、キノシネマ天神ほか全国順次公開。



(オフィシャル素材提供)




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