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『駅までの道をおしえて』
公開記念舞台挨拶

2019-10-21 更新

新津ちせ、坂井真紀、滝藤賢一、市毛良枝、塩見三省
橋本直樹監督、ルー(柴犬)
MC:伊藤さとり

駅までの道をおしえてekimadenomichi 配給:キュー・テック
全国公開中!
© 2019映画「駅までの道をおしえて」production committee

 直木賞作家・伊集院静の傑作短編を映画化した『駅までの道をおしえて』のキャスト・スタッフが、公開記念舞台挨拶に登壇。子どもたちの間で絶大な人気を誇る楽曲「パプリカ」を歌うユニット「Foorin」の最年少メンバーで、本作で実写映画初主演を務める新津ちせと、サヤカの両親を演じた坂井真紀と滝藤賢一、サヤカの祖父母役を演じた市毛良枝と塩見三省、監督を務めた橋本直樹監督が登場しクロストークを行った。


 上映後の舞台挨拶に登壇したキャスト・スタッフ陣。先陣を切って口を開いた新津は「こんにちは! サヤカ役を演じました新津ちせです」と子供らしく元気よく挨拶したかと思えば、「本当に、本日はよろしくお願いします」と礼儀正しく挨拶し会場からは歓声と拍手が沸き起こる。本日は映画の中の一家揃っての舞台挨拶となり、ベテラン俳優陣に囲まれた新津は少し緊張気味の様子。そんな中お父さん役を演じた滝藤が「こんにちは。マキタスポーツです!……って坂井さんに言えと言われました(笑)」と舞台挨拶に来られなかった共演者を名乗り、家長らしく場を和ませた。

 まず、本作での役作りについて聞かれた滝藤は、「撮影に入る前に、坂井さんと新津さんと3人で過ごす時間をもらいました。その時間があったおかげで自然と3人が本物の家族のようになっていった覚えがあります」と回答。続けて「なにより、僕は高校生の頃から坂井さんの作品を見て育って、部屋にポスターまで飾ってました。その方と夫婦役を演じることができてとても嬉しかったんですよ!」と思いのたけをぶつけると坂井は「すいません、ありがとうございます。もういいです、そんなこと言わなくて」とさらっと受け流し、滝藤は「これ言うといつも面倒くさそうにされるんですよ」と苦笑い。

 家族3人で過ごした時間を坂井も振り返り「あの時間があって本当によかったと思います。ちせちゃんが心を開いて私たちを受け入れてくれて、私たちをお父さんお母さんとして育ててくれました」と話すと、すかさず滝藤が「そうですね。そして僕らもまた一歩成長しました」とうまくまとめ客席は笑いが沸き起こる。

 約1年間、サヤカを演じ続けた新津は、「サヤカは意志の強い女の子。『ルー(劇中の愛犬)が好き』という気持ちを持ち続けてずっとまっすぐに生きている女の子です」と語る。今回、撮影の準備期間から1年半ほどルーと共に暮らし、絆を深めていった新津は「ルーと遊ぶのはとても楽しかったです! 撮影が終わって離れる時はすごく寂しくてワーって泣いちゃいました」と振り返る。

 おばあちゃん役を演じた市毛は「この映画はまだストーリーも何も知らない時点でなぜか、『これはやりたい』と勘で思ったんです。そのあと脚本を見せてもらい、役名も“おばあちゃん”でしかなく、台詞もないことに少し驚きましたが(笑)、それでもやりたいという気持ちがあったんです」とほぼ本能で出演を決めたことを告白。「衣装合わせで塩見さんにお会いした時も『久しぶりに塩見さんとご一緒できる』と幸せな気持ちになり、ちせちゃんに初めてお会いした時も『この子と一緒にできるのはすごく幸せ』だなと感じました。この映画に関われるだけでも幸せだと感じてしまう不思議な作品でした」と語る。

