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『神在月のこども』完成披露試写会

2021-10-04 更新

舞台挨拶登壇:柴咲コウ、井浦 新、新津ちせ、神谷 明、白井孝奈監督
出雲中継出演:蒔田彩珠、miwa、佐川 遥(総作画監督)、四戸俊成(原作・コミュニケーション監督)

神在月のこどもkamiari-kodomo ©2021 映画「神在月のこども」製作御縁会
配給:イオンエンターテイメント
10/8(金)より全国ロードショー

 “島国の根”と書く神話の地「島根・出雲」を目指して駆ける少女の成長を描く劇場オリジナルアニメ『神在月のこども』が10月8日(金)全国公開となる。この度、映画公開を直前に控え、完成披露舞台挨拶がユナイテッドシネマ豊洲と島根県・出雲の大社文化プレイスうらら館の2ヵ所同時開催にて行われた。


出雲プレミアには主演の蒔田彩珠、主題歌や劇中歌を担当したmiwa、原作・コミュニケーション監督の四戸俊成、総作画監督の佐川 遥が登壇

 冒頭で「4月に一度出雲に来たのですが映画が完成し、披露試写会で再び出雲に来られて嬉しいです」と蒔田が挨拶。出雲市の飯塚市長も駆けつけ「出雲市としても全面的にコラボをして引き続き作品を応援していきたい」と続けた。

 蒔田は「この作品はこのような時代に前を向ける映画です。カンナが懸命に走っていく姿をみて元気を出してもらえたらと思います。カンナとシロ、夜叉の旅をぜひとも映画館でご覧ください」と笑顔。

 佐川も「この作品は本当にストレートに感情に訴えかけてくる作品になっています。アクション作品などとは違いますがそれぞれのキャラクターの心情表現を丁寧に描きました。観る度に新しい発見があると思いますし、あってくれると嬉しいです」と続け、四戸も「この作品を最初に2人(ロケーション監督の三島鉄平)と始めた時は分からないことだらけでしたが、いろいろな方とのご縁でこんなにも素敵なキャストとスタッフが集まってくれて、こんなにも素敵な作品が完成しました。この作品を観ていただけた皆様ともご縁が出来たと思います。作品の公開がこんなにも楽しみだと思える作品を作ることができて本当に幸せです」としみじみ。スタッフ、キャストみんなが自信を持って本作を完成させたことが伝わってくる。

 ミニライブでは、主題歌「神無-KANNA-」と初のお披露目になるエンディング曲「神在月のこども」を力強く歌い上げた会場を盛り上げたmiwa。「今回は3曲を提供させてもらいました。2年近く前から作品と関わることはあまりないので思い入れも強い作品です。また本日歌ったエンディング曲『神在月のこども』は初めて人前で歌わせていただきました。主題歌『神無-KANNA-』を含めて皆さまの心に届くと良いなと思っています」とようやく公開を迎えられる喜びを語った。


kamiari-kodomo

東京プレミアには柴咲コウ、井浦 新、新津ちせ、神谷明、白井孝奈監督が登壇

 主人公カンナの母親・弥生役を演じた柴咲は「この企画、脚本と出合ったときに涙が出た。自分を信じて生きるということは大人でも大変なのに、小さなカンナが悩みや絶望を抱えながら諦めずに頑張っている姿に感動しました。観てもらうと分かるんですが、日本の素晴らしい景色がたくさん映っているので、ここに行ってみたいとか思いながら観てもらえると楽しんでいただけると思います」と挨拶。神谷は前日の台風を避け、快晴に恵まれた完成披露試写会を迎え、「昨日はどうなることかと心配しておりましたが、今日は映画をお祝いしてくれているような晴天で安心しました」と笑顔を見せた。アニメーション監督の白井は「この作品は小規模で始まった企画だけど、多くの関係者に協力いただいて、本日、完成お披露目できました」と喜びと共に、横に並ぶキャストたちにも感謝を伝えた。

 母親役に関して柴咲は「私自身は母親になったことがないけど、弥生はカンナのことを一番応援している存在だろうなとおもって演じました。弥生は天真爛漫なキャラクターですけど、明るさって人に勇気を与えるし、自分も口ごもりがちになってしまうので、弥生のように声を掛けて力を分けられるような人になりたいなと思いました」と役から受けた影響を明かした。

