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『横須賀綺譚』初日舞台挨拶

2020-07-13 更新

しじみ、川瀬陽太、湯舟すぴか、長屋和彰、大塚信一監督

横須賀綺譚yokosukakitan © shinichi otsuka.2020.横須賀綺譚

 7月11日(土)に新宿K's cinemaにて映画『横須賀綺譚』が公開初日を迎え、しじみ、川瀬陽太、湯舟すぴか、長屋和彰、大塚信一監督が登壇、満席の客席を前に作品への熱い思いを語った。


 本作は震災により亡くなったと思われていたかつての恋人が「生きているかもしれない」との怪情報を得て旅に出る男の姿を追うヒューマン・ミステリー。

 主人公・春樹役に『恋の罪』『こっぱみじん』『走れ、絶望に追いつかれない速さで』などで注目を集めた小林竜樹、ヒロイン知華子役に今泉力哉監督作品『終わってる』や『ウルフなシッシー』などのしじみを迎え、共演者にインディーズ映画から『シン・ゴジラ』といった大作、『anone』などのTVドラマまで幅広く活躍する川瀨陽太、烏丸せつ子、湯舟すぴか、長屋和彰らが脇を固める。

 監督・脚本は劇場公開作品としては長編デビューとなる大塚信一。普段はラーメン屋で働きながら本作を5年かけて完成させ、カナザワ映画祭2019にて期待の監督賞を受賞した。

 拍手の中、満員の劇場に登場した監督とキャスト。それぞれ公開初日を迎えことについて感謝の言葉を述べた。欠席となった主演・小林竜樹からは「こんな状況のなか、本日は劇場にお越しいただき、誠にありがとうございます! 記憶を改ざんしてでも、忘れなくては生きていけないこと、決して忘れてはいけないこと。『横須賀綺譚』が我々誰もが持っているそれらを、改めて考えるきっかけとなれていたら、幸いです」とコメントが寄せられた。

 大塚監督は、「元々はフィリップ・K・ディックの小説『地図にない町』が着想のもとで、震災をテーマに話を膨らませていきました。SFなのか、社会派ドラマなのか、リアリティ・ドラマなのか、ジャンル分けが出来ない作品になったと思う。観客の皆さんのどう受け取られるか楽しみです」と5年越しの公開に感無量の様子。

 また監督補を『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が務めた本作。「なにかと衝突の多い現場だったので、撮影の合間に落ち込んでタバコを吸っていると、いつも彼が励ましてくれました。彼がいなかったらキャストに負けていたかもしれません」と苦笑しつつ振り返った。

 演じた役柄について、ヒロイン役のしじみは、「亡くなったかもしれないと噂されるという役柄。普段から幽霊役が多いので雰囲気を活かして演じることが出来たと思います」と振り返った。

 また川瀬陽太は、「書き割りのような役柄にならないように、細かい台詞についても何度も監督と議論しました。最終的に本当に良いものになったと思います。震災後という、かつてとは変わってしまった世界を描いた作品です。コロナ禍の現在にこそ一人でも多くの方に観てほしいと思っています。必ず心に引っかかるものがあると思います」と観客にメッセージを送った。

 やむなくカットしたシーンや、幻のラスト・シーンを編集した「もうひとつの横須賀綺譚」を視聴出来るQRコードがついたパンフレットの発売も発表された。現在劇場にて予約受付中で、7/14(火)からは劇場受付でも販売が始まる。

 また【上田慎一郎を探せSNSキャンペーン】も開始予定。監督補の上田慎一郎の出演シーン2ヵ所をツイートした人から抽選で10名にパンフレットがプレゼントされる。詳細は公式ツイッター(https://twitter.com/YOKOSUKAKITAN、外部サイト)にて。

 『横須賀綺譚』は新宿K's cinemaほか全国順次公開中。ゲストを呼んだトークイベントも予定されている。


yokosukakitan


(オフィシャル素材提供)



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