 おじいちゃん役を演じた塩見は、「この騒がしい世の中で、このような静かで丁寧な映画を作ったスタッフをリスペクトしています。撮影したすべての時間が私の宝物です」と本作への愛を語り、「私は新津さんと2日間、朝から夜まで縁側に座って撮影していましたが、じっくり時間をかけた撮影の中で彼女の気持ちと私の気持ちが一つに重なる瞬間があった。そんな体験は稀有。新津さんの世界に引っ張られていく……『そんなことが映画でできるんだ』と感動した素敵な時間でした」と感慨深く撮影を振り返る。そんな塩見の言葉に会場からは自然と拍手が沸き起こり、新津は「本当に嬉しいです。ありがとうございます! おじいちゃんとおばあちゃんは優しくて、いい意味でサヤカに甘い、みたいな(笑)。休憩時間も私と本気で遊んでくれてとても楽しかったです!」とにっこり。

 また本作は韓国・台湾・中国でのセールスも決定! そんな作品に込めた想いを監督の橋本は「構想から15年たって、ようやく映画が完成し公開を迎えることができました。原作に出会った時『これは絶対に映画にしなければいけない』と思い20年、30年の時間をかけてでも映画化する強い気持ちでいました。正直くじけそうになった時もありましたが、ちせに出会ってようやく形にすることができました。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。

 フォトセッションの際には、映画で共演したルーも登場! 「ルー!」と嬉しそうな新津とルーの可愛らしい再会に登壇者から観客まで会場にいる全員が一瞬で穏やかな笑顔に。最後に「この映画は大切な人をゆっくりと想い出すことのできる映画だと思っています。この映画を観ていただいた方の大切な記憶の一つになったら嬉しいです!本日はありがとうございました」と主演女優たる堂々とした挨拶でイベントを締めくくった。


ekimadenomichi


映画『駅までの道をおしえて』

(2019、日本、上映時間:125分)

 ■ 脚色・監督:橋本直樹
 ■ 原作:伊集院静「駅までの道をおしえて」(講談社文庫)
 ■企画・製作:GUM、ウィルコ
 ■ 製作プロダクション:ウィルコ
 ■ 出演:新津ちせ、有村架純、坂井真紀、滝藤賢一、マキタスポーツ、羽田美智子、柄本 明、余貴美子、市毛良枝、塩見三省、笈田ヨシほか

 ■公開表記:配給:キュー・テック
 全国公開中!

 ■ イントロダクション
 「大人の流儀」シリーズで知られる、直木賞作家・伊集院静原作の同名小説「駅までの道をおしえて」(講談社文庫)。お互いに大切な存在を亡くした少女と老人の心あたたまる交流を通じ、かけがえのない時間に出会える珠玉の名作がついに映画化。
 主人公サヤカ役には、『3月のライオン』のモモ役や、米津玄師がプロデュースした「パプリカ」を歌う音楽ユニット「Foorin」の最年少メンバーとしてもブレイク中の新津ちせが大抜擢。サヤカの友人となる老人・フセ役を演じるのはパリを拠点に俳優・演出家として活躍し、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』でも印象を残した笈田ヨシ。
 その他、サヤカの両親役に坂井真紀と滝藤賢一、伯父夫婦にマキタスポーツと羽田美智子、祖父母に塩見三省と市毛良枝、さらに医療関係者に柄本 明と余貴美子が扮し、あたたかくヒロインを見守る。

 ■ ストーリー
 8歳になるサヤカ(新津ちせ)は、大好きだった愛犬ルーの帰りを今も待っている。周りの大人たちはもう戻ってこないというけれど、サヤカは信じることができない。
 ある夏のはじめ、サヤカは1匹の犬に導かれ、喫茶店のマスター・フセ(笈田ヨシ)と出会う。彼もまた、大きな喪失を抱えて一人で生きていた。
 別れを受け入れられない2人は、互いのさびしさに寄り添ううちに、思いがけない友情で結ばれていく――。



オフィシャル・サイト
 https://ekimadenomichi.com/ (外部サイト)




(オフィシャル素材提供)



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