 父親・典正役を演じた井浦は「典正は不器用な父親だと思います。日々成長する思春期の娘に、どう接していけばいいか、どう声を掛ければいいか、悩みながら接している、そんな思春期の娘をもち接し方に悩む世のお父さんたちを代表するような役だと思います」と語った。

 主人公カンナの幼少期を演じた新津は「カンナには負けず嫌いなところがあって、そこは自分と似ているなと思いました」と役との共通点を明かした。大国主を演じた神谷は「本来、人間と神々の役で違いはないのですが、人間を役者、神々を声優が演じるように分けてくれたことで、生身の人間とは違う神様として、一線を画して演じることができたと思います」と語った。

 ここから、出雲と東京を繋ぎ、蒔田、miwa、佐川、四戸が東京会場のスクリーンに登場。

 コロナ禍で顔を合わすことなく制作が進んだ本作。出雲と東京を繋ぐことで初めて家族キャストが勢揃いしたイベントとなり、蒔田は「オンラインで繋がるという不思議な感覚になっています。島根ではまだのんびりできてないのですが、人が優しくて堪能しています」とほほ笑み、母親役の柴咲と画面越しの初対面に蒔田は「はじめまして」と挨拶、柴咲も「不思議な時代ですね」と笑顔で答えた。

 ここで、モントリオール国際リース賞映画祭に主演女優賞、最優秀音楽賞を含む4部門にノミネートされたことが発表され、蒔田は「声のお仕事で賞を頂けるかもしれないというのが初めてで、実感が無くて、でも、公開の前からすでに多くの方にご覧いただいて評価いただけているんだなと思い嬉しいです」と喜んだ。miwaは「四戸さんとパリで会ってから2年が経っているんですが、これだけ長い間、作品に携わらせていただくことがこれまでなかったので嬉しいです。また、今回音楽賞にノミネートされたということで、いろいろ映画を観てこんな歌がいいかなとか考えながら作ってきたので、良かったなと思います」と喜びを明かした。


kamiari-kodomo

 佐川総作画監督は「日本の各地の景色を観ていただきたいというのが初めからあったので、こうして現地の方にも映画の中で描いた景色を観ていただけて嬉しいです」と感慨深い様子。

 本作の注目ポイントとして、柴咲は「個人的な感想で申し訳ないのですが、子どもの頃から神谷 明さんの声で育ってきたものですから……やはり神谷さんの声が神がかっているので、劇場の大きな音で神谷さんの声をご堪能ください」と神谷との共演に感激した様子で、これには神谷も「ありがとうございます」と笑顔で応じた。井浦は「自然の描写や風景描写などがふんだんに描かれていて、また、神話に繋がる背景をこの映画ではちゃんと描いているので、そういったところにも注目してもらうとこの映画をより楽しむことができると思います」とコメント。新津は「幼少期のカンナは走るシーンが多いので、その走るシーンのなかでカンナの気持ちを伝えられるように、転んだり、息切れしてしまうシーンに気持ちを込めるように気をつけて演じました。走るシーンの躍動感を感じてもらえたら嬉しいです」と演じる上での工夫を明かした。神谷は「作品の前半ではカンナ・ファミリーの繋がりを楽しんでいただき、中盤から後半にかけてはカンナを取り巻くキャラクターたちの織りなす物語を楽しんでいただければと思います」と続け、「miwaさんの歌が作品を観た後に聞くと更に素晴らしいので、ぜひご堪能いただければとおもいます」とmiwaが担当した楽曲にも言及した。白井監督は「公開前にご覧いただいた方々に感想を伺った際に、性別や年齢によって、注目されているポイントが違うことが印象的でした。この作品は、家族の話でもあり、少女の葛藤を描いた話でもあり、日本の風景や、神さまと人間の違いを描いた作品でもあります。皆さんそれぞれの視点でお楽しみいただければ嬉しいです」と作品の出来に自信を覗かせた。

 最後に、柴咲より「いろいろな生き辛さもあるこの世の中で、この映画を観てリフレッシュしてくれればと思います。小さなカンナが頑張る姿を観て、きっといい気分で劇場を後にしていただける作品だと思います。素敵な作品に関わることができて嬉しいです。こんな時代だからこそぜひご覧いただきたい作品です」と作品への感謝の言葉で締めくくられ、舞台挨拶は盛況のうちに終わった。



(オフィシャル素材提供)



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