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『ひとくず』
再アンコール上映 初日舞台挨拶

2021-06-13 更新

上西雄大、古川 藍、徳竹未夏、木下ほうか

ひとくずhitokuzu 配給:渋谷プロダクション
渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中
© YUDAI UENISHI

 全国動員2万人超え達成! 映画『ひとくず』が6月12日(土)より渋谷ユーロスペースにて、再アンコール上映中。初日舞台挨拶では、本作監督・主演の上西雄大、出演者の古川 藍、徳竹未夏、木下ほうかが登壇した。


 昨年3月12日から渋谷ユーロスペースで上映が始まり、緊急事態宣言で上映が中断。その後1年以上かけ、全国56の劇場で上映してきて、2万人の動員を達成。そして、またここユーロスペースへの凱旋となった。

 本日の思いを聞かれた監督・主演の上西雄大は、「当時は迫り来るコロナの恐怖の中、開けさせていただき、2週間上映後に緊急事態宣言で上映がストップしまして、その時は『これでおしまいかな』と絶望の淵に突き落とされました。まさか1年以上もロングランが続いて、動員2万人を超えるなんて、夢にも思わなかったので、『ひとくず』は僕の手を離れて走り続けたと、胸がいっぱいです」と感無量の様子。

 木下ほうかは、今日の想いを聞かれ、「ついさっきまで長野県で撮影していて、新宿駅を降りて、スーツケースを持って歩いていたら、警察官2名がいて。『この時に視線を外したら職質が来る』というのを知っていたから、長いこと見てまっすぐ歩いていたら、ばっときたんです。『ちょっと質問させてください』『急いでいます。すぐってスーツケース開けますよね? 舞台挨拶がありますから、そこまでついてきてください。そうしたら応じます』と言って、舞台挨拶の説明をしたけれど、全然だめだったんです。かなり若いほうの警官が『あなた、有名な方なんですか?』と言ってきて、『あなたが知らないなら僕は無名ですよ』と言ったんですが、先輩警察官が『どうぞ』と。芸能人は職質をやられると思ったら逃がしてくれたので、イメージが悪くなかったということが分かりました。無事間に合いました。ショックすぎて、まだドキドキしています」と最新エピソードを披露。

 木下が、本作出演の経緯に関して「ファミレスで初対面で口説かれて」と話すと、上西は「感動して僕は泣いて、その時のレシートは額に入れています」と話した。

 木下は本作に関して、木下は、「大阪の十三と難波と合計4回も舞台挨拶に来ているんですが、あんまり出ていないんで気まずいんです。そのご褒美で、上西監督の新作『西成ゴローの4億円』に呼んでもらいまして」と話した。上西が「奥田瑛二さん、石橋蓮司さん、加藤雅也さん」と出演者を挙げると、木下は「その方たちは皆『ひとくず』のファンで、新作に出ると言ったんですよ」と『ひとくず』から全てが広がっていることを強調。

 上西が「『西成ゴローの4億円』の前に撮った7月10日公開の赤井英和さんとダブル主演の『ねばぎば 新世界』の豪華出演者(菅田 俊、有森也実、小沢仁志、西岡德馬)も、『ひとくず』を観て出演していただいたんです。昭和の匂いがプンプンする映画を作りました」と話すと、木下は「大阪が舞台なのにもかかわらず、それは僕は出ていません」と拗ねたような様子も。

 木下が、「1年以上も上映できてすごいですよね。Tシャツを着てきてくれているお客さんもいる」と客席を見回すと、上西は、『ひとくず』で虐待される女の子・鞠役のコスプレをしている女の子を指差し、「暑いさなか、冬物のコートをご自分でご用意されているんです」と指摘。徳竹によると「小学校でも彼女が布教活動をしているんです」とのこと。木下は「『鬼滅の刃』とかのコスプレが流行ってるんでしょ?」とツッコむと、上西はすかさず、「『鬼滅の刃』と『ひとくず』とどっちが好きなんですか?」と質問。女の子は「『ひとくず!』と答え、会場は笑いに包まれた。

 大阪十三のシアターセブンでは28週のロングラン上映中。古川は「今は緊急事態宣言中ということもあり、リモートで舞台挨拶をしているんですけれど、出られる時は私と(徳竹)未夏さんとでほぼ毎日登壇しています!」と話した。

 『ひとくず』を2度以上観ている方を“追いくずさま”と呼んでいる本作。上西が「追いくずさまはいらっしゃいますか?」と尋ねると、客席の半数位の方が手を挙げ、10回以上も5人ほど。「14回目」「27回目」という方もいて、木下も、「何か表彰しようよ」と提案。

 本作は、児童虐待・育児放棄を扱った映画。上西は「僕が児童相談所の嘱託医をされている楠部知子先生に取材をした時に、『虐待について知っていますか?』と投げかけられ、現実に起こっている虐待の問題を知りまして、救いを求めて書いたお話です。(楠部先生に)『虐待の最大の抑止は社会が関心を持つことだ』と言われました。一人でも多くの方がこの映画を観て、関心に繋がればと思います。まだまだ上映を走らせようと思いますので、口コミの方よろしくお願いいたします」と熱いメッセージを送り、舞台挨拶は終了した。



(オフィシャル素材提供)



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