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トップページ > 作品紹介 ある人質 生還までの398日

2021-02-09 更新

英題:SER DU MÅNEN, DANIEL
ある人質 生還までの398日hitsujikai
© TOOLBOX FILM / FILM I VÄST / CINENIC FILM / HUMMELFILM 2019

イントロダクション

 戦争の中の日常を撮影し、世界に伝えたい──。そんな熱い思いを抱いて内戦中のシリアに渡った若き写真家が、突然誘拐された。拷問と飢えに苦しみ、恐怖と不安に苛まれる地獄の日々を彼はいかにして耐え抜いたのか? そして、それまでごく普通の生活を営んでいた家族は、愛する彼を救出するために、到底不可能とも思える方法をいかにして実践したのか?

 24歳だった2013年5月から翌2014年6月まで、398日間にわたってシリアで過激派組織IS(イスラム国)の人質となり、奇跡的に生還を果たしたデンマーク人の写真家ダニエル・リューの衝撃の実話が映画化された。これは、ダニエルの過酷な体験と、決して諦めなかった家族の奔走を描いたスリリングにして感動的な物語であり、ISの真実を人質の視点で内側から初めて本格的に描いた映画でもある。また、知られざる人質救出の専門家の活躍ぶりも見逃せない。

 監督は、大ヒット作『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(09)で世界的に知られるデンマーク出身のニールス・アルデン・オプレヴ。共同監督を『幸せになるためのイタリア語講座』(00)などで知られる俳優で本作でも人質救出の専門家という重要な役を演じているアナス・W・ベアテルセンが務めている。原作は、ジャーナリストのプク・ダムスゴーがダニエル・リューと関係者に取材して書き上げた「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還」(光文社新書刊)。脚本は、『ダークタワー』(17)など多くの作品を手がけ、監督としても活躍しているアナス・トマス・イェンセンが担当した。

 主演は、2017年ベルリン国際映画祭シューティング・スター賞に輝き、『幸せな男、ペア』(18)などに出演しているデンマークの俳優エスベン・スメド。彼は体操選手の肉体を作るためにジムでトレーニングをするとともに、人質のシーンのためには8キロも減量。さらにダニエル・リュー本人と何度も会って話を聞いたり人柄に触れたりして役作りをし、難役を見事に演じ切った。ジェームズ役には『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(14)、『ファンタスティック・フォー』(15)のトビー・ケベル。そのほか、デンマークを代表するキャストとスタッフが集結し、実力を発揮している。

 ISなどの過激派組織による誘拐は、日本に暮らす私たちにとっても他人事ではない。危険な紛争地域へ行き、真実を発信してくれる写真家やジャーナリストの活動がいかに尊いものであるかを、本作は改めて思い出させてくれる。


398-movie

ストーリー

 怪我のために体操選手の道を断念したダニエルは、ずっと夢だった写真家に転身。戦争の中の日常を撮影するため、シリアの非戦闘地域を訪れた。

 だが現地の情勢が変わり、ダニエルはISに誘拐され拷問を受ける。

 家族は巨額の身代金を用意するために奔走するが、犯人側は容赦なく追い討ちをかけ、過大な要求を突きつけてくる……。


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(2019年、デンマーク・スウェーデン・ノルウェー、上映時間:138分)

キャスト&スタッフ

原作:プク・ダムスゴー「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還」(光文社新書刊)
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ)、アナス・W・ベアテルセン
出演:エスベン・スメド、トビー・ケベル、アナス・W・ベアテルセン、ソフィー・トルプほか

配給
ハピネット
2月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町にて公開!

■ オフィシャル・サイト398-movie.jp (外部サイト)



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