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『閉鎖病棟―それぞれの朝―』
涙活イベント

2019-10-31 更新

K(主題歌)、寺井広樹(全米感涙協会会長)

閉鎖病棟―それぞれの朝―heisabyoto 配給:東映
2019年11月1日 全国ロードショー
© 2019「閉鎖病棟」製作委員会

 珠玉の人間ドラマを生み出してきた帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)の山本周五郎賞受賞作『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)が、『愛を乞うひと』『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸監督・脚本により映画化。『閉鎖病棟―それぞれの朝―』のタイトルで、2019年11月1日(金)に全国ロードショーとなる。

 この度、涙活イベントを実施。涙活とは、1ヵ月に2~3分だけでも能動的に涙を流すことによって心のデトックスを図る活動。原作の書店POPが「感動のあまりむせび泣きました…」というキャッチコピーが付くほど、優しさがあふれ出ることからイベントが実施。本編の上映が終了し、会場からは拍手が。そんな中、主題歌を歌う、Kがサプライズ登場し、観客は驚きを隠せない様子。Kはマイクなしで生歌を披露し、観客の感動は最高潮に。Kも「こんなに観客と距離が近いところで歌を披露したのは初めてです」と感慨深い様子。最後は、全米感涙協会から涙活トロフィーを貰い、「嬉しいです!」と喜びを表し、拍手喝采の中、イベントは終了した。


 Kは、観客にはサプライズで登場し、キーボードを弾きながらの生歌に、観客は映画の感動は最高潮に。歌い終えて、Kは「こういう生歌披露の機会は、なかなかないので、皆さんの映画のイメージを壊さないように気をつけました」と言うと、観客からは拍手が。また本日、第2子が生まれたことが発表され、Kは「2人目が生まれまして、ありがとうございます」と言うと会場からは再び大きな拍手が。


heisabyoto

 今回、参加した涙活とKには深い縁があったとのこと。涙活イベントの第一回目のゲストにKが出演していたことが明かされ、Kは「2013年で初めて涙活を知り、元々僕は涙もろいのですが、一人で映画館に行くのは、泣きたいときに泣けるので好きです。自分の心とストーリーがリンクしたら涙を流してましたね。泣きたいときに泣くのは大切だなと思いました。男泣きは、昔は隠すのがかっこいいみたいに思われていましたが、今は変わって自然なものになってきましたね」。

 そして、涙活の必要性を聞かれ、Kは「自分の気持ちをアウトプットするのは大切ですよね。僕は気持ちを作品に表現して残していく、仕事に繋げられますが、誰もが自分自身に素直に表現するのは大切だと思います。僕は、悲しみは美学だととらえていて、人が泣くところ、弱いところは素直で素敵なことで、恥ずかしいことではないと思います」と、改めて涙活の大切さを実感している様子だった。

 また映画の感想を聞かれたKは、「悲しいシーンからも、希望や未来に繋がるものを探しながら観ました。由紀が夜明けに彷徨うシーンに心打たれて、自然と涙が流れました」とおすすめの感動シーンを言うと、観客も納得の様子。寺井は「俳優さんの演技力に圧倒されて9回泣いてしまいました。その後、渋川(清彦)さんとたまたま町ですれ違ったのですが、(暴れ者の役を引きずり、渋川さんに)怒りが湧いてきてしまいました。(映画の世界観を)ずっと引きずってしまう、印象の深い映画でした」と役者の演技にも太鼓判。

 本作のために、書き下ろされた主題歌「光るソラ蒼く」に込めた想いについて、Kは「曲を作るに当たり、当初は迷いがありましたが、監督から、“映画の中のキャストの気持ちで書くのではなく、映画を観終わったKさんの気持ちで書いて下さい”と言われたことで迷いが消えました。この映画はたくさんの答えを持っていますが、映画を観終わった方が自分の答えを探せるように、ちょっと手助けできるような曲になれればと思いました。人は生きていく中で、人を傷つけたり、傷つけられたりするけど、人を癒すことが出来るのも人の力だと思います。歌詞を作る過程は大変で、(オファーの)お話を頂いてから原作を読み、メロディを3曲作り、映画の撮影現場に実際に何度か行って、映像に合わせてみないと合わなかったり、映画を観る前に持つ映画のイメージとすり合わせるのが大変でしたね。計25回ほど歌詞を書き直して、大変で泣きたかったです(笑)。何ヵ月もこの曲に打ち込んでいて、他の曲に手が回らなかったですね」と書き下ろした本作にかけた熱い思いを語った。

 全米感涙協会より、“最も泣ける映画主題歌”としてKに涙活トロフィーが贈られ、会場からは拍手が。認定理由について、寺井は「私は試写を拝見して、エンドロールで涙を流して、立てなかったです。エンドロール職人じゃないかという位、映画と合っています」と大絶賛。Kはトロフィーを受け取り、「嬉しいし、もっといい作品を作らないと、と責任を感じますね。新しいアルバムも楽しんで貰えたら嬉しいです」と喜びを表し、会場は拍手で包まれた。


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(オフィシャル素材提供)